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06-26(土)

「切断」 黒川博行


最初の被害者は耳を切り取られ、さらに別人の小指を耳穴に差していた―。指は死後切断と断定され、連続殺人事件として捜査が始まる。続いて舌を切られ、前の被害者の耳を咥えた死体が見つかった。大阪府警捜査一課海部班の久松刑事を中心とした捜査は、真犯人へとたどり着けるのか?犯人側と捜査側、過去と現在の視点が複雑に交わりつつ、事件の全貌が明らかにされていく。


<感想> ★★★★☆

あらすじを読むと猟奇殺人モノを想像されると思いますが、本書は復讐を

テーマにしたミステリーです。


事件を捜査する刑事の視点。 黙々と殺人を犯す人物の現在と過去。 

それらが複雑に絡み合います。 読み始めは当惑するかもしれませんが、

それぞれの展開で語られている部分と、そうではない部分。 それらがパ

ズルを埋めるように収斂していくさまが秀逸でした。 


ミステリーの要素で言うなら大きな謎が提起されていますが、それに負う

ことなく「小説」で勝負しようとする著者の筆運びには好感がもてるし、復

讐する犯人の詳細な心理描写をあえて避け、客観的な視点に終始する

手法は正統派ハードボイルドといっても過言ではありません。


ローレンス・ブロックが、トルストイを捩って、不幸な家庭はどれも似た

ようなものだ。
と書いていますが、個人的にはそんな、やるせなさがツボ

でした。


凝った文体や、複雑すぎるハードボイルドは苦手だけど、その雰囲気を

味わいたいという方におススメです。


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Comment


 

黒川のおっちゃん

黒川さんの本は、『暗礁』『国境』を読みました。どちらも分厚くて読み応えがありましたし、この先どうなるのかハラハラしながら読んだ記憶があります。この本はシリーズになっており、最近最新刊がでた様子。近々、図書館で探してきます。それと、『切断』はまだ読んだことがないので、メモしつつこれも図書館で探したいです。
黒川さんはエッセイも大変面白く、さすが故鷺沢さんと一緒に麻雀をされていた方だけあるなと思いました。鷺沢さんが黒川のおっちゃんと記しておられたので、真似しました。えへへ。

 

まるまろうさん

こんばんはぁ~♪

>黒川さんの本は、『暗礁』『国境』を読みました。どちらも分厚くて読み応えがありましたし、この先どうなるのかハラハラしながら読んだ記憶があります。この本はシリーズになっており、最近最新刊がでた様子。近々、図書館で探してきます。それと、『切断』はまだ読んだことがないので、メモしつつこれも図書館で探したいです。

まるまろうさんハードボイルド系も網羅しているんですね。 黒川さんは大阪弁の使い方が巧いと思います。 『国境』は積読になっています。

>黒川さんはエッセイも大変面白く、さすが故鷺沢さんと一緒に麻雀をされていた方だけあるなと思いました。鷺沢さんが黒川のおっちゃんと記しておられたので、真似しました。えへへ。

エッセイも出てるんですね。 さっそく探してみます。 黒川のおっちゃん。なんとなくご本人のキャラクターが垣間見えますね。

 
 
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