プロフィール

きたあかり

Author:きたあかり
文芸書中心の読書日記です。
読書傾向はフリーエリアの円グラフを見てください。 サイトのご案内

フリーエリア
ひとこと掲示板
FC2カウンター
検索フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

-----(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 
06-19(土)

「元職員」 吉田修一



栃木県の公社職員・片桐は、タイのバンコクを訪れる。そこで武志という若い男に出会い、ミントと名乗る美しい娼婦を紹介される。ある秘密を抱えた男がバンコクの夜に見たものとは。



<感想> ★★★★☆

本書は公金を横領した(←ネタバレするので一応反転しときます)男がタイ

の首都バンコクを旅するという内容です。 『悪人』でベストセラー作家の地

位を不動にした著者ですが、それと比較するなら本書はジミな仕上がりに

なっています。 その点において評価が分かれているようですが、読みやす

いし従来の持ち味が生きているので、吉田修一ファンなら満足のいく一冊

になると思います。


特にバンコクの夜を描くさまは秀逸でバンコクどころか海外未経験の私でも、

路地に漂う独特の雰囲気(音・匂い・妖しさ)を感じ取ることができました。


追い詰められた主人公の鬱々とした心理や、その開き直りにたやすく感情

移入してしまったのは、私が小心モノだというせいもあると思いますが、他

人からみると羨ましい状況にあるにも関わらず、本人の心の中では奈落の

底がぱっくりと口を開いている主人公の心理描写の緻密さに依る部分が大

きいように思います。

関連記事
スポンサーサイト
 

Trackback

URL :
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 

Comment


 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。