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05-23(日)

「デンデラ」 佐藤友哉



五十人の老婆が、奇妙なコミュニティを形成する現在の姥捨て山「デンデラ」。ある者は自分を捨てた村を恨み、ある者は生き永らえたことを喜び、ある者は穏やかな死を願う。様々な感情が渦巻く隠れ里は、一匹の巨大羆の襲来により、修羅場と化した。



<感想> ★★★★☆

きわめてワイドショー的な側面で言えば、佐藤友哉さんといえば

島本理生さんの元ダンナ程度の知識しかありませんでした。 お

書きになるものも、ちょっと好みに合わないかなぁ~と思って敬

遠していましたが、本書が注目されているので手にとってみまし

た。


さて、本書の登場人物は70歳~100歳の婆さまです。 口減らし

のため姥捨て山に捨てられた者が生き残り、独自のコミュニティー

(但し婆さん限定)を作っているという設定です。 受け取り方によ

ってはコミカルな作風をイメージしてしまうかもしれませんが、この

類いの作品では古典であるゴールディングの『蠅の王』楳図かず

おさんの『漂流教室』
を踏襲するすげぇハードな作風です。 


コミュニティーの中での対立。 共通の敵である羆との攻防などに

加えて、彼女たちが生きていた「村」に対する怨嗟や独特の死生観

などが描かれています。 読者の好みによりますが、です・ます調

で書かれているので婆さまたちの会話が文字通り浮き出てきます。 

ハードボイルドチックな会話に違和感を覚えるかもしれませんが、

飛び込み営業先で、しばしばハードボイルドな婆さんに出くわす私

は抵抗感なく読み進めることができました。


あちこちで読者レビューを拝見したところ、会話の件も含めて突っ

込みどころ満載との記述が多く見受けられました。 まぁ~たしか

にそうなんだけど、それはこの作家さんの世界観を否定することに

なるのではないかと思います。 


前出しの二作はもちろんですが、桐野夏生さんや熊谷達也さんがお

好きな方ならハマると思います。


    
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Comment


 

Re:「デンデラ」 佐藤友哉(05/23)

デンデラも、漂流教室も、蠅の王も、すごくおもしろそうですね。きたあかりさんのおかげで、読み読みリストが膨れ上がってます。
10年くらい前に読んだ本で、アメリカだったかカナダだったか、とてつもなく寒い場所で、捨てられた婆ちゃんたちがサバイバルするっていう本を読んだ覚えがあります。
タイトルも著者もきれいさっぱり忘れてしまいましたが、胸のすく思いをしました。

しかし、飛び込み営業先で遭遇するハードボイルドな婆さんって・・・
そっちの方も詳しく聞きたいわ~

 

Re:「デンデラ」 佐藤友哉(05/23)

こんばんは!
こういう、独自社会での独自のルール設定下で、動き回る登場人物たちに興味津々です。
おもしろそう!

 

ぱぐら2さん

こんばんはぁ~♪

>デンデラも、漂流教室も、蠅の王も、すごくおもしろそうですね。きたあかりさんのおかげで、読み読みリストが膨れ上がってます。

この本と『漂流教室』は好みによりますが、『蠅の王』は名作中の名作です。 読んで損はないと思います。

>10年くらい前に読んだ本で、アメリカだったかカナダだったか、とてつもなく寒い場所で、捨てられた婆ちゃんたちがサバイバルするっていう本を読んだ覚えがあります。
>タイトルも著者もきれいさっぱり忘れてしまいましたが、胸のすく思いをしました。

すげぇ~面白そうですね。読みたいので頑張ってタイトルを思い出してくださいませ。

>しかし、飛び込み営業先で遭遇するハードボイルドな婆さんって・・・
>そっちの方も詳しく聞きたいわ~

ハードボイルド婆はあちこちにいますが、漁師町に行くと遭遇率は格段に上がります。 10分ぐらい話していると初対面にも関わらず、人生哲学のようなものを語り聞かせてくれます。まぁ~仕事の足しにはならないんだけど、人生の足しにはなります。

 

cyn1953さん

こんばんはぁ~♪

>こんばんは!
>こういう、独自社会での独自のルール設定下で、動き回る登場人物たちに興味津々です。
>おもしろそう!

とにかく、それぞれの思惑を胸に秘めた婆さまたちはエネルギッシュです。 時代設定は曖昧なんですが、一昔前のお年寄りって今と違って生命力が強かったんじゃないか?などと思いました。

 
 
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