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05-07(金)

「あられもない祈り」 島本理生



〈あなた〉と〈私〉……名前すら必要としない二人の、密室のような恋ーー山本文緒・行定勲・青山七恵・西加奈子さん絶賛の至上の恋愛小説。読売新聞、毎日新聞でも話題になった島本理生の新境地!



<感想> ★★★★☆

本書は島本理生さんの最新作です。

このレビューは、初出(「文藝」掲載)をもとにしています。 

14日発売予定の単行本では、加筆や訂正がなされている場合も

ございますので、その点をお含みおきください。


さて、先日の日記で西加奈子さんの推薦文を引用しましたが、従

来の島本作品と比較するなら、かなりどろりとした仕上がりにな

っています。 基本的には不倫の男女を描く作品ですが、単なる

恋愛小説ではなく主人公が内面に抱える問題とどう向き合うのか?

がテーマになっています。

あなたはすべてをとらえて奪うことで、初めて、私のもと

に肉体を還してくれた。


『波打ち際の蛍』で、卓越した文章力に対して題材に不満が残る

という趣旨の新聞書評を見ましたが、この作品においてその問題

はクリアしているように思います。 


著者にとって初めての不倫をテーマにした作品ですが、メインキャ

ラクターの男女に固有名詞が与えられていない点においても新境地

(←最近この表現を乱発気味ですが・・
と言えます。 通常で

あればその背景なども描かれるべきですが、不倫関係にある男女の

具体的な年齢も含めて曖昧です。 そのせいか、冒頭の食いつきは

よくありませんが、名前を与えられていない「わたし」の内面に入

り込むまでそれほど時間は掛かりません。 自己投影がしやすいと

いう効果もありますが、不倫をテーマにした場合、読者はその立場

によりしばしば複雑な想いをさせられるわけで、この手法はそれを

軽減するのではないかと思います。


ただ、難を言うなら主人公と不倫関係にある男性の描き方が平板で

す。 男性が内面を吐露する場面がありますが、そのせいでそのシ

ーンがひどく薄っぺらに感じてしまいました。 まぁ~恋愛小説に

おいて男は脇役だからどうでもいいんだけど、その点がザンネンと

いえばザンネンでした。

この他の島本作品レビュー


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Comment


 

Re:「あられもない祈り」 島本理生(05/07)

先日、島本サン本デビューしました♪
まだ2冊目ですが、もったいないのでゆっくり味わってます!
“どろり”大好きなので「あられもない祈り」も楽しみです!!

 

にこももさん

おはようございます♪

>先日、島本サン本デビューしました♪

おぉーそれはメデタイです。
お祝いに胡蝶蘭の鉢植えを送っておきます。(笑)

>まだ2冊目ですが、もったいないのでゆっくり味わってます!
>“どろり”大好きなので「あられもない祈り」も楽しみです!!

個人的には『ナラタージュ』をヨーシャなくおススメします。

 

島本さんのエッセイをかりてきました

図書館で島本さんのエッセイが目に付きましたので、かりてきました。2003年から2006年の分とありますので、だいぶ前ですね。お若いと聞いていましたが、本当にお若いですねえ・・・。書き手に歳は関係ないとはいえ、ちょっと驚いています。(躊躇しているのかも)小説ではありませんが、まずエッセイを読んでみたいと思います。

 

まるまろうさん

こんばんはぁ~♪

>図書館で島本さんのエッセイが目に付きましたので、かりてきました。2003年から2006年の分とありますので、だいぶ前ですね。お若いと聞いていましたが、本当にお若いですねえ・・・。書き手に歳は関係ないとはいえ、ちょっと驚いています。(躊躇しているのかも)小説ではありませんが、まずエッセイを読んでみたいと思います。

『CHICAライフ』ですね。
このエッセイは掲載誌が「vivi」だったにも関わらず、貧乏話が多いです。 146頁に書かれているエピソードですが「銭形金太郎」は毎週見ていたので、あ~あの部屋だっ!!と思い出しました。

 
 
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