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04-17(土)

「そろそろくる」 中島たい子

「泥棒?」アパートに入ると、仕事道具の紙や画材が散らばり、キッチンは卵の殻がへばりついている。自分でやったこととわかっているが、それにしても…。生理前に必ず陥るこのパターン。イライラしたり落ち込んだり。でもこれもやっぱり自分なのだ―。彼や友人たちの理解を得ながら、生理を通して、自分を見つめなおしていく秀子。PMS(月経前症候群)と格闘する30代の女性を軽快に描く。


<感想> ★★★★☆

中島たい子さんの作品は『漢方小説』を読んで以来二作目になります。

芥川賞に二度ノミネートされているので、この人は芥川賞(純文学)系?

という先入観がありましたが、文章自体は職人肌でエンタメ向きです。

「巧みにまとまった作品だが、小説というもの、読者を癒すよりは

危機へ誘い出してほしいと思う。」


芥川賞選考委員である池澤夏樹さんの選評ですが、作品の傾向を最

も適切に言い表しています。 ここでいう小説とは即ち純文学であろう

と思います。

麻婆豆腐の素をレトルトコーナーに陳列するのは間違いではありませ

んが、豆腐の脇に置けば売り上げは確実に伸びます。 芥川賞ノミネ

ートを否定するつもりはありませんが、それ以上に評価されるべき作

家なのではないかと思います。 


さて、前置きが長くなりましたが、本書はPMS(月経前症候群)がテー

マになっています。 PMSである主人公の日常をユーモアたっぷりに

描いていますが。 その時期の「あ~やっちまうかも・汗・汗・・」をリア

ルに描いています。 PMSの方ならもちろんですが、キャラ設定がしご

くまともな30代なので、あらゆる読者が感情移入しやすいつくりに

なっています。


思えば映画にはレディースデーがあります。 パチンコ屋さんにもレデ

ィースデーがあって無条件で「無制限」になったりします。 女ってな

んか得してるじゃん。
 などと思っていましたが・・・・


「生理って、始まってから閉経するまで、平均何回ぐらいあるか

知ってる?」

私は知りたくないと答えた。

「五百回」



  

というワケで男性の方にもおススメです。



「漢方小説」のレビュー


          
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Comment


 

Re:「そろそろくる」 中島たい子(04/17)

月経前症候群という名前があるとは、初めて知りました。
人それぞれですが、いろいろあって大変なんですよ。
私がウン十年前OLだった頃は、生理休暇をとりづらい時代でした。先輩OLのお局様から「そんなのとっちゃだめよ。だって、男の人にはないんだから。」って言われてましたっけ・・・今の人が聞いたら、ひっくりかえるでしょう?

麻婆豆腐はまさにそのとおり。その比喩の的確さ。
だから、きたあかりさん好きなんだわあ。
そして、マーボーナスの素は、野菜売り場ですよね。

 

ぱぐら2さん

こんにちはぁ~♪

>月経前症候群という名前があるとは、初めて知りました。
>人それぞれですが、いろいろあって大変なんですよ。

私の場合、奥さんに絶対逆らってはならないという時期が定期的に訪れます。 まぁ~そのあたりは長年暮らしていればわかるわけですが、このパターンで失敗してしまう女性って多いんだなぁ~と思いました。

>私がウン十年前OLだった頃は、生理休暇をとりづらい時代でした。先輩OLのお局様から「そんなのとっちゃだめよ。だって、男の人にはないんだから。」って言われてましたっけ・・・今の人が聞いたら、ひっくりかえるでしょう?

前にパートさんの管理をしていたときに感じましたが、この点に関しては「女の敵は女」状態でした。
「私も我慢しているんだから・・」
「そんなに辛かったら仕事を辞めた方がいい」とか
結局みんな年休で休んでました。

>麻婆豆腐はまさにそのとおり。その比喩の的確さ。
>だから、きたあかりさん好きなんだわあ。
>そして、マーボーナスの素は、野菜売り場ですよね。

ほい!正解です。(笑)
しかし、ここしばらく野菜類高いっすね。

 

Re:「そろそろくる」 中島たい子(04/17)

こんばんは。
きたあかりさんのコメントはいつも的確で大変参考になります。

>PMS(月経前症候群)と格闘する30代の女性を軽快に描く。

『漢方小説』も西洋医学では治せない分野の病気の話でしたよね。私もいまは更年期に突入しましたが、「月経前症候群」には20数年悩まされました。生理痛は理解できても、男性には絶対に解らないと思う。私の場合、物を投げたくなって、古いお皿を壁に投げつけたこともしばしばありました。

生まれ変わったら絶対に男になりたいと本気で考えてました。(笑)

 

ころちくわさん

>こんばんは。
>きたあかりさんのコメントはいつも的確で大変参考になります。

ありがとうございましゅ♪
『漢方小説』でも感じましたが、この人の文章って一見すると軽いんだけど、スルスルと心の中に降りてくるんですよね。いわゆる読み応えともちがうと思うんだけど、あまりメジャーではありませんが巧い小説書くと思います。

>>PMS(月経前症候群)と格闘する30代の女性を軽快に描く。

>『漢方小説』も西洋医学では治せない分野の病気の話でしたよね。私もいまは更年期に突入しましたが、「月経前症候群」には20数年悩まされました。生理痛は理解できても、男性には絶対に解らないと思う。私の場合、物を投げたくなって、古いお皿を壁に投げつけたこともしばしばありました。

この作品でも似たシーンがありました。そのときに登場人物が放つ科白が秀逸でした。 同じ経験をお持ちのころちくわさんなら激しく同意されるのではないかと思います。

>生まれ変わったら絶対に男になりたいと本気で考えてました。(笑)

ころちくわパパはそんな気持ちを理解していると思いますよ。(たぶん)奥さんには感謝です。

 
 
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