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04-03(土)

「夜想」 貫井徳郎


事故で妻と娘をなくし、絶望の中を惰性でただ生きる雪籐。だが、美少女・天美遙と出会ったことで、雪籐の止まっていた時計がまた動き始める。やがて、遙の持つ特殊な力は、傷ついた人々に安らぎを与え始めるが…。あの傑作『慟哭』のテーマ「新興宗教」に再び著者が挑む。魂の絶望と救いを描いた、渾身の巨篇。


<感想> ★★★★☆

直木賞候補にもなり、一定の評価を得ている貫井徳郎さんですが、

個人的には相性の悪い作家さんです。 文章自体は嫌いではあり

ませんが、何か仕込んでありそうな独特の構成がどうも苦手です。 


さて、本書も何か仕込んでありそうな二つの物語が並行して描か

れる構成です。 ひとつのテーマは新興宗教です。 エンターテイ

メントの世界ではしばしばマイナスイメージで捉えがちな素材です

が、この作品では個人的な救済がいかなる過程を経てそこにま

で至るのかを描いていきます。 個人の思いが集団の渦となるの

は宗教に限ったことではありませんが、そのリアルさは読み応え

があります。


並行して描かれるもうひとつはミステリーの要素を持ったパーツ

です。読み始めはこの二つがどこで収斂していくのかが気になり

ますが、娘に家出された母親の心情と狂気を描くさまが秀逸で思

わずのめりこんでしまいました。


貫井徳郎さんといえば、何を差し置いても『慟哭』ですが、二作

目に読む貫井作品としておススメします。


  

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