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03-12(金)

「ベーコン」 井上荒野


初めてだった。男から、そんな目で見つめられたのは─。家族を置いて家を出た母が死んだ。葬式で母の恋人と出会った「私」は、男の視線につき動かされ、彼の家へ通い始める。男が作ったベーコンを食べたとき、強い衝動に襲われ…表題作ほか、人の心の奥にひそむ濃密な愛と官能を、食べることに絡めて描いた短編集。単行本未収録の「トナカイサラミ」を含む、胸にせまる10の物語。


<感想> ★★★★☆

井上荒野さんは『切羽』で第139回直木賞を受賞しています。 大人の恋愛

小説という売り文句をしばしば耳にしますが、大人の目線で恋愛を描く井上

さんの作品はジミながら一定のクオリティーを保っているように思います。


さて、本書には10の短編が収められています。 どれも食べ物が作品名に

なっていて料理小説としての側面を持っていますが、ベースは恋愛小説です。 

いずれも珠玉ですが、なんといっても表題作は秀逸です。 男女の間には好

むと好まざるに関わらず、唐突に訪れる一瞬の間があるような気がします。 

それは男女の根本にある極めて官能的なもので、必ずしも恋愛感情と一致

するものではありません。 


一般的にはそれを昇華させる小説が多いわけですが、表題作に登場する

男女はギリギリのところで回避します。 本能と理性がせめぎ合うさまはス

リリングかつエロチックです。  

 
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Comment


 

Re:「ベーコン」 井上荒野(03/12)

きたあかりさんの書評は的確ですね。そうそう、そのとおり!と思いました。わたしは、文才がなくなかなか思いを伝えられなくて・・・

わたしは、「ベーコン」と「ゆで卵のキーマカレー」が好きでした。

 

読書人・ゆきさん

こんにちはぁ~♪

>きたあかりさんの書評は的確ですね。そうそう、そのとおり!と思いました。わたしは、文才がなくなかなか思いを伝えられなくて・・・

お褒めいただいて恐縮ですが、的確な書評ができるならノルマに振り回される日常は送っていませんよ(笑)
そうですね。 井上荒野さんの作品って派手さがないぶん、その良さを言葉にして伝えるのって難しいと思います。  

>わたしは、「ベーコン」と「ゆで卵のキーマカレー」が好きでした。

「ゆで卵のキーマカレー」私も好きです。
ただ「アイリッシュシチュー」だけはあまりにも唐突な展開でタマゲちまいました。(汗)

 

Re:「ベーコン」 井上荒野(03/12)

こんばんは。
今日 図書館で井上荒野さんの『静子の日常』を借りてきました。
ちょっと他のものと作風は違うかんじのもののようですが 楽しみです。
でも、『ベーコン』ですね! スリリングでエロチックなのを
ぜひ次はゲットしてきたいと思います! 

 

kayokorinさん

こんにちはぁ~♪

>こんばんは。
>今日 図書館で井上荒野さんの『静子の日常』を借りてきました。
>ちょっと他のものと作風は違うかんじのもののようですが 楽しみです。

私もこの人の作品は二冊しか読んでいません。 
感想楽しみにお待ちしております。

>でも、『ベーコン』ですね! スリリングでエロチックなのを
>ぜひ次はゲットしてきたいと思います! 

短編集ですがタイトルに食べ物の名前がついていて、重要な役割を演じています。 食べ物のベーコンとエロはまったく結びつきませんが、この作品を読むと「そーいえばベーコンってちょっとエロいよな」などというワケのわからない結論いたります。 自分でも何を言っているかよくわかりませんが、とりあえず読んでみてくださいませ(笑)

 
 
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