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02-27(土)

「症例A」 多島 斗志之

神科医の榊は美貌の十七歳の少女・亜左美を患者として持つことになった。亜左美は敏感に周囲の人間関係を読み取り、治療スタッフの心理をズタズタに振りまわす。榊は「境界例」との疑いを強め、厳しい姿勢で対処しようと決めた。しかし、女性臨床心理士である広瀬は「解離性同一性障害(DID)」の可能性を指摘し、榊と対立する。一歩先も見えない暗闇の中、広瀬を通して衝撃の事実が知らされる…。正常と異常の境界とは、「治す」ということとはどういうことなのか?七年の歳月をかけて、かつてない繊細さで描き出す、魂たちのささやき。


<感想> ★★★★☆

この本は良く売れたようで、ブック○フに在庫が豊富です。 前から気になっ

ていましたが、あらすじにある解離性同一性障害(多重人格)と600頁弱の分

厚さにビビッて手に取るのを躊躇していました。 しかし、前回読んだ多島作

品が良かったので著者を信頼してチャレンジすることにしました。


さて、解離性同一性障害(多重人格)はダニエル・キース『24人のビリー・

ミリガン』
で広く知られるようになりましたが、正直言ってこれをテーマにし

た小説には興味本位で取り上げたキワモノが多いように思います。 本書に

関していうならこのテーマを含めた精神疾患を真摯な姿勢で描いています。 

巻末に記された参考文献の多さはそれを如実に裏付けています。


唐突なラストは尻切れトンボ感が否めませんが、本筋と平行して描かれるエ

ンターテイメント色の強い博物館の話は破綻もないし、このふたつの物語が

収斂していくさまと著者の緻密な文章力はそれを補って余りあると思います。 

多重人格モノで痛い目にあった方におススメします。
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