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02-06(土)

「ラットマン」 道尾秀介


結成14年のアマチュアロックバンドが練習中のスタジオで遭遇した不可解な事件。浮かび上がるメンバーの過去と現在、そして未来。亡くすということ。失うということ。胸に迫る鋭利なロマンティシズム。注目の俊英・道尾秀介の、鮮烈なるマスターピース。



<感想> ★★★★☆

先日も直木賞にノミネートされた道尾秀介さん。若手の中では最も

直木賞に近い作家とされているようですが、なかなか授賞に至りま

せん。 まぁ~いろいろと要因はあると思いますが、この人のトンガ

リ具合が諸刃の剣になっているのではないかと思います。


さて、本書のタイトルはホラー小説を思わせますが、ラットマンとは、

心理学で用いられる多義図形のひとつだそうです。 見る人の思い

込みによって、ネズミに見えたり。 人の横顔にも見えたりする絵の

ことで、それがこの作品のテーマになっています。 


このテーマは最後まで揺らぐことがなく、ミステリーとしての肝にもな

っています。 客観視するならその点は大いに評価すべき点ですが、

個人的にはもう少し融通を利かせた方が、小説としてのリアリティー

があったのではないかと思います。 


家族を核にした青春小説としての側面も併せ持っていて、そちらは

秀逸のひとことに尽きます。 だからこそ、二転三転するストーリー

に不満が残りました。 ミステリー云々以前に、テーマを貫くという点

では必然なんだろうけど・・・。

感動的なラストもちょっと興醒めしてしまいました。


とは言うものの、それはあくまで私の好みに基づいた主観です。 

読者の評価も高いし、客観的には巧い作品であることを最後につけ

加えておきます。
 
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