プロフィール

きたあかり

Author:きたあかり
文芸書中心の読書日記です。
読書傾向はフリーエリアの円グラフを見てください。 サイトのご案内

フリーエリア
ひとこと掲示板
FC2カウンター
検索フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

-----(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 
01-03(日)

「おはなしの日」 安達千夏


なぜ私は母に疎まれるのだろうか。どうすれば愛されるのだろう―。親からの虐待を受けて、傷つく少女。その痛みと孤独を共有できたのは同じ境遇にある少年だけだった…。ひとりで生きるには幼すぎたあの頃。大人の理不尽な暴力に悲しみをつのらせ、未来は果てしなく遠かった。〈家庭〉という最も危険な場所で生きる少女たちの世界を静謐な文体で描き、心を深く衝く作品集。



<感想> ★★★★★

安達千夏さんの作品で単行本化されているものは数冊です。 『モルヒ

ネ』は40万部売れたようですが、いわゆるベストセラー作家とは一線を

隔しています。 ただ、女性作家のアンソロジーで出会う確率はかなり

高くて、売れ筋作家とは一味違う、キレのいい短編を読むことが出来ま

す。 文章は小川洋子さんに近くて、静謐という喩えがしっくりきます。 

小川さんがあれだけメジャーになったんだからベストセラー作家の素地

はあると思いますが、重い作品が多いせいか、イマイチ一般ウケしない

ようです。 まぁ~そこが魅力だったりもするわけですが・・


さて、前置きが長くなっちまいました(汗)

本書は児童虐待をテーマにした三作が収められています。

児童虐待なんてメチャクチャ重いじゃん・・と思われがちですが、

そんな想像を払拭してしまうほどの重さで、元気がないときに読むと

ヒジョーにキケンです。


しばしばニュースになる児童虐待ですが、その実態は闇に包まれて

います。 加害者について語られることはありますが、当然ながら被

害者について語られることはありません。 本書は、圧倒的な絶望を

抱えて生きなくてはならない子供たちの孤独を描いています。


外側から、決して見ることのできない暗くて深い井戸の内側には、小

さな崩落や傷がいくつもあるはずです。 しかし、私たちは見ること

が出来ないのではなく、それ以前に見ようとしていないのではないか?

そんなメッセージも伝わってきました。 


関連記事
スポンサーサイト
 

Trackback

URL :
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 

Comment


 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。