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Author:きたあかり
文芸書中心の読書日記です。
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09-27(金)

8月の書籍代

8月の書籍代  20冊 1,450円

2013年8月の読書メーター
読んだ本の数:20冊
読んだページ数:3466ページ
ナイス数:306ナイス

街の底街の底感想
初出1925(大正14)年。 プロレタリア色の濃い作品です。 いやぁ~貧乏は本当にイヤですなぁ~という内容で、葉山嘉樹の「プロレタリアホラー」と比較するなら迫力不足ですが、冒頭からの街の描写が映画を観ていると錯覚してしまうほど映像的です。 このあたりが「新感覚派プロレタリア」なのでせうか? 
読了日:8月29日 著者:横光利一


松竹梅 (真夜中BOOKS)松竹梅 (真夜中BOOKS)感想
相変わらずのユルユルです。どれくらいユルさかと言えば小学生がちんちろりんに興じていたりします。 ソープ嬢の姉、カラオケスナックのママをしている母親、タクシードライバーの父親。子供たちを支えている大人たちのしょうもなさ加減がたまらなくイイです。 子供が主人公なので、最後は人情話的にうまく纏めすぎたきらいはありますが、戌井ファンならなんとなく納得のいく展開だと思います。 舞台はいわゆる谷根千と呼ばれる地域ですが、その範囲を浅草、鶯谷、吉原まで広げているので、ヘンに谷根千風になっていないところも好感がもてます。
読了日:8月26日 著者:戌井昭人


カレチ(5)<完> (モーニングKC)カレチ(5)<完> (モーニングKC)感想
完結篇の五巻では国鉄最後の5年間が描かれます。 先鋭化する労組とこれに対抗する当局側。 その狭間で揺れ動く荻野たち国鉄マンを描く筆は前半までのホノボノ路線と大きく異なります。 ここで語られる物語は分割民営化という荒波の中で実際に起きていた出来事のごく一部に過ぎません。 「でも君や僕の知る”職場”ではそんな弱さも受け入れられていたように思う」荻野の最後の反論は、あの時代あの場所に立っていた人たちからの強いメッセージです。 ※作中に出てくる長野政雄に関しては三浦綾子の『塩狩峠』に詳しく描かれています。 
読了日:8月24日 著者:池田邦彦


色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年感想
『ねじまき鳥・・』以降村上ワールド炸裂な作品が多かったせいか、久しぶりのリアリズムでちょっと拍子抜けというのが正直な感想です。 文体や翻訳調のセリフ回しは慣れ親しんだものだし、それを踏まえるなら紛うことのない村上春樹作品なんだけど・・・個人的には灰田父のエピソードは脈略を無視してでも深く浚って欲しかった気がします。 とは言うもののクオリティーは言うまでもなく、テーマもすっきりしていてリアリズム小説としては申し分のない作品であることに間違いはありません。 ただなぁ~(←しつこくてスンマソン)
読了日:8月22日 著者:村上春樹


淫売婦淫売婦感想
★勝手に晩夏のプロレタリアフェア開催中★ 1925(大正14)年初出 「将来の足場同様のプロレタリア文学といつても相当芸術作品としてものになつてゐるものでなければならない」と芥川センセイは書いています。 たしかにこの作品はイロモノといえばイロモノなんだけど、そのインパクトと描写力はピカイチ。 「私は淫売婦の代りに殉教者を見た。」←この一文、葉山嘉樹のドヤ顔が浮かびます。
読了日:8月18日 著者:葉山嘉樹


プロレタリア文学論プロレタリア文学論感想
以下引用ー彼等の目的はプロレタリアの天下を将来させるための一つの啓蒙的な一時的なものであるといつても、将来は文学として立派なプロレタリア文学が出来るが、現在ではその踏み台だ。それでいゝ、それだからまずくてもいゝといふ論は立たないと思ふ。ー引用ここまで。 というわけで「勝手に晩夏のプロレタリアフェア」を開催します。
読了日:8月17日 著者:芥川竜之介


のろのろ歩けのろのろ歩け感想
北京、上海、台北を舞台にした作品集。主人公はそれぞれの地を訪れる日本人女性です。 強く印象に残ったのは99年の北京を舞台にした『北京の春の白い服』 現在、世界第二位の経済大国となっている中国ですが、その前夜である99年の北京に吹いていたであろうと思われる風が巧みに表現されているように思います。 お世辞にも良好と言えない日中関係ですが、我々日本人は欧米と同じ見方ではなくアジアの一員同士という前提で互いを語り合っていく必要があるのではないかなどと感じました。
読了日:8月16日 著者:中島京子


サクラ秘密基地サクラ秘密基地感想
表題作を含め6作が収められた作品集。 朱川本の分類で言うなら、黒くないノスタルジック系。 作品集によって関西Vrと関東Vrがあるように思いますが本書は関東Vrです。 関東住みとしては舞台になっている街のイメージはしやすいんだけど、関西Vrでの言葉の魅力という点ではヒケを取っているように思います。『スズメ鈴松』は関西弁で書かれていたなら更に魅力的な作品になっていたたのではないでしょうか? 他に印象に残ったのは表題作と最後のオチが悲しすぎる『コスモス書簡』
読了日:8月14日 著者:朱川湊人


新生の門 ——栃木の女囚刑務所を訪ねて新生の門 ——栃木の女囚刑務所を訪ねて感想
初出1937(昭和12)年。 平たく言うなら女子刑務所ルポです。 もう少し突っ込んで欲しい気もしますが、時代が時代だからこのあたりが限界なのかもしれません。 泉ピン子や三原じゅん子のような人たちがいたのではないかと勝手に想像してみる↓(笑)
読了日:8月13日 著者:林芙美子


桜庭一樹短編集桜庭一樹短編集感想
『少女には・・』以降ほとんどの作品を読んでいますが、桜庭一樹さんはホントに巧いなぁ~感じています。 ただ個人の好みで言うなら大当たりを引く分だけハズレを引くことも多いです。 本書は短篇6作が収められていますが、やはりツボ押されまくりの作品とそうではない作品がありました。 しかし、どの作品でそのように感じるかは読者によって異なるのではないかと思います。 もしイマイチと感じる作品があっても桜庭ファンなら次の一作で楽しむことが出来るはずです。 私は『このたびはとんだことで』『冬の牡丹』が当りでした。 
読了日:8月12日 著者:桜庭一樹


すれ違う背中をすれ違う背中を感想
芭子&綾香シリーズ二作目。今回も二人はイイ感じでした。 この作品ドラマ化されていたんですね。 綾香に関しては原作の段階で意識していたのではないか?と思われるほどドンピシャのキャスティングだと思います。 三作目で完結するようですが怒涛の感動が待っているような気がします。 だけど図書館は91人待ち。Kindleだと1分以内に読めるらしい・・・ http://www.nhk.or.jp/drama10/itsuka/
読了日:8月10日 著者:乃南アサ


旅屋おかえり旅屋おかえり感想
すご~く読みやすい作品で旅に出たくなる一冊です。 ただ個人的にはちょっと軽すぎて物語りに入り込めませんでした。 最近ちょっと重めの作品ばかり読んでいるせいかもしれません。
読了日:8月9日 著者:原田マハ


無菌病棟より愛をこめて無菌病棟より愛をこめて感想
えっ?加納朋子さん白血病だったの!と驚いたのは私だけではないはずです。そんな本書は発病とその後までの一年半を綴った闘病記です。ただそのスタイルは作家の闘病記ではなく、あくまで子供を持つ主婦のそれとなっています。治療の内容はかなりハードですがあえてポジティブに書かれています。それを踏まえるなら本書は全ての読者に感動を与えるという目的ではなく、同じ病気を背負わされしまった人々に向けて書かれているように思えます。 「諦めたり、投げたりてしまう患者を救えるほど医療従事者は万能ではない。」強く印象に残りました。  
読了日:8月8日 著者:加納朋子


クラウドクラスターを愛する方法クラウドクラスターを愛する方法感想
クラウドクラスターってなんじゃらほい?水川あさみがCM出てるやつ??それはプラズマクラスター・・という感じで読み始めました。 主人公はどこにでもいるような、いわゆる等身大の女性。 年末に恋人と喧嘩をしてしまい、ビミョーな関係にある母親のもとで正月を過ごすことになります。 二作目まで見られたリーダービリティーの良さはなりを潜めて淡々とした仕上がりになっていますが、そこが最高にイイです。 克子さんもいいんだけど、私は母親の再婚相手のおじさんがたまらなく好きです。 そしてなによりこのタイトルは秀逸です。
読了日:8月7日 著者:窪美澄


蠅感想
勝手に真夏の利一フェア開催中!!蜘蛛の巣から逃れた蠅の視点で語られる掌編。 新感覚派ってこんな感じっすよ的な作品です。 なかなか面白い作品なので文学的な側面からグダグダ語るのも悪くありませんが、単純にそのシュールさを味わうだけでも十分楽しめます。 沈黙の後、青空の中を飛び去る蠅が印象的です。
読了日:8月6日 著者:横光利一


犯罪犯罪感想
勝手に真夏の利一フェア開催中!!以下引用→其時不意に私の頭の中へドストエフスキーが現れた。彼は悲痛な顔をしてゐた。頬をげつそり落して、蒼白い額を獄砦の円木の隙間へ押しあてて、若芽の燃え出た黄緑色の草原のずつとかなたから漂うて来るキルギスの娘の唄に耳を傾けてゐた。←引用ここまで。 なぜいきなりドストエフスキー??
読了日:8月5日 著者:横光利一


明治の学舎(まなびや) (ショトル・トラベル)明治の学舎(まなびや) (ショトル・トラベル)感想
学校に特化した近代建築本。 一般的な近代建築本だと関東圏、関西圏が多く取り上げられますが、本書で突出しているのは長野県。 教育県と呼ばれますが、その素地が垣間見えます。
読了日:8月4日 著者:中村哲夫


よだかの片想いよだかの片想い感想
本書は島本理生さんの最新刊。 容姿に強いコンプレックスを持つ女性が恋愛を経て成長する過程を描きます。 主人公の恋愛の相手は先天的にズルい大人の男性。 変に悪意がない分始末が悪いわけですが、島本作品では『ナラタージュ』以降しばしば登場するお馴染みキャラです。従来の主人公たちは傷つき、薄暗い雨の廊下に何度も立たされてしまいますが、本書の主人公アイコはしたたかで清々しくもあります。 余談ですが、作中の喫茶店は特定こそされていないものの道玄坂の「ライオン」だと思われます。 私もそんな街を愛しく思います(笑)
読了日:8月3日 著者:島本理生


新潮 2013年 01月号 [雑誌]新潮 2013年 01月号 [雑誌]感想
目当ては今期芥川賞候補作『すっぽん心中』 相変わらずのヌルさ加減がたまりません。 受賞を意識するならもう少し尖がった方がいいのかもしれませんが、戌井さんにはこれからも飄々とした文章を貫いていただきたいものです。本作でも上野・浅草近辺の描写が秀逸でした。 他に本書では「新しい世紀にデビューした作家たち」という特集が組まれています。青山七恵・伊坂幸太郎・佐藤友哉・島本理生・中村文則・西村賢太・各氏の短篇新作を読むことができます。 バックナンバーは品切れのようです。興味のある方は図書館で探してみてください。
読了日:8月2日 著者:戌井昭人


絲的サバイバル絲的サバイバル感想
ジミでテンションの低いアウトドアライフを至高とする絲山秋子さんの企画ものエッセイです。 基本的には一人でキャンプ場に行きテントに一泊して帰ってくるパターンです。 えっ!?女性が一人でキャンプ?などという視点は皆無で、あくまで男前な絲山さんのサバイバルライフが綴られています。 キャンプはみんなでワイワイ楽しく・・という概念を覆すことができたかどうかは疑問ですが、一人キャンプも楽しそうだなと感じました。 しかし、いつもながら炸裂する群馬愛には頭が下がります。  
読了日:8月1日 著者:絲山秋子

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