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Author:きたあかり
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05-27(月)

4月の書籍代と"Kindle Paperwhite"のおまけブラウザ

電子書籍端末"Kindle Paperwhite"を買って半年が経ちました。
その後も文芸の新刊が電子書籍化される比率は低くて、まったく話にならないレベルです。 昨年は電子書籍元年などと言われましたが、文芸書を中心に読んでいる立場から言わせていただけるなら電子書籍ジュラ紀といったところです。

ただ、青空文庫の閲覧に関しては申し分がありません。
最近は岡本綺堂半七捕物帳シリーズにはまっています。

あと最近使い始めて便利だなぁ~と思うのは、おまけ程度についているネットブラウザです。
基本的には電子書籍を購入するためのものですが、WIFI環境があればネット閲覧が可能です。体験版と銘打ったブラウザの画面はモノクロだし、スクロールするたびにチカチカして実用的ではありませんが、ガラケーユーザーの私にとって、乗換え案内と駐車場検索が利用出来るのはなかなかのスグレモノです。 タブレットと比較しても軽い上に、電子ペーパーは太陽光の下でも格段に見やすいです。


というわけで4月の書籍代です。

13冊 0円


 2013年4月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3606ページ
ナイス数:217ナイス

ジョーカー・ゲームジョーカー・ゲーム感想
そういえば読んでいなかったと思い今更の読了。 戦時中の陸軍中野学校をモデルにしたと思われるスパイ養成機関を舞台にした連作短篇。 本家本元のジョン・ル・カレやケン・フォレットなどとは比較になりませんが、スパイ小説の面白いところを抽出したところは評価に値すると思います。 ゾルゲ事件を彷彿とさせる『XX』、上海租界を舞台にした『魔都』が個人的にはツボでした。 ただ欲を言うならもう少し旺盛に時代の風を取り込んで欲しかったような気がします。
読了日:4月30日 著者:柳 広司


『坊っちゃん』の時代―凛冽たり近代なお生彩あり明治人 (アクションコミックス)『坊っちゃん』の時代―凛冽たり近代なお生彩あり明治人 (アクションコミックス)感想
読友さんの感想を拝見して・・予習に『坊ちゃん』を読んで臨みました。『坊ちゃん』を書いた漱石についてはもちろんのこと『坊ちゃん』が書かれた時代にも焦点が当てられています。 明治39年の日本はどうだったのか?当時の人たちは何を考えていたのか?そして当時の文壇は? 作品を読んで、その時代背景を知るというのは近代文学を読む愉しみのひとつですが、本書はそんな愉しみを満たしてくれる一冊です。谷口ジローさんといえば『孤独のグルメ』がブレイクしていますが、漱石が井之頭五郎に見えて仕方がありませんでした(笑)
読了日:4月29日 著者:関川 夏央


坊っちゃん坊っちゃん感想
恥ずかしながら初読みです。 これほど読みやすく面白いとは思いませんでした。 小学校の高学年で出会う確率が高いと作品ですが、『坊ちゃん』が日本文学(小説)の入口に座していることは大きな意味があるのではないかと思いました。 理屈云々より小説を読む愉しみを知る。この作品に課せられた使命はそこにあるのではないでしょうか? 漱石が高踏派と呼ばれるのは後期三部作の功績ですが、一方で国民的作家と呼ばれる所以は『坊ちゃん』に拠るところが大きいのではないか?などと思った次第です。
読了日:4月28日 著者:夏目 漱石


文芸あねもね (新潮文庫)文芸あねもね (新潮文庫)感想
読友さんの感想を拝見して・・作家陣を見て「女による女のためのR18文学賞」関連?と思ったらその通りで、震災チャリティーを目的に編まれたアンソロジーでした。「女による・・・文学賞」が単なるエロ小説だけを対象にしていないことは受賞者のその後の活躍を見れば明らかです。 豊島・宮木・柚木のお三方は作品を目にする機会も多いわけですが、他の6名の作家さんは今回初読み。 いずれも女性の心理に深く斬り込んでいる作品でした。あえて一作を選ぶなら彩瀬まるさんの『23センチの祝福』 格の違いを見せつけるのは山本文緒さん。  
読了日:4月28日 著者:彩瀬 まる,蛭田 亜紗子,三日月 拓,南 綾子,豊島 ミホ


満月ケチャップライス満月ケチャップライス感想
自分のせいで妹が大怪我をしてしまい、その結果家族がバラバラになってしまったと思い込む中学生の主人公。 その前に現れた、どこかチグハグなモヒカン刈りのチキさん。 朱川湊人さんの最新長篇はそんな二人が織り成す家族になれなかった家族の話。 書きかたによっては安っぽいお涙頂戴モノになってしまう類の筋立てですが、抑制の効いた語り口が作品の質を押し上げているように思います。 超能力ブームやチキさんのモデルになった○○少年のことを知っている世代なら、さらにノスタルジックな気分に浸ることもできます。 
読了日:4月25日 著者:朱川 湊人


みちのく女郎屋(じょろや)蜃気楼―アネさんたちの「昭和史」みちのく女郎屋(じょろや)蜃気楼―アネさんたちの「昭和史」感想
本書は明治末期から売春防止法が施行される昭和33年までの間、秋田県にあった娼家に在籍した4人の女性のインタビューを元に構成されたノンフィクション。 著者の名前は初めて知りましたが、過去に3回芥川賞候補にもなった作家で、かつて女性たちが身を置いていた娼家は著者の実家です。 この手の作品は売られて廓に堕ちて行くまでを描くのが大半ですが、本書は女性たちの今にまで話が及んでいます。 彼女たちがかつて娼婦だったというのは特筆すべきことかもしれないが、それが全てではない。著者の想いが伝わってくるエピローグが秀逸です。
読了日:4月23日 著者:伊達 一行


七緒のために七緒のために感想
少女二人の友情物語・・軽い作品をイメージしていましたが、どっと疲れてしまうほどへビィでした。 島本作品の魅力は行間に漂う不穏にあると思います。 喩えるなら森の奥にある沼。 沼そのものを直接描くことはありませんが幽かな水音、雨が降ったあとの独特の匂いで沼の存在を仄めかす。 しかし表題作はストレートに沼を描きすぎた感が否めません。 言い換えるなら思春期の牢獄という言葉さえ薄っぺらに感じてしまうほど力強い作品ということになりますが、14歳の少女を経験したことのない私はキツさだけが残ってしまいました。↓続  
読了日:4月19日 著者:島本 理生


私の愛した男について私の愛した男について感想
中篇の表題作と短篇3作が収められた作品集。 性愛をテーマにした表題作は単純に面白いし個人的には好きなタイプの作品ですが、語り手である主人公を描く筆があまりにも辛辣でまとまりを欠いているように感じました。 好き嫌いが分かれるのはその点だと思います。 残り三作は表題作とは異なる胸に沁み入る系の佳品です。 どの作品もいいんだけど個人的には『幻桜』が一番沁みました。 
読了日:4月16日 著者:田口 ランディ


大正ロマン手帖---ノスタルジック&モダンの世界 (らんぷの本)大正ロマン手帖---ノスタルジック&モダンの世界 (らんぷの本)感想
夢二、華宵の抒情画。 吉屋信子の少女小説。 大正時代のファッション、文化、風俗、雑誌広告・・・この手のムック本と比較して特に目新しいことは書かれていませんが、百貨店が仕掛けていた流行色が面白い。 年を経るごとに明るい色が採用されるようになります。ちなみに大正8年は緑・納戸色・臙脂。 当時の画をチェックしてみても面白いかもしれません。 この本にハマった方は東大弥生門の近くにある弥生美術館(竹久夢二美術館)超おススメです。 http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/
読了日:4月14日 著者:


恋肌恋肌感想
桜木紫乃さんの作品の大半は現代の道東(北海道)を舞台にしていますが、昭和40年代の匂いがプンプンします。 本書にも6作が収められていますが『フィナーレ』にはストリップが出てくるし、メインテーマになっている男女の結びつきもやたらジメジメしているように感じます。まさに場末という言葉がぴったりですが、それは疲弊しきっている地域の今を描く上で最も適切なパーツなのかもしれません。 
読了日:4月10日 著者:桜木 紫乃


嘆きの美女嘆きの美女感想
ネットで毒を吐きまくるヒキニートの女性を主人公にした作品。ひょんなことから怨嗟の対象であるスィーツ系女子達と暮らすことになる筋立て。冒頭は著者お得意の毒もたっぷりだし、文章もサクサクで単純に楽しめます。 ただ、主人公が同居している女性たちに懐柔される過程がお決まりのパターンというかご都合主義っぽいです。 柚木さんは女性が感じている不条理やそこからくる煩悶を巧みに表現できる作家だけに、そのあたりは正直期待ハズレでした。 個人的には作中に実名で出てくるインスタント食品や漫画の数々がツボでした。     
読了日:4月8日 著者:柚木 麻子


白の処刑 (講談社文庫)白の処刑 (講談社文庫)感想
読友さんの感想を拝見して・・本書は冤罪ミステリーです。古典的なジャンルですが、今ほど冤罪のリアルな恐ろしさを感じる時代はかつてなかったかもしれません。 身に覚えのない殺人の汚名を着せられた主人公の怒りと悲しみ、そして諦め・・中盤での展開は口あんぐりですが、前半で主人公に感情移入させられてしまう読者の多くはそれを瑕疵と受け取らないのではないかと思います。DNA鑑定がなぜ出てこないと思い巻末を見たら82年の作品でした。30年以上版を重ねているのは隠された名作の証かもしれません。 
読了日:4月6日 著者:太田 蘭三


花のさくら通り花のさくら通り感想
シリーズものだと知らずに読んでしまいました。 小さな広告会社が寂れた商店街を救うというお話。 正直言ってメインプロットに関しては予定調和の域を出ていないと感じました。 しかし500頁以上の長篇にも関わらず失速することはありませんでした。 登場人物それぞれが抱える問題や間接的なエピソードなど、いわゆる枝葉が丁寧に描かれているからです。 放火犯を追う場面ではサスペンス風味。 若い二人の恋を描く筆は爽やかな恋愛モノ。 組織の中で疲弊するサラリーマンは社会派。著者ならではの変幻自在の筆捌きが功を奏しています。
読了日:4月3日 著者:荻原 浩

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