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Author:きたあかり
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12-30(日)

2012 年間ランキング

早いもので2012年も残り二日となりました。

今年読んだ本は196冊。
2月から10月まで蟄居していたので、もう少し読めると思っていましたが例年の1.5倍程度でした。 どうせ毎日家にいるんだからいつでも読めるじゃん・・という気持ちになるせいなのでせうか?

というわけで私の年間ベスト20は以下の通りです。
画像をクリックすると読書メーターの詳細ページに飛びます。


2012.jpg

1位 『ラブレス』
直木賞候補になった時点で気になっていましたが、装丁とタイトルから想像の出来ない読み応えでした。 女性三代のストーリーはもちろんですが、女性をここまで泥臭く描いた点がツボでした。

2位 『終わらざる夏』
今までほとんど知られることなかった占守島の戦闘をテーマに元自衛官の著者が描く群像劇。 これを書きたかった!!浅田次郎さんの想いがダイレクトに伝わる重厚な作品でした。

3位 『かなたの子』
ここしばらく大御所になって丸くなっちゃった??という作品が多かった角田光代さんでしたが、血と土の匂いのする異色の作品集はキレ味抜群でした。 泉鏡花文学賞授賞に激しく頷きました。



7位 『ぴんぞろ』
アンソロジーで偶然読んだ戌井昭人さん。 ここ数年芥川賞候補になっていますが、ガチガチの純文学ではないゆる~い場末感が激しくツボりました。 他の作品にも出てくるいい加減な感じのキャラクターがすごくイイです。

9位 『炭鉱に生きる』
明治~昭和初期の炭鉱を画と文章で記録した著者はノンフィクションライターでも画家でもない筑豊の炭鉱夫です。 長らく絶版でしたが、著者の遺した記録がユネスコの世界記憶遺産に登録され新装版が出ました。
作中に出てくる麻生は元首相の生家。 それを踏まえると「近代日本を根底で支えた魂の記録」的な言い方もできるわけですが、朴訥な語り口とヘタウマ調の絵が近所の爺サマの昔語りを聴いている気分にさせられます。まさに良書と言うに相応しい作品です

19位 『つげ義春の温泉』
著者が旅をした昭和40年代~50年代の湯治場の様子が描かれています。 文章、漫画、写真を駆使して描かれる湯治場の貧乏臭さは天下一品です。 
絶版が悔やまれますが、ここで書かれた大半の湯治場は現在でも健在です。

20位 『カレチ』 週刊『モーニング』月一連載中
昭和40年代後半からの国鉄を舞台にした作品です。 当初は単なるノスタルジー鉄ちゃん漫画として読んでいましたが、ここで描かれる仕事の本質や無骨なオッサン達の姿は鉄道の世界に留まるものではありません。 
ここ数年労働環境は厳しくなるばかりで、ともすればそれに翻弄される毎日だったりもします。 仕事をする本当の意味を考えさせてくれる作品です。 
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12-01(土)

11月の書籍代

12月になりました。
あちこちから雪の便りが届くようになりました。

下のサムネイルは12月1日の会津若松駅構内(福島)です。
クリックするとライブ映像に変わります。

会津


というわけで11月の書籍代です。

12冊 2,118円


2012年11月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:3531ページ
ナイス数:198ナイス



カムイ伝 (12) (小学館文庫)カムイ伝 (12) (小学館文庫)感想
一角が・・ゴンが・・そして日置藩が・・怒涛の12巻!!ドーデもいいことだけどハニートラップを駆使する音丸が由美かおるっぽいと感じてしまった拙者はまだまだ修行がたりませぬ。
読了日:11月30日 著者:白土 三平


ことりことり感想
小川洋子さんの最新刊は静寂が支配する慈愛の物語です。 主人公は小鳥を愛し、片隅で埋まるように生きている「小鳥の小父さん」 個人的に小川洋子さんの魅力は、ともすればエログロと言われかねない独特の感性を鋭利な刃物で切り裂きながら巧みに表現するさまにあると思います。 本書ではその点に関してはなりを潜めていますが、主人公を淡々と描くことによって、もうひとつの魅力である静寂感がいっそう極まっているように感じました。 最終頁から再度プロローグへ・・永遠に閉じられた静謐の世界。 漏れるのはため息ばかりです。
読了日:11月26日 著者:小川 洋子


カレチ(4) (モーニング KC)カレチ(4) (モーニング KC)感想
時代は国鉄黄金期から分割民営化前夜の昭和50年代へ・・・現場で働く者たちは選択を迫られます。 今までのホノボノ路線と異なりシリアスな展開になってきました。 30話では平成24年の荻野が登場。あの激動の時代をどのようにもがいたのか?かつての同僚からの問いに無言を貫く荻野。その物語は5巻以降で語られるのでしょうか?
読了日:11月22日 著者:池田 邦彦


カムイ伝 (11) (小学館文庫)カムイ伝 (11) (小学館文庫)感想
小学校の教科書で知った「飢饉」「一揆」その記述はわずか数行だったと記憶しています。 その言葉が内包する意味を30年以上経った今知りました。 
読了日:11月20日 著者:白土 三平


明治・大正を食べ歩く PHP新書明治・大正を食べ歩く PHP新書感想
都内にある明治・大正創業の老舗飲食店をピックアップしたガイド本。 森まゆみさんといえば谷根千ですが、本書は神田・銀座・深川方面も網羅しています。 老舗=高いというイメージですが大衆的な価格設定をしている店をチョイスしていて、実際のお散歩食べ歩きに役に立ちそうです。 店にまつわる歴史にも言及しているので近代史の読み物としても楽しめます。 個人的には前を通るたびに気になっていた谷中の「愛玉子」の謎が解けて大満足でした。
読了日:11月18日 著者:森 まゆみ


風葬風葬感想
ある事件に深く関わった二つの家族が三十年の時を経て交錯するサスペンス。舞台は著者お得意の道東の漁師町根室。 現在は疲弊する道東の一地域に過ぎませんが、かつての米ソ冷戦下この町は特殊な事情を抱えていました。 そのエピソードと色濃く残る封建社会。そしてそこに渦巻くアンダーグラウンド社会。 その狭間にのみこまれ犠牲となって行った人々を哀切な文体で描いていきます。 狂言回しを演じる元教師親子の後悔。 最後まで何も語らず、記憶の渦に埋もれていこうと覚悟する春江の姿がなんともやるせない印象を残します。    
読了日:11月17日 著者:桜木 紫乃


夢より短い旅の果て夢より短い旅の果て感想
柴田よしきさんの最新刊。大学の鉄道サークルに席を置くヒロインを描く連作短編です。 鉄道に関してかなり踏み込んで書かれていますが、それほどマニアックではありません。鉄道の旅が好きだけど、駅で三脚を立てている人を見たり、○○系は云々という話を聞くと違和感を覚えるライト鉄ちゃんなら文句なしに楽しめると思います。どこまでも果てしなく続く線路、闇を切り裂く夜行列車・・飛行機や車にはない独特の物語性を巧みに表現しています。 ただストーリーは散漫としている感が拭えませんでした。話の軸の回収も含めて続編に期待します。
読了日:11月14日 著者:柴田 よしき


日本ぶらりぶらり (ちくま文庫)日本ぶらりぶらり (ちくま文庫)感想
「兵隊の位で言うと・・・」ドラマの創作だと思っていましたが山下清本人の口癖だったんですね。 清の綴る文章は文法的に正しいか否か以前に独特のリズムと味があります。 作品(絵画)を並べて読むとさらにそれを強く感じることができます。 清を発掘したのはカストリ雑誌でもお馴染みの式場隆三郎ですが、一方でハンディを持ちながらたびたび放浪していた清を不世出の画家に育てたあげたのは当時の寛容な日本社会だったような気がします。 その結果、私はこの本を手にすることが出来ました。
読了日:11月13日 著者:山下 清


カムイ伝 (10) (小学館叢書)カムイ伝 (10) (小学館叢書)感想
ついに明らかになる日置藩の謎。 元島津藩士の剣豪の爺さんだけど肝心な時に泳げないとか、どんだけヘッポコなんだよ。 巻末に「ヴィジュアルは映画を凌ぎ、ストーリーは小説を超えた」と書いてあるけど漫画って凄いなぁ~と改めて思いました。 まだまだ先が長いので楽しみです。
読了日:11月9日 著者:白土 三平


地下の鳩地下の鳩感想
西加奈子さんの作品はストーリーで押していくエンタメ系と、文章で押していく文芸色濃い目の作品がありますが、大阪の夜の世界で生きている人たちを描く本書は後者にあてはまります。 収められた二つの中篇は連作になっていて夜の街に漂うけだるい雰囲気が見事に表現されていました。 ところどころにはっとさせられる表現が使われていて、デビュー作で見せたエッジの利き具合は健在です。 好みの問題ですが私は表題作より『タイムカプセル』の方が秀逸だと感じました。 冒頭の花びらの描写に思わず唸ってしまいました。
読了日:11月8日 著者:西 加奈子


カムイ伝 (9) (小学館叢書)カムイ伝 (9) (小学館叢書)感想
財政の逼迫で藩札発行の非常法を決断する日置藩。 領民のあずかり知らぬところで起きている支配者層の派閥争い、それは大きなうねりとなり被支配者層に襲い掛かります。 その過程を重層的に描く筆が秀逸だと感じました。
読了日:11月6日 著者:白土 三平


秋田さんの卵秋田さんの卵感想
『そのころ、白旗アパートでは』でずいぶん読みやすくなったと感じていましたが、中篇2作が収められた本書は良くも悪くも伊藤たかみさんらしいと感じました。 表題作はちょっと詰め込みすぎた感が否めませんが秋田さんがイイ味を出していて個人的にはかなり好きです。 タバコの空き箱(袋)で作った鞠なんて懐かしいです。 『ボギー、愛しているか』この奥さんのモデルは伊藤たかみさんの元奥??などと思いましたが05年初出なので、どうやら違うようです。(笑)
読了日:11月3日 著者:伊藤 たかみ

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