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Author:きたあかり
文芸書中心の読書日記です。
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02-29(水)

津軽海峡冬景色が見たいので青森へ 上野発の夜行列車篇


年末の紅白歌合戦で石川さゆりさんが熱唱しているのを見て以来、

漂泊の思ひ止まず状態だったので、思いきって青森に行ってきま

した。




旅の足がかりはいくつもあるわけですが、私のなかでは青森といえ

ば、高橋竹山(←津軽三味線の人)、太宰治(←産まれてすんまそ

ん)と吉幾三(←太宰治と並ぶ金木のスーパースター)。 そして演

歌の最重要パーツである連絡船夜行列車です。 


さて、予約が難しいと言われている寝台列車ですが駅に行ったら翌

日の予約があっさり取れました。 まぁ~シーズンオフだし、キャンセ

ルがあったのかもしれません。


というわけで、上野発の夜行列車↓に乗りました。

P2281236
P2281236 posted by (C)きたあかり

P2271159
P2271159 posted by (C)きたあかり

とは言うものの今シーズン東北は豪雪に見舞われていて、公共交通

機関は麻痺状態。 調べたら日本海側のルートを通るこの列車も今

シーズンは何度も運休になっています。 

ちなみに当日動いていた寝台特急はこれだけで、あとは運休でした。 

ちょっと悪い予感はしたんだけど、生まれて初めて乗る寝台車に鉄

ちゃん魂が疼いてしましました。



私が乗ったのはB寝台個室というやつで、個室ですがフツーの開放型

のB寝台と料金は変わりません。 なぜだろう・・・と長年思っていたんで

すが、乗ってみてわかりました。 すげぇ~狭いです。 どれだけ狭いか

というと閉所恐怖症の人が卒倒してしまうぐらいのレベルです。

入口

B寝台個室入口
B寝台個室入口 posted by (C)きたあかり

コインロッカーではありません。 高さは150センチぐらいで、かがまない

中に入れません。


中はこんな感じ

B寝台個室5
B寝台個室5 posted by (C)きたあかり

B寝台個室4
B寝台個室4 posted by (C)きたあかり

広さは畳一畳分で、立つことはできません。


私は一階でしたが、二階はこんな感じ。

B寝台個室二階
B寝台個室二階 posted by (C)きたあかり

明らかに広いんだけど、折りたたんであるベッドを広げると出入り口を

塞いでしまうため出入りが不可能となります。



ところが横になって、しばらくするとこの狭さが快感になってきます。 

なにより、寝転がりながら見る車窓の風景はその非日常感がたまら

なくいいです。 加えて音が静かです。 オレ、バリバリ気合入れて

飛ばしてんだから、東西線なんてぜってぇ乗るなよ。 仲間だけ

ど総武線もちょっとタルいしな。 えっ!京成?そいつ誰よ??


的なモーター音を響かせて湾岸を爆走する京葉線通勤快速と比較

するなら無音に近い状態です。

雪が見たいなぁ~と思いながらも、雪国の手前のトンネルで寝てし

まったようです。 


B寝台個室2
B寝台個室2 posted by (C)きたあかり


その後も停車駅度に目を覚まし、また寝るという感じでした。 そん

な寝ぼけた状態で列車はある駅に到着したわけですが、なかなか

出発しようとしません。 きっとこの駅は停車時間が長いんだな・・・

と思っているところに非情の車内アナウンスが流れてきました。 

そうです、昨夜の悪い予感が的中してしまいました。

その駅は秋田県にある東能代。 青森までは、まだ130キロありま

す。  

雪まみれのあけぼの
雪まみれのあけぼの posted by (C)きたあかり


より大きな地図で あけぼの を表示

次回につづきます。


「あけぼの」をご利用になる方への追記

列車に関してはほどちゃんの島・寝台特急 あけぼのがたいへん役立ちました。 

車内販売などはいっさいありません。 停車時間も短いので、飲食物は乗車前に用意することをおススメします。 (特に冬場は運転中止や数時間の遅れなども珍しくありません)

寝台券不要で利用できるゴロンとシートがありますが、寝具がないので冬場はかなりきつそうです。 毛布や寝袋を持参されている方もお見かけしました。

北海道方面に行く豪華な寝台列車と比較なら、オーソドックスな寝台列車です。 行程も上越線・羽越線廻りなので12時間以上かかります。 (最速の新幹線なら4時間)そのあたりはお含みおきください。

公式な発表はありませんが、数年を待たずして「廃止」されるのではないかと言われています。 寝台列車は新幹線より遅い上に料金も割高です。 ただ、乗れるのは今のうちかもしれません。

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02-25(土)

「浪漫図案 明治・大正・昭和の商業デザイン」 佐野宏明



第1章 貿易図案(外国商館/輸出用茶/生糸/燐票)/第2章 トイレタリー(化粧品/石鹸/洗粉/歯磨/月経帯/パウダー)/第3章 薬品(売薬/薬種/肥料/蚊取線香/商法 他)/第4章 食品・嗜好品(飲料/煙草お飲み物)/第5章 繊維・日用品(繊維/文具 ほか)



<感想> ★★★★☆

本書は明治・大正・昭和の商業デザインに関する本です。

あらゆる商品についていたラベルなどがジャンル別に整理され

ていてレトロ文化好きなら大満足できる一冊です。 


近代の小説がお好きな方なら主人公たちの背景にこんな小物

が置かれているのかも・・・と思い描くのもいいかもしれません。 

中山太陽堂(現クラブ化粧品)の跋扈ぶりや、森下南陽堂(現森

下仁丹)の「毒滅」。 青い硝子壜に入った「神薬」が怪しすぎて

たまりません。(笑) これだけ集めた著者には頭がさがります。


オールカラーできれいな本ですが、お値段も高めです。

図書館に予約を入れるとき、あと一冊・・・・ということがあればお

ススメです。 思った以上に楽しめると思います。

 
02-25(土)

「東京番外地」 森達也


東京番外地、それは普通の人が何となく忌避してしまうところ、近すぎて焦点距離が合わなくなってしまったすぐそこの異界。皇居、歌舞伎町、東京拘置所、山谷、霞が関-。あらゆる違和にまなざしを向けてきた著者が、無意識の底に沈んだ15の「聖域」を旅する裏東京ルポルタージュ。そして初めて出会う、この街の知られざる素顔とは-新たに「番外編・東京ディズニーランド」を追加収録。


<感想> ★★★☆☆

あらすじにもありますが、本書は東京にある真空スポット的な位置

づけをされている場所をルポした作品です。 著者は映像作家の

森達也さんです。


さて、映像を見ても文章を読んでも森達也という人は極めて個性

的だと感じます。 その個性を好きか嫌いかで読者の評価は別れ

るのではないかと思います。 


読書メータのレビューには「煮え切らない」「不完全燃焼」「青臭い」

との記述が数多く見られましたが、それを否定するつもりはありませ

ん。 ただ、それは、文章や記述の瑕疵ではなく前段で触れた著者

のスタイルです。 そのあたりを評価できるなら面白い読み物になる

のではないかと思います。

 
02-25(土)

「押入れのちよ」  荻原浩


失業中サラリーマンの恵太が引っ越した先は、家賃3万3千円の超お得な格安アパート。しかし一日目の夜玄関脇の押入れから「出て」きたのは、自称明治39年生れの14歳、推定身長130cm後半の、かわいらしい女の子だった(表題作「押入れのちよ」)。ままならない世の中で、必死に生きざるをえない人間(と幽霊)の可笑しみや哀しみを見事に描いた、全9夜からなる傑作短編集。



<感想> ★★★★☆

タイトルやあらすじ。 なにより著者の作品傾向からしてほっこり

ーなホラー
だと思っていたら、そこそこ本格ホラーしてました。 


ひとつひとつの話が短いので、電車通勤のお供には最適の一冊。 

荻原浩さんは何を読んでもハズれがありません。 ガツンとくる作

品がないといえばそうなんだけど、これだけ幅広い読者を楽しま

せてくれる手腕があるんだから、そろそろ直木賞あげちゃってもい

いんじゃないでしょうか?

 
02-25(土)

「クワイエットルームにようこそ」  松尾スズキ



恋人との大喧嘩の果て、薬の過剰摂取で精神病院の閉鎖病棟に担ぎ込まれた明日香。そこで拒食・過食・虚言・自傷など、事情を抱えた患者やナースと出会う。普通と特別、正常と異常…境界線をさ迷う明日香がたどり着いた場所はどこか?悲しくて笑うしかない、絶望から再生への14日間を描いた、第134回芥川賞候補作。


<感想> ★★★☆☆

本書は松尾スズキさんの芥川賞ノミネート作品です。

この作品で、作家・松尾スズキを知った方も多いのではないでしょうか?


さて、芥川賞ノミネートの時は「ゲロ」が一人歩きしていて読む気がしませ

んでしたが、思った以上に読みやすい作品でした。 

女性の痛さといえば女性作家の専売特許のようなところがありますが、松

尾スズキさんはそのあたりも巧みだと感じました。 

 
02-25(土)

「七月七日」  古処誠二


1944年6月、多くの民間人を抱えたままサイパン島は戦火に包まれた。日系二世の「ショーティ」は、アメリカ軍の一員として上陸した語学兵のひとりだった。忠誠登録を経て帰属国家を示した彼は、捕虜となって帰属国家を見失う日本人と接し、その複雑な心理を目の当たりにする。捕虜の禁忌に縛られ、不義の罪悪に懊悩する人々にあるのは、いつの世にも通じ、いずれの国にも通じる、社会の構図だった。


<感想> ★★★★☆

第二次大戦中、太平洋戦線に投入された日系二世の心情を描いた作品。 

日系二世の苦悶を見事に描ききっています。 


旧日本軍では捕虜になることを辱めと戒めていたようですが、部下の命を

守るため、部隊ごと投降した士官(将校)などもいたんですね。 ただ、その

士官の末路は・・・・。


ラストの七夕のシーンが秀逸でした。

 
02-24(金)

弥生美術館・竹久夢二美術館 (文京区)


東京大学の弥生門前にある弥生美術館(竹久夢二美術館併設)に行っ

てきました。 

目的は弥生美術館高畠華宵でしたが、特別開催の植木金矢展が予想

外に楽しめました。 



私自身は植木金矢さんの作品は未

読ですが、チャンバラ活劇の原画が

数多く展示されていて、そのどれもが

めちゃくちゃカッコ良くてシビれました。 

劇画の王道といえば『ゴルゴ13』!!

という認識を改めることとなりました。




併設の竹久夢二美術館にも行きました。

正直いって竹久夢二高畠華宵中原淳一と比較すると、あまりにもメ

ジャー過ぎてイマイチ興味がなかったんだけど、やはり実物を見るとメジ

ャーはメジャーなりの理由があることがわかりました。 


竹久夢二にしても高畠華宵にしても、大正時代を代表する画家です。 

しかし、彼らは、専門的な美術の勉強をしたわけでもないし、発表の媒体

は雑誌の挿絵や表紙、商業ポスター。 そして、ファンシーショップの元祖

「港屋絵草紙店」で販売していた千代紙や便箋。 いわゆる中央画壇にも

属することもありませんでした。 そんな彼らが牽引したのが即ち、大正浪

漫です。 大衆が大衆の中から生み出した文化だからこそ、今も人の心を

ひきつけるのかもしれません。


弥生美術館次回の特別展示は「大正から始まった日本のkawaii(カワイイ)」

。 水森亜土さんとか懐かしすぎます。


簡単なアクセス

所在地は文京区ですが、JRなら上野駅から歩いて15分ぐらいです。

詳細アクセスはこちら

 
02-19(日)

閉山から39年目の冬 その2 旧足尾町 足尾篇


間藤篇から

間藤から上り(桐生)方面に一駅戻ると足尾です。

P2151057
P2151057 posted by (C)きたあかり

とても長閑な感じの駅です。 


古河掛水倶楽部
古河掛水倶楽部 posted by (C)きたあかり

古河掛水倶楽部2
古河掛水倶楽部2 posted by (C)きたあかり



旧足尾鉱業所付属倉庫1
旧足尾鉱業所付属倉庫1 posted by (C)きたあかり

旧足尾鉱業所付属倉庫2
旧足尾鉱業所付属倉庫2 posted by (C)きたあかり

ここには「古河掛水倶楽部」という観光施設があります。
古河鉱業が迎賓館として使用した建物で明治32年(1899)頃に出来たそうです。 現在は冬季休業中です。 詳しくはこちら






駅前にある建物に張り付いていた看板。
かなり古いものだと思いますが、錆は浮いていませんでした。







あえて、一枚しかUPしませんが間藤足尾ではこのような光景をあちこちで目にします。
国策として推し進められ隆盛を極めた銅山。 そこに介入した巨大資本と数多くの鉱山労働者。 鉱毒事件と田中正造。 そして、現在・・・・兵(つわもの)どもが夢の跡。




足尾駅構内2
足尾駅構内2 posted by (C)きたあかり

足尾駅構内6
足尾駅構内6 posted by (C)きたあかり

足尾駅構内5
足尾駅構内5 posted by (C)きたあかり

足尾駅構内3
足尾駅構内3 posted by (C)きたあかり



文学ヲタ的なメモ






夏目漱石の『坑夫』 
主人公が怪しげな男に連れて行かれるのが足尾銅山。 つまり作品の舞台はここです。






鉄ちゃん的なメモ

わたらせ渓谷鉄道
わたらせ渓谷鉄道 posted by (C)きたあかり

P2150898
P2150898 posted by (C)きたあかり

移動に使ったわたらせ渓谷鉄道ですが、なかなかいい感じです。
私は列車の外観から判断がつきませんでしたが、シートは転換クロスシート(写真)。セミクロスシート(ドア付近のみロングシート)。 オールロングシートの三種類があるようです。 ボックスシートはテーブルもついているので、普通列車ですが旅行気分に浸れます。 夏場はトロッコ列車なども走るようです。 

東京からのアクセスですが、JRは高いので東武鉄道がおススメです。 

JR  桐生まで
宇都宮線(小山経由) 高崎線(高崎経由) 各2時間半~3時間  普通 2210円(片道) 
新幹線(高崎経由)約2時間 4920円(自由席・片道)

東武鉄道 相老(桐生から二つ目です)まで
2時間半~3時間  普通 1160円(片道)
特急りょうもう 約2時間 2160円(指定席・片道)

自動車
都内から桐生太田インター経由(東北道・北関東道使用)で2時間弱
桐生駅周辺は有料駐車場が数多くあります。 500~800円(24時間)
 
02-16(木)

閉山から39年目の冬  旧足尾町 間藤篇




2月某日。 栃木県の足尾に行ってきました。 J桐生駅からわたらせ渓谷鉄道に乗って、揺られること一時間半。 終点の間藤に着きます。





栃木県の足尾町はかつて銅の生産で栄えた町です。ピーク時(大正5年・1916)の人口は38,000人。そのうち22,000人が銅山関係者でした。 当時の年間生産量は約6000トン。 それは国内生産量の40%に当たります。 日本はもちろんアジア全体でも最大の規模を誇っていました。
その後「足尾鉱毒事件」などを経て、昭和48年(1973)に操業停止。 現在の人口はピーク時の10分の一の3,000人にまで減少。 深刻な過疎化が問題となっています。 写真の出典は三省堂「画報日本近代の歴史5」





かつての鉱山住宅。 現在は倉庫として使われているようです。










旧精錬所。 中は立ち入り禁止となっています。








旧精錬所の煙突。 
もう、ここから煙が出ることはありません。







操業時、現在の終点(間藤)から精錬所内まで延びていた旧足尾線の廃線部分。
トンネルと腕木式信号。









閉山から39年。
かつて、日本の近代を支えたレールは閑かに朽ちていきます。






間藤3
   間藤3 posted by (C)きたあかり
間藤2
間藤2 posted by (C)きたあかり



    トンネル4
トンネル4 posted by (C)きたあかり


足尾篇に続きます。
 
02-05(日)

「アメトーク・読書芸人」


先週の木曜日に放送された「アメトーク」読書芸人

ご覧になった方いらっしゃいますか?

おそらく普通の人たちからすると「ナニそれ?」と思われる芸人さんた

ちの発言に激しく肯く自分がいました。 (笑)

ttp://v.youku.com/v_show/id_XMzQ4MzI2Mjgw.html

 
02-02(木)

1月の書籍代と自炊宿




←を読んでいたらモーレツに温泉に行きたくなりました。 
この本で扱っているのは「鄙びた」などという言葉さえ陳腐と感じてしまうディープな湯治場です。 著者の取材は昭和40~50年代になされていますが、この中で取り上げられているいくつかの湯治場は当時とさほど変わらない形態で営業されているようです。 





楽天で探したらここ→が出ました。 
旅館部が併設されているので食事ありもチョイスできますが、素泊まりなら一泊3000円~一週間居ても高級温泉旅館の一泊分ですね。 




というわけで一月の書籍代です。

7冊 250円



1月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2073ページ
ナイス数:61ナイス

6時間後に君は死ぬ (講談社文庫)6時間後に君は死ぬ (講談社文庫)
『ジェノサイド』がバカ売れしている高野和明さんの連作短編。 重たい作風のイメージのある著者ですが本書は癒し系でした。 いわゆるタイムスリップものですが、その素材を上手く使っていると思います。 いっけん凡庸としている狂言回し役の圭史の放つセリフがとてもいいです。 最終章の落としどころは想像がついてしまうんだけどハラハラドキドキさせられます。 秀逸な描写力のなせるワザです。
読了日:01月31日 著者:高野 和明


優しいおとな優しいおとな
『メタボラ』と『ポリティコン』を足して二で割ったような作品。 ドロドロ好きとしては近未来の設定にかなり戸惑いましたが、中盤からの加速感に引っ張られてイッキ読み。 それなりに面白いし、ラストもうまくまとまっているとは思うんだけど、また『グロテスク』やミロシリーズのような作品を読んでみたいと思っているのは私だけでせうか?
読了日:01月14日 著者:桐野 夏生


文豪ナビ 山本周五郎 (新潮文庫)文豪ナビ 山本周五郎 (新潮文庫)
山周を極めるのはオッサン道を極めることにほかならないのではないか?などと思いました。さらに精進いたします。
読了日:01月13日 著者:


くちぬいくちぬい
今まで読んだ坂東眞砂子さんの作品の中では一番読みやすいと感じました。 ただ、逆の言い方をするなら「らしさ」は損なわれているような気がします。 せっかくの土俗的なパーツも活かしきれていないし、主人公夫婦のキャラクターも紋切型でザンネンでした。 坂東作品の入門書としては適していると思いますが・・。
読了日:01月12日 著者:坂東 眞砂子


漂砂のうたう漂砂のうたう
時代小説を読んでいるような気になりますが、ところどころに明治を象徴するキーワードが出てきます。 やや中途半端な気もしますが、庶民が感じていた明治十年とはそんな時代だったのだろうと思います。 鬱屈した定九郎になかなか感情移入できませんでしたが、その出自を見破られるシーンがとても秀逸でした。 幕末の偉人達を中心に描かれることの多い明治維新ですが、それを庶民レベルの目線で描く作品は少ないので新鮮な印象を受けました。 似たような作品をお読みになりたければ蜂谷涼さんの『へび女房』がおススメです。
読了日:01月10日 著者:木内 昇


女奴隷は夢を見ない (光文社文庫)女奴隷は夢を見ない (光文社文庫)
この作品の不気味なところは作中に出てくる奴隷商人たちの普通さ加減だと思います。 現代的なパーツも取り込んでいるし、ありえない話なんだけど妙なリアリティーがあるんですよね。 思えばこの国もひと昔前までは「女衒」という職業があってわけで、それを踏まえれば現代の寓話と言えるかもしれません。 
読了日:01月05日 著者:大石圭


生きてるだけで、愛生きてるだけで、愛
松尾スズキさんの『クワイエットルームへようこそ』が面白かったので読んでみました。 最近の芥川賞ノミネートってメンヘラ女率高めですよね(笑)行動自体はなかなか理解できませんが、そこに至る主人公の内面を丁寧に描いているので共感できる読者も多いのではないかと思います。単純に5000分の1秒を共有してしまった男女の純愛物語として読んでもいいのではないでしょうか?
読了日:01月02日 著者:本谷 有希子

2012年1月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター
 
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