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Author:きたあかり
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01-10(火)

『漂砂のうたう』 木内昇




谷底から見上げた「明治維新」。明治10年。時代から取り残され、根津遊廓に巣食う男と女の身に降りそそぐのは、絶望の雨か、かすかな希望の光か。『茗荷谷の猫』で大注目の新鋭が放つ、傑作長編小説。



<感想> ★★★★☆

時代には大きな節目というものがあります。

近代と現代の境目である敗戦。 さらに遡れば近世と近代の境目

である明治維新。 時代のうねりは常にドラマチックで、しばしば小

説の題材になります。 


これは私自身の偏った考えかもしれませんが、この二つを物語とし

て取り上げる場合その切り口は異なります。 庶民個々のそれを物

語とする敗戦に対して、明治維新は坂本竜馬などのメジャーどころ

が活躍する歴史物語としての側面が強いような気がします。 まぁ~

それはそれで面白いわけですが、一般庶民はそれをどのように受け

止めていたのか?そのあたりがすげぇ気になったりもするわけです。


さて、前置きが長くなりました。

本書の舞台は明治十年の根津遊郭。 主人公は武士から身をやつ

し遊郭の立番を勤める定九郎。 

読み進めると江戸を舞台にした時代小説の雰囲気が色濃く立ち込

めていますが、ところどころに明治を象徴するキーワードが出てきま

す。 そのあたりが中途半端と感じたりもしますが、庶民が感じてい

た明治十年とはそんな時代だったのかもしれません。


時代に取り残されて鬱屈している定九郎になかなか感情移入でき

ませんでしたが、ラスト間際の定九郎が肩を震わせながら泣くシーン

は秀逸で思わずうるるんとなってしまいました。 正直言って直木賞

作品のわりにはジミですが、時代の波に乗るでもなく強く抗うでもない。 

ただ背を向けて生きる男の寂寥感や孤独がとても巧みに描かれてる

ように感じました。 


余談ですが、舞台になった根津遊郭は東京大学ができた為、洲崎に

強制移転させられます。 その洲崎遊郭の様子を記したのが、永井

荷風
『断腸亭日乗』です。 

作品の背景をつついてみても面白いかもしれません。



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01-06(金)

芥川賞・直木賞ノミネート作品発表


第146回 (23年度下半期) 芥川賞・直木賞ノミネート作品が発表されました。



第146回芥川龍之介賞候補作品



石田 千 「きなりの雲」(群像10月号)







円城 塔「道化師の蝶」(群像7月号)






田中慎弥「共喰い」(すばる10月号)





広小路尚祈 「まちなか」(文學界8月号)





吉井磨弥 「七月のばか」(文學界11月号)


田中慎弥さんは5回目のノミネートになります。

候補作家さんたちのプロフィールを拝見していると時代を感じさせます。

芥川賞最新情報・文藝春秋




第146回直木三十五賞候補作品




伊東 潤   「城を噛ませた男」





歌野晶午  「春から夏、やがて冬」






恩田 陸   「夢違」






桜木紫乃  「ラブレス」






葉室 麟   「蜩ノ記(ひぐらしのき)」





真山 仁   「コラプティオ」


恩田陸さんは4回目、葉室麟さんは5回目のノミネートになります。

ご購入も図書館予約もお早めに!!

直木賞最新情報・文藝春秋


両賞とも選考会は1月17日(火)17時から。 即日発表となります。



 
01-04(水)

『水の中のザクロ』  稲葉真弓




ああ、ゴクラク、ゴクラクやね。湯の中でほどけてゆく心と体、ケンコウランドで出会う女たちのさまざまな生の形。





<感想> ★★★☆☆

いろんなアンソロジーで名前をみかける稲葉真弓さんの長編。 


健康ランドを行き来する人たちの描写が秀逸でした。 それぞ

れの物語に深く入り込んでいくと読み物として面白くなっていく

んだろうと思いますが、そこまで描かないのが稲葉さん流なのか

もしれません。 


健康ランドはあまり行ったことはありませんが、この雰囲気はパチ

ンコ屋のそれに似ていますな。(笑)

 
01-04(水)

『少女地獄』 夢野久作




可憐な少女姫草ユリ子は、すべての人間に好意を抱かせる天才的な看護婦だった。その秘密は、虚言癖にあった。ウソを支えるためにまたウソをつく。【夢幻」の世界に生きた少女の果ては…。



<感想> ★★★☆☆

ドーデもいいんだけど、すげぇ~タイトルっすよね。(笑)

表題作のみ「青空文庫」で読みました。


見え透いた嘘をついて周囲を翻弄する少女を主人公にした『なんで

もない』が印象的でした。 彼女は嘘で周囲を翻弄しますが、強い自

意識を持て余し、自らを追い込んでしまう彼女自身が地獄に身を置

いていたのではないか?などと考えてしまいました。 


夢野久作は初めて読みましたが、案外読みやすいように感じました。

もう少し短篇で修行を積んで『ドグラ・マグラ』にチャレンジしてみます。
 
01-04(水)

『ちょんまげぷりん』  荒木 源


シングルマザーの遊佐ひろ子は、お侍の格好をした謎の男と遭遇する。男は一八〇年前の江戸時代からやってきたお侍で、木島安兵衛と名乗った。半信半疑のうちにも情が移り、ひろ子は安兵衛を家に置くことに。安兵衛も恩義を感じて、家事の手伝いなどを申し出る。その所作は見事なもので、炊事・洗濯・家事などすべて完璧。仕事で疲れて家に帰ってくるひろ子にとって、それは理想の「主夫」であることに気づくー。


<感想> ★★★☆☆

表紙が漫画・・・・

改行が多くて余白が多い・・・・

そしてなにより中身が軽い・・・・

でも面白いから二重丸です。

「まっぴら将軍」に笑いました。

続編も読みたいです。


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01-04(水)

『ひまわり事件』 荻原 浩




実行犯は、ジジババと幼稚園児?隣接する有料老人ホーム「ひまわり苑」と「ひまわり幼稚園」。老人とガキどもの不思議な交流、やがて起こるカゲキな「事件」とは?荻原浩渾身の熱血幼老小説!-。



<感想> ★★★★☆

昨年(2011年)は荻原浩さんの作品を数多く読みました。

そこで学んだのは荻野作品は、あらすじを読んで絶対につまんない

だろうな・・・思うものほど面白いということです。


本書もひとことで言うなら子供と老人のドタバタですが、それぞれの

キャラクター創りが丁寧なので、奥行きがあって行間もたっぷり読ま

せてくれます。 


徐々にハードボイルド爺と化していく誠次がツボでした。 こんな爺

サマになりたいものです。(笑)

 
01-04(水)

『超魔球スッポぬけ!』 朱川湊人



多感な少年期に、見知らぬおバアちゃんのディープキスを受け止め(鼻の穴に)、大人になっては、怪獣人形片手に奇声を発しながら机に向かい続ける作家・シュカワ。カレーが食べられて小説が書ければ、とりあえず幸せ!ノスタルジックで温かな物語で読者を泣かせ続ける直木賞作家が、バカチンで数奇な日常を綴った、笑いで泣かせる初エッセイ。


<感想> ★★★☆☆

本書は『花まんま』で直木賞を受賞。 癒し系から本格的ホラーまでを

手がける朱川湊人さんのエッセイです。


装丁から想像がつくと思いますが、爆笑系のエッセイです。

個人的にはおっさんホイホイネタの宝庫で、頁をめくるたびに頷いてし

まいました。 


朱川湊人さん小説に関しては多作ですが、エッセイはそれほど出して

いないのではないかと思います。 朱川作品のお好きな方はもちろん

おっさんなあなたに強くおススメします。



 
01-04(水)

『夜を着る』  井上荒野



地方営業に出かけたギタリストの夫に女の影を感じた妻が、隣家の男と営業先へと向かう表題作「夜を着る」、大人になりきれない男女のあてのないひと夜のドライブ「アナーキー」、父の葬儀に現れた愛人との奇妙な記憶を描く「よそのひとの夏」など八篇を収録。日常の皮膜が剥がれおちる旅をテーマにした短篇集。



<感想> ★★★★☆

思わずジャケ借りしてしまった井上荒野さんの短編集。

男女間のスリリングなシーンを描かせれば井上荒野さんに敵う

作家はいないのではないか?と思わせる作品集でした。


これからも大人が満足できる作品を手掛けて欲しいものです。

「ヒッチハイク」「よそのひとの夏」にシビれました。

オトナなあなたにおススメな短編集です。



 
01-04(水)

『永遠の0』 百田尚樹



「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、一つの謎が浮かんでくるー。記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。涙を流さずにはいられない、男の絆、家族の絆。


<感想> ★★★★★

文中に「五年後だったら・・」という箇所がありますが、今は戦争体験者

から直接話を聞くギリギリのタイミングなのかもしれません。 

戦後21年目に生まれた私はそれをどのように次の世代に伝えていくの

か?などと昨今考えています。 おそらく百田さんもそんな想いを持って

いるのではないかと思います。 この本がさらに多くの人たちに読まれる

ことを強く希望します。

 
01-03(火)

12月の書籍代


謹賀新年


お正月

今年は真面目に更新する所存でございます。





というわけで先月(12月)の書籍代です。

1冊 0円

12月の読書メーター
読んだ本の数:1冊
読んだページ数:177ページ
ナイス数:45ナイス

王国王国
やたら音楽や映像にこだわったフィルムノワールを観たような気分になりました。 
読了日:12月09日 著者:中村 文則

2011年12月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター



2011年の年間書籍代  6,055円 (@45円)

ちなみに

2010年 54,938円(@486円)

2009年 45,445円(@494円)

2008年 68,981円(@560円)

2007年 51,772円 (@502円)

2006年 39,187円 (@502円)

2005年 77,260円 (@623円)


年間を通して図書館を利用していたので、例年の10分の一

程度に抑えることができました。 まぁ~それはそれでいい

のではないか?と思う反面、私のような読者ばかりでは出版

業界は困ったことになるのではないか?と思ったりもするわけ

です。 それは最終的に、私のような末端の読者も困るコトに

なります。 今年はお気に入り作家の新刊だけは、ちゃんと本

屋さんで買おうと思っています。


 
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