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07-31(日)

「更年期少女」 真梨幸子



池袋のフレンチレストランに集まったのは、往年の人気少女漫画「青い瞳のジャンヌ」をこよなく愛する「青い六人会」。無様に飾り立てた中年女性たちが、互いを怪しい名前で呼び合い少女漫画話と噂話をするだけの定例会だったはずが…。いつのまにやらメンバーの度重なる失踪、事故死、腐乱死体発見!ヒロインになりたい女たちの、暴走ミステリ。



<感想> ★★★★★

本書の著者である真梨幸子さんのブログを読むと、作家として生きて

いくことがどれだけ過酷なことなのかがわかります。 この作品はそん

な真梨さんの生活をいっぺんさせたといえるのではないかと思います。 

最近いくつかの作品も文庫化されて売れ行きもいいようです。 


さて、前段でも申し上げましたが本書の売れ行きは好調です。 売れ

てる本=万人向けという公式を当てはめるなら、真梨さんお得意のド

ロドロと読後感の悪さは薄まっているに違いない・・・と思っていました

がオオマチガイ。  このドロドロ感は真梨作品最強かもしれません。


この作品は、二本の柱で支えられています。 ひとつは伝説の少女漫

画のファンクラブに属している中年女性たちのリアルなドロドロ。 それ

を繰り広げるキャラクターはかなりぶっ飛んでいるようにも思えますが、

周りを見回せば、登場するキャラクター達に限りなく近い人物を見つけ

ることは不可能ではないはずです。 


また、彼女たちが抱え込んでいる爆弾のようなものを心の奥底に秘め

ている同世代の女性は多いのではないかと思います。 それを手なず

けながら日々を過ごすのもかなりしんどいだろうな・・・などと男の私は

感じました。 


もうひつとはミステリーの要素です。 基本的に真梨さんの仕掛けるミス

テリーは複雑すぎる傾向があります。 もちろんそれを否定するつもりは

ありませんが、独特のモヤモヤ感が残るのも事実です。 しかし、この作

品はわかりやすい仕掛けが用意されています。 端的に言うならとても

読みやすいミステリーです。  なんとなく予想のつくオチですが、それな

りに納得できます。


本書の売り上げに大きく貢献している装画は漫画家の松苗あけみさんが

手がけています。 三浦しをんさんのエッセイでもお馴染みの漫画家さん

です。  裏にも画があるんだけどこれがスゴいんですよ。 (笑)


社会人になった初給料で、子供のころ愛読していた少女漫画を全巻大人

買いしたバブル世代の女性の方。 なんかウチの奥さん最近荒れてるんだ

よね・・もしかして更年期ってやつ??
とお悩みの男性の方にも参考書籍と

して強くおススメいたします。




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07-30(土)

「死の泉」 皆川博子


第二次大戦下のドイツ。私生児をみごもりナチの施設「レーベンスボルン」の産院に身をおくマルガレーテは、不老不死を研究し芸術を偏愛する医師クラウスの求婚を承諾した。が、激化する戦火のなか、次第に狂気をおびていくクラウスの言動に怯えながら、やがて、この世の地獄を見ることに…。双頭の去勢歌手、古城に眠る名画、人体実験など、さまざまな題材が織りなす美と悪と愛の黙示録。吉川英治文学賞受賞の奇跡の大作。


<感想> ★★★★☆

断言できるほど多くの本を読んではいませんが、読むたびに、すげ

ぇ~!なんでこんな小説書けるんだよ!!
とのけぞってしまう現代作

家が三人います。 村上春樹さん桐野夏生さん。 そして本書の著

者である皆川博子さんです。 


さて、本書の舞台はナチが台頭していた時代のドイツです。 ナチ

の施設である「レーベンスボルン」を中心に描いていきますが、この

施設は実在の施設で皆川博子さんはそこから物語を創りだしてい

ったようです。 


そもそもナチの政策自体がマジキチなわけですが、その意を基に造

られた施設では到底許されないことが日常化されています。 どこま

でが事実とシンクロするのかはわかりませんが、それを描く著者の

筆は実にイキイキとしていて容赦がありません。 特にヒロインの視

点で描かれる夫(施設の長である医師)の狂気が秀逸です。


後半は敗戦後の彼(女)らが語られています。 前半と比較するなら

スピード感があり評価も高いようです。 個人的には視点が変ってい

るのがザンネンでしたが、訳者あとがきのオチはチビりそうになりまし

た。 


本書は作中作というカタチを取っています。 この点はかなり凝って

いて早川書房ワル乗りしすぎだろうという感じですが、結果的にはそ

れが功を奏しているように思います。 ドイツ人や東欧系の登場人物

の名前がやたらと長ったらしいので、しっかり頭に入るまで混乱する

かもしれませんが、一度入り込むとその世界から抜け出すことができ

なくなります。 文庫600頁の長編ですが、できれば一気に読むこと

をおススメします。

 
07-24(日)

「クロクヌレ!」 真梨幸子



プールで謎の死を遂げた世界的流行作家“ジョー・コモリ”。かつてやり手だった広告代理店勤務の深田貴代美と、売れっ子プランナーの嶋本ミチルは、プライドを懸けた一世一代の大企画のため、彼の人生を追い始めた―。やがて浮かび上がる無名画家の非業の死!!二人の間に一体何があったのか。



<感想> ★★★☆☆

本書のタイトルになっているのはローリング・ストーンズ

"Paint it Black"です。 っていうことは、ローリング・ストー

ンズ
詳しくないと楽しめないのかな??と思いましたが、

そうでもありませんでした。


語り手の視点がコロコロ変わったりするのは、真梨作品を

読みなれていると、それほど苦労はしませんが、この作品

の場合物語の核がどこにあるのかを最後まで見極めるこ

とができませんでした。


著名な作家が亡くなり、それをスキャンダルに仕立てようと

企くらむ広告プランナーの痛さのようなものは、相変わらず

巧いなぁ~と思うんだけど、その作家が深く関わっていると

想定される無名の画家の描き方がどうもスッキリしません。 


中途半端な気持ちで読み終えて、感想をチェックしたら、こ

の無名の画家ってゴッホをモデルにしているということがわか

りました。 それを踏まえて読むと、この作品の印象はガラッ

っと変わります。


私自身は絵画の知識は皆無ですが、無名の画家をゴッホだ

とするなら、他の登場人物にも割り振られたキャラクターがあ

るわけで、それを前提にして読むとするならあらゆる箇所が

スッキリしてくるのではないかと思います。


ローリング・ストーンズに引っ張られすぎました。

本書をお読みになる方はこちらをお読みになってから・・・・・。




 
07-24(日)

「上を向いて歩こう」 ヒキタクニオ




手垢にまみれた「男らしい」という言葉は、現代では「オヤジ」に変わった。当たり屋のオヤジ、嘘つきなオヤジ、亭主関白のオヤジ、定年退職したオヤジ、娘が薬物中毒のオヤジ-。大藪賞作家がさまざまな父親像を温かく描く、傑作小説。



<感想> ★★★★☆

本書は湯屋(←個人経営の健康ランドみたいな感じ)の亭主を

主人公にした連作短編です。


さて、ヒキタクニオさんはアンダーグラウンドに生きている人を描

く筆が秀逸ですが、本書の主人公も元ヤクザという肩書きです。 

そんな亭主(主人)のもとにやってくるお客それぞれが、父親に

ついてぽつりぽつりと語るという設定です。


特に印象に残ったのは、当り屋だった父親を描く『小指のおもひ

で』
子供からすれば滅茶苦茶情けない父親を語り合う二人の会

話が胸に沁みます。

もうひとつあげるとするなら『鬼やんま』子供たちも成長した老夫

婦が出てきますが、幼馴染だった二人のエピソードや憎まれ口

をたたき合う夫婦の会話。 そしてラストが泣けます。


最後の『上を向いて歩こう』 正直ってヤクザ絡みの人情モノはズ

ルい気がするんだけど、オチがとてもいいです。 


日々、お仕事でお疲れのお父さんにおススメな一冊です。

 
07-17(日)

「コクリコ坂から」 観てきました。


昨夜、スタジオジブリの最新作『コクリコ坂から』を観てきました。

公開初日で混んでいるだろうと思いレイトショーに行ったわけですが、

館内はスカスカ。 ちょっと肩透かしをくらった感じでした。






東京オリンピック直前の横浜が舞台の本作は高校二年生の女の

子が主人公です。 母親に代わって下宿屋を切盛りする主人公

の日常や高校生活。 淡い恋が語られていきます。 正直言って

ストーリーはかなり淡々としています。 ジブリ作品なので、小さい

子供さんもご覧になると思いますが、恐らく退屈と感じてしまうはず

です。                     

単にストーリーだけを追うのであれば、この物語に共感できるのは、

主人公たちと同じ団塊世代の方だけということになってしまいます。 


『コクリコ坂から』あらすじ・公式サイト


それを踏まえて、この作品の優れた点をあげるとするならアニメーシ

ョンで再現されている高度成長期の日本の姿と、その時代を生きて

いる人たちに対するオマージュということになるかもしれません。 

ただ、こめられたオマージュは単なるノスタルジーではないような気

がします。  


小説で言うなら行間ということになると思いますが、断片的に繋ぎあわ

された街の光景や、登場人物がなにげなく交わす言葉のやりとりの中

に、自分に向けられた「なにか」を見つけることができれば、ラストに流

れる曲が胸に沁みてくるのではないかと思います。

もう一回見たら泣いちゃいそうな気がします。(たぶん)





余談ですが、主人公の父親が乗っていたLSTについては

梁石日さんが『海に沈む太陽』で詳しく書いています。 

どのような船でどのような人達が乗っていたのか? 本筋で

は触れられていませんが、キーワードのひとつになるかも

しれません。 


映画「コクリコ坂から」公式サイト

 
07-16(土)

「下駄で歩いた巴里」 林芙美子著 立松和平編



昭和5年『放浪記』がベストセラーとなり、芙美子は念願の中国行きを果たす。翌年はシベリア経由で渡欧すると、半年余りをパリ、ロンドンで過ごした。小説を書くのは恋人が待ってくれているように愉しいと言いながら、「苦しいことは山ほどある。一切合財旅で捨て去ることにきめている」。旅を愛した作家の、愉楽の時を記す20篇。



<感想> ★★★★☆

本書は林芙美子の紀行集です。 


昭和5年(1930)シベリア鉄道に乗ってパリ・ロンドンまでの行程と、

その後の滞在記がメインになっています。 昭和5年(1930)といえ

ば満州事変の前年になります。 すでに大陸はきな臭くなってい

て、随所にそれを思わせる箇所も見受けられます。 そんな時に

なぜ・・・しかも一人旅だったようです。 多少なりとも出版社との

タイアップもあったと思いますが、その無鉄砲ぶりには唖然として

しまいます。 


シベリア鉄道でも料金の高いクラスではなく、一般人の乗る二等

や三等で旅をしたせいか、当時の民衆の暮らしや大陸を覆ってい

た空気を感じ取ることができます。 


他にもいくつかの紀行文が掲載されていますが、私が興味深かっ

たのは南樺太(南サハリン)のそれです。 当時、南樺太は日本の

領土でしたがその期間は僅かに40年。 樺太に関する文献として

読んでも、それなりの価値があるのではないかと思います。


余聞ですが、文中にX27という言葉が出てきます。 

特に注釈はついていないので???ですが、先日読んだ北村薫

さんのベッキーさんシリーズで当時の風俗のひとつとして取り上げ

られていました。 改めて北村薫さんの取材力を思い知りました。


 
07-14(木)

★★★第145回芥川賞・直木賞決定★★★


本日、第145回(平成23年度上半期)芥川賞・

直木賞が決定しました。 


芥川賞

該当作なし



直木賞



池井戸潤さんおめでとうございます。

 
07-11(月)

浅草鬼灯市


先週の土曜日(9日)お墓参りのついでに浅草に立ち寄りました。

7月9日、10日浅草寺は四万六千日。 鬼灯(ほうずき)市が立ちます。





そもそも四万六千日とは、この日に来ると46,000日(約126年)お参りを

したのと同じ効果がありますよ♪という仏教界のサービスデーです。 

室町時代からあった功徳日を踏襲して、江戸中期からはじまった行事

だそうです。 チベット仏教にマニ車というのがありますが、この曖昧さ

が仏教のいいところかもしれません。

マニ車 本式

マニ車 本式
価格:48,300円(税込、送料別)




雷門から入ると、仲見世が途切れたあたりから境内にかけて鬼灯

(ほおずき)を販売する露天が数多く立っています。 販売価格は

一律で2,500円。 ちょぃと高いけど縁起モノです。 野暮なことは

言いっこなしです。





正直言って人ごみは得意ではありませんが、震災以降の東日本は

停滞気味なので久しぶりに見る活気は心地いいものでした。 

雷門を出て左に曲がると隅田川。 そして目の前には、来春オープ

ンの東京スカイツリーが聳えています。 





スカイツリーが話題になったここ数年、雷門周辺も変貌を遂げつつ

ありますが、浅草のディープスポットは場外馬券場初音小路を核

とするエリアです。 昼間っから酔っ払った怪しげなオッサンがたく

さんタムロしていますが、それほどデンジャラスではありません。 

六区、花やしきを含めて、このあたりは変わって欲しくないんだけど、

来春以降はどうなるのでしょうか?

昭和の面影が残る浅草を見られるのも今のうちかもしれません。


浅草駅地下街
浅草駅地下街 posted by (C)きたあかり
 
07-09(土)

「本日サービスデー」 朱川湊人




世界中の人間には、それぞれに一日だけ、すべての願いが叶う日がある。それが、サービスデー。神様が与えてくれた、特別な一日。本来は教えてもらえないその日を、思いがけず知ることになったら。直木賞作家の幸運を呼ぶ小説。



<感想> ★★★★☆

最近、朱川湊人さんの作品を読んでいます。 特に意図しているわけ

ではなく、いつも行く図書館での在庫が豊富だからです。 さらに加え

るなら、大当たりこそないものの、基本的にハズレがありません。 


さて、本書は表題作を含めて五作の短編が収められています。 い

ずれもホラー風味のほっこり系というところですが、私が今まで読ん

だ朱川作品のなかでは最もホラー度は薄い作品集でした。 その辺

りをどう感じるかが評価の分かれ目だと思いますが、イケてないサラ

リーマンの一日をコミカルに描く表題作を含めて、典型的なおっさん

ホイホイ
で私はそれなりに楽しむことができました。


少し掘り下げるなら『東京しあわせクラブ』はちょっとだけ小川洋子

ぽくて、『あおぞら怪談』は行間から川端康成『片腕』チックなエロ

が漂ってきました。 


素直に読めば、肩のこらない娯楽作品といった感じです。 

通勤電車のお供におススメです。

 
07-05(火)

「エルニーニョ」 中島京子


女子大生・瑛は、恋人から逃れて、南の町のホテルにたどり着いた。そこで、ホテルの部屋の電話機に残されたメッセージを聞く。「とても簡単なのですぐわかります。市電に乗って湖前で降ります。とてもいいところです。ボート乗り場に十時でいいですか?待ってます」そして、瑛とニノは出会った。ニノもまた、何者かから逃げているらしい。追っ手から追いつめられ、離ればなれになってしまう二人。直木賞受賞第一作。21歳の女子大生・瑛と7歳の少年・ニノ、逃げたくて、会いたい二人の約束の物語。


<感想> ★★★★☆

本書は中島京子さんの直木賞受賞第一作です。


恋人から逃れた女子大生の主人公と、旅先で出会った訳アリ

の少年との旅をロードムービー風に描いていきます。 舞台に

なっているのは架空の南の島かと思いつつ読み進めていまし

たが、新幹線が出てきたりして・・・・・あっ!ここは○○だと気

がつきました。 


そのあたりの地域の捉え方がすごく新鮮で、ところどころにフ

ァンタジーのように挟まれる歴史のなかでの小さな出来事が

強い印象を残します。 


それぞれがある理由で逃れるための旅をしているわけですが、

切迫感を抱える二人の描き方も秀逸でした。


痛快なエンターテイメントを期待するとハズスと思いますが、読

んだあとに何かが残る一冊だと思います。 

 
07-05(火)

「海馬の助走」  若合春侑





父親は、あの台風の三日後、家から消えた。「畜生、俺は負げねぇ」綜一は光を求め駆け出した。最新書き下ろし。




<感想> ★★★☆☆

本書には中篇が二作収められています。


表題作とも父親と息子の話しですが、モデルは著者のお父さ

んだそうです。 二作とも明るいトーンではありませんが、どこと

なく光の見えるラストがいいです。


芥川賞候補になった『掌の小石』は若合春侑さんが最も得意と

する近代文学+エロ風味です。 好みによると思いますが、こう

いうのを描かせると天下一品ですね。 


出版されている若合作品は全部読んでしまいました。 新作出

ないかなぁ? 連載情報などお持ちの方がいらっしゃれば教え

てくださいませ。

 
07-04(月)

第145回芥川賞・直木賞候補作発表


第145回(平成23年度上半期)芥川賞直木賞候補作が発表になりました。


芥川賞候補作



石田 千  「あめりかむら」(新潮2月号)




戌井昭人 「ぴんぞろ」(群像6月号)




円城 塔  「これはペンです」(新潮1月号)


作家の読書道 第101回:円城塔さん




水原 涼   「甘露」(文學界6月号)




本谷有希子 「ぬるい毒」


作家の読書道 第100回:本谷有希子さん




山崎ナオコーラ  「ニキの屈辱」(文藝夏号)

作家の読書道 第90回:山崎ナオコーラさん



候補作は未読ですが、山崎ナオコーラさんの作品はよく読んでいます。

今回が4回目のノミネートになると思いますが、すでに新人の域を出て、

それなりに売れっ子なわけで、芥川賞(純文学)縛りは作風を狭めちゃ

うような気もするんですよね・・・・。


芥川賞最新情報(文藝春秋)




直木賞候補作



池井戸潤   「下町ロケット」






島本理生  「アンダスタンド・メイビー」

作家の読書道 第49回:島本理生さん

「アンダスタンド・メイビー」レビュー





高野和明 「ジェノサイド」

作家の読書道 第115回:高野和明さん





辻村深月  「オーダーメイド殺人クラブ」





葉室 麟  「恋しぐれ」 


今まで芥川賞候補だった島本理生さんが、ついに今回直木賞候補

になりました。  文壇三人娘(綿矢りさ・金原ひとみ)の中では、た

だ一人芥川賞を逃しましたが、その実力は二人を凌いでいます。 

初めてのノミネートなので受賞は難しいと思いますが、このノミネート

は島本さんにとって大きな転換点となることは間違いありません。


時代小説の作家、ラノベ出身の作家、純文学出身の作家。 

やっぱ直木賞は奥深いですね。


直木賞最新情報(文藝春秋)


いずれも選考会は、7月14日(木)午後5時より築地・新喜楽で開催され、

受賞作は即日発表されます。


 
07-03(日)

6月の書籍代&ネットカフェ


出先で半日以上時間が空いてしまったので、生まれて初めてインター

ネットカフェ
なるところに行ってみました。

私が行ったのは、横須賀線沿線にあるチェーン展開をしているお店。 

入会金300円也を払って、ブースに案内されました。 

こんな感じ↓の半個室です。

ブース内は横から見えないけど上からは丸見えっす!

ブース内の広さは0.5坪(一畳)ぐらいです。

目の前の机にデスクトップパソコンがあって、オットマン付のリラックスチ

ェアに座ります。 この椅子ですが、かなりリクライニングするし脚も伸ば

せます。

冬場はコタツに座椅子で寝てしまう私からすれば、いつでもネットカフェ

難民になれるのではないか?と思ってしまうぐらいの快適さでした。


飲み物はファミレスのドリンクバー状態で飲み放題。 食事も頼めばブ

ースまで持ってきてくれます。 味と値段はコンビニレベルといったとこ

ろです。


とりあえず、読みかけの本を読んで、読み終えたあとは漫画の棚へ・・・

平日(月曜日)の昼間でお客さんが少ないせいか、在庫はたくさんありま

した。 新刊も充実しているように感じました。


結局6時間居て、利用料は1400円でした。

気弱なせいで、ファミレスで二時間以上粘ることが出来ない私にとっては

お得だったような気がします。  


というわけで、6月の書籍代です。

12冊 0円 (ちなみに昨年同月は6,840円でした。)


6月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:3212ページ

本日、サービスデー本日、サービスデー
おっさん読者にとって、この本を読めたのがサービスデーのようなもの。 肩の力を抜いて楽しめる作品集でした。 マニア向け?に笑いました。
読了日:06月29日 著者:朱川湊人
消し屋A消し屋A
この手の作品はすごく尖がっているか、ドタバタに終始するかの二通りだと思いますが、この作品は読みやすさと、それなりの読み応えがありました。 特に野球を描写する筆は秀逸だと思います。
読了日:06月25日 著者:ヒキタ クニオ
鷺と雪鷺と雪
この時代のものが好きでよく読んでいますが、他の作品にありがちな付け焼刃ではないこだわりを強く感じました。 装丁といい青年将校といいラストは想像がつきましたが、ここまで読んで英子に感情移入しているので胸が締めつけられました。 この後、英子はどのようになっていくのでしょうか? その昔、高木美保さんが演じていた昼ドラのヒロイン?それとも『斜陽』?激しく後を引く作品でした。
読了日:06月18日 著者:北村 薫
玻璃の天 (文春文庫)玻璃の天 (文春文庫)
読了日:06月16日 著者:北村 薫
岳 (3) (ビッグコミックス)岳 (3) (ビッグコミックス)
読了日:06月13日 著者:石塚 真一
岳 (2) (ビッグコミックス)岳 (2) (ビッグコミックス)
読了日:06月13日 著者:石塚 真一
岳 (1) (ビッグコミックス)岳 (1) (ビッグコミックス)
読了日:06月13日 著者:石塚 真一
廃墟建築士廃墟建築士
読了日:06月12日 著者:三崎 亜記
決壊 下巻決壊 下巻
難しいにちがいない・・・という先入観で手を出していなかった平野作品に初チャレンジしてみました。 思っていた以上に読みやすい作品でしたが、独特の理論についていけませんでした。 上巻の後半からはイッキに読ませますが、私のようなエンタメ読みにはちょっとハードルが高かったような気がします。
読了日:06月10日 著者:平野 啓一郎
決壊 上巻決壊 上巻
読了日:06月09日 著者:平野 啓一郎
明治の洋館 (NHK美の壺)明治の洋館 (NHK美の壺)
読了日:06月06日 著者:
街の灯 (本格ミステリ・マスターズ)街の灯 (本格ミステリ・マスターズ)
とりあえずシリーズ一作目から・・ということで読み始めました。あんまり期待していなかったけど、今後の展開がとても楽しみです。 「・・・・失礼ながら、ひとつの傲慢だと思います。」(←ベッキーさんハードボイルドかも・笑)
読了日:06月01日 著者:北村 薫

読書メーター


 
07-03(日)

「消し屋A」 ヒキタクニオ



オカマの蘭子とともに福岡に流れてきた消し屋の幸三。久々に訪れた博多のヤクザから依頼された今回のターゲットは、ホークスの名捕手・真壁。内容は、殺しはナシで、彼を一試合の間だけ消すという奇妙なものだった。野球一筋で真面目な真壁には、スキャンダルなど付け入る弱味がない。幸三が取った手段とは。



<感想> ★★★★☆

B級映画という言葉があります。 いわゆる名作の範疇には入らないも

のの、低予算で作られらたにも関わらず、それなりにコダワリのある作

品を指すときに使われるようです。


さて、それらの要素を小説に当てはめるのはいささか無理があるような

気がしますが、本書を評するならB級映画ならぬB級小説といったとこ

ろです。


主人公はオカマと暮らす一匹狼の消し屋(殺し屋)。 脇を固めるのは

博多のやくざとプロ野球選手。 あらすじからは典型的なドタバタ小説

しかイメージできませんが、なかなか面白いピカレスク小説でした。 


正直って主人公のキャラ造形が弱いと感じましたが、脇を固めるキャ

ラクターが魅力的です。 特に経済やくざとプロ野球選手はピカイチ

でした。 加えて、賭博や野球の試合を描写する筆のキレ味はハンパ

ではありません。 


上質なエンターテイメントという言葉もありますが、著者は意識してそれ

を避けているような節があります。 この作品はシリーズ化されているよ

うです。 しばらくはB級小説を堪能しようと思います。
 
07-01(金)

明治の洋館 NHK美の壷




文明開化とともに建てられた華麗で、優美な建物・洋館。時代の潮目に現れた稀少な「美」、見事なまでの和洋折衷-。鑑賞のための意外なツボをお教えします。




<感想> ★★★☆☆

明治期に建てられた洋館を写真中心に解説した本です。

いくつかの建物が紹介されていますが、大きく頁をさかれているのが、

上野(池之端)にある旧岩崎邸です。 

この本を読んでから行くのと、そうでないとでは楽しみ方に大きな差が

出るかもしれません。 


P1030745
P1030745 posted by (C)きたあかり
 
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