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Author:きたあかり
文芸書中心の読書日記です。
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04-30(土)

「二度寝で番茶」 木皿泉


多くの女性の心をわしづかみにした、ドラマ「すいか」(向田邦子賞受賞)の放送から7年。その後も、観る者の胸に深く訴えかける作品を生みだし続けているのが、夫婦で共同執筆している脚本家・木皿泉です。家族、愛、自由、幸せ、孤独、個性、笑い、お金、創作、生きること死ぬこと…について、二人が思う存分語りあいます。木皿ドラマは、どうしてこんなにも私たちを惹きつけるのか-。二人の言葉には、その秘密が隠されています。


<感想> ★★★☆☆

数年前「すいか」というドラマに、すっかりハマってしまったことが

あります。 30代独身OLが主人公でしたが、特にこれという事件

が起きるでもなく、淡々とした日常をドラマに仕立てていました。


そのせいか視聴率はイマイチだったようですが、関係者や積極的

に見ていた視聴者の評価はかなり高かったようです。 このドラマ

の脚本を手がけたのが、本書の著者である木皿泉です。 


放映当時は詳細な情報がありませんでしたが、木皿泉は個人名

ではなく、男女ペアのユニット名であることがのちのち明らかにな

りました。


本書は、そんな二人のやり取りを描いた対談風のエッセイです。 

「すいか」ファンはもちろん。 木皿ドラマにはまったことがあると

いう方におススメします。


みなさんのレビュー(読書メーター)

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04-30(土)

「炎上する君」 西加奈子




恋に戦う君を、誰が笑うことができようか?何かにとらわれ動けなくなってしまった私たちに訪れる、小さいけれど大きな変化、奔放な想像力がつむぎだす不穏で愛らしい物語たち。




<感想> ★★★★☆

本書は西加奈子さんの短編集。 表題作を含めて八作が収

められています。


さて、ここしばらく西加奈子さんのトンガリにはまっていますが、

この作品をひとことで言うなら不条理系です。 純文学に近い

ファンタジーか、ファンタジーに近い純文学というところですが、

そのあたりは読者のスタンスによって異なると思います。 


新潮社に海外の現代作家をセレクトした新潮クレストというレ

ーベルがありますが、そのシリーズに入っていても何の違和

感もないのではないかと思います。  


個人的には『船の街』 読みやすさでいえば『ある風船の落下』

あたりがイイ感じでした。


みなさんのレビュー(読書メーター)

 
04-23(土)

「妄想気分」 小川洋子




異界はいつでも日常の中にある。目を凝らし耳を澄ますと入口が見えてくる。そこを覗くと物語がはじまる。創作をめぐるエッセイ集。




<感想> ★★★★☆

本書は1月に上梓された小川洋子さんの最新エッセイ集。 

今まで発表されたものの中で創作に関わる文章がまと

められています。


さて、前回読んだエッセイのレビューで、テーマに対して

は申し分がないけど小川洋子さんらしさが云々・・と書き

ましたが、本書は装丁とタイトルをごらんになればわかる

通り、らしいエッセイ集です。


特に著書ひとつひとつを、短い文章で綴っている最終章

を楽しく読みました。 ちなみに小川洋子さんが相手をキ

レさせてしまった仕事の結果はこちら。


みなさんのレビュー(読書メーター)

 
04-23(土)

「疑心」 (隠蔽捜査3) 今野敏




キャリアながら息子の不祥事で大森署署長に左遷された竜崎伸也。異例の任命で、米大統領訪日の方面警備本部長になった彼のもとに飛び込んできたのは、大統領専用機の到着する羽田空港でのテロ情報だ-。



<感想> ★★★☆☆

本書は警察のキャリア官僚である竜崎伸也を主人公にした

「隠蔽捜査シリーズ」の第三弾です。 このシリーズは、一作

目が吉川英治文学新人賞。 二作目は山本周五郎賞

本推理作家協会賞
をダブル受賞していて、数多くのシリー

ズものを手がける今野作品の中でも評価の高いシリーズで

す。


このシリーズの魅力はリアルな警察小説であると同時に、曲

がったことが大嫌いなカタブツである竜崎のキャラクター小

説として側面を併せ持っている点にあると思います。


さて、そんなシリーズ三作目は米大統領の訪日警備を指揮

する竜崎が、部下に恋してしまうという展開です。 当然なが

ら読者レビューは賛否両論です。 


私はキャリア官僚でもないし、多少曲がったことでも受け容れ

てしまうタイプの人間ですが、同じオッサンという立場からいう

なら竜崎の行動はありえない!!のひとことに尽きます。 た

だ、それが小説として面白いか否かは別の話です。 


ありえないキャラクターのありえない行動はそれなり面白いし、

今までこのシリーズを読んできた読者に対するサービスである

とするなら、それを素直に受け取るのもやぶさかではありませ

ん。 


みなさんのレビュー(読書メーター)
 
04-17(日)

2011年 本屋大賞


12日に本屋大賞が発表になりました。

2004年に創設されて今回が8回目になります。

文学賞といえば、多かれ少なかれ関係者の「思惑」のようなもの

が働くものだと思いますが、過去の受賞作の傾向を見る限りに

おいて、それは最小限度に抑えられているのではないかと思い

ます。 


↓2011年の大賞





↓既読は第二位



レビュー


↓気になるのは第五位



芥川賞受賞作の『石の来歴』が面白かったんだけど、二作目が

イマイチで長い間ご無沙汰しています。 ちょっとというか、かな

り気になります。 既読の方いらっしゃいますか?


すべての受賞作や本屋大賞の詳細はこちら

 
04-17(日)

「わたしの彼氏」 青山七恵


大学2年の繊細美男子、鮎太朗。美人で怖い姉3人。女たちはみな彼に恋をする。けれどいつも鮎太朗が振られてしまう。何もしていないのに包丁で刺されたり、貢がされたりする。彼を慕い続ける可愛い同級生には、どうしても心が惹かれない-。恋は理不尽。恋は不条理。だけど、ひなたを走りたくなるくらいあったかい気持ちになるのは、何故なのだ?恋する心の不思議・普遍・歓び。


<感想> ★★★☆☆

本書は青山七恵さんの最新刊です。

この作品をひとことで言うなら、草食系男子を主人公にした恋愛

小説といったところです。


ヲイヲイ!!おまえ後ろにいる雌ライオンに脚食われてるぞ!!

モグモグ草食ってる場合じゃないぞ!!!
 的な展開です。 


ハードカバー400頁弱の分厚さ。 そして、ポップな装丁にポップ

なタイトル。 短編の名手である青山さんのイメージから著しくかけ

離れていますが、それはそのままこの作品を語る上での客観的な

指標になりえると思います。


『魔法使いクラブ』では、そんな先入観を見事に裏切ってくれました。 

個人的には◎だったわけですが、さまざまなレビューを見る限りで

は、その裏切りに対して否定的な意見が多かったような気がします。 


かなりまどろっこしい言い回しになっていますが、青山七恵という作

家を知らずにジャケ買いした読者は当たり。 青山七恵というブラン

ドで選んだ読者には正直言ってビミョーです。 主要キャラである「公

民館の女」をもう少し掘り下げてもよかったんじゃないかな・・・・。


コミカルな恋愛小説をお読みになりたい方、現代の草食男子の実

態を知りたいとお考えの方には楽しく読める一冊だと思います。


みなさんの感想(読書メーター)

 
04-16(土)

「深く深く、砂に埋めて」 真梨幸子




「今夜も、そして、明日も、あなたとこうしていたい」。ただ、本能の赴くままに、天衣無縫に生きる一人の女。そして翻弄される男たち。その行く末はあまりに惨く、悲しい結末だった。




<感想> ★★★★★

ぜんぜん関係ありませんが、Britney Spears(ブリトニー・スピア

ーズ)が三年ぶりに新譜を出しました。 タイトルはFemme Fatale

(ファム・ファタール)。 運命の女という意味ですが、文芸の世界

では魔性の女。 男を破滅に導く女を描いた作品をそのように呼

ぶようです。


さて、本書はまさにそのファム・ファタール。 冒頭で『マノン・レス

コー』
の序文が引用されていますが、真梨さんが描きたかったの

は現代版の『マノン・レスコー』ではなかったかと思います。 そし

て、その企みは見事に成功しています。 


今まで二作真梨作品を読んで、ミステリーを過度に意識した仕掛

けが気になっていましたが、この作品に関してそれは最低限に抑

えられていて、単純なドロドロ悪女モノとして楽しめることができま

す。 


元女優の主人公はもちろんですが、その母親や周囲を取り巻く女

性たちの生臭さと、それに翻弄されていく男たち。 あ~こんな女

ゼッタイに無理だよな・・・と思いつつ読み始めましたが、ラスト間

際には読者としてそんな主人公に翻弄されている自分に気がつき

ました。 女性読者なら一歩ひいて、こんな女に騙されるバカな男

達という視点で読んでも面白いかもしれません。 


ストーリーとは絡みはないし、読んでいなくてもまったく問題はあり

ませんが、事前に『女ともだち』を読んでいると、さらに楽しめると

思います。


「私は死ぬのは怖くないの。 ただ、私の死体が晒されるの

が怖い。 どうせ、私はろくな死に方をしないわ。


・・・・・・・<中略>・・・・・・・

すぐに私をどこかに隠してね。 水は駄目よ。 きっとすぐに

引き上げられるわ。 絶対に見つからない場所に、深く深く、

埋めてね」




 
04-16(土)

「少女」 湊かなえ




高2の夏休み前、由紀と敦子は転入生の紫織から衝撃的な話を聞く。彼女はかつて親友の自殺を目にしたというのだ。その告白に魅せられたふたりの胸に、ある思いが…。ベストセラー『告白』に続く衝撃作。



<感想> ★★★☆☆

本書は快進撃を続けている湊かなえさんの二作目です。

ずいぶん前から古本屋さんにも並んでいましたが、おっさん的

にはこの表紙がなんともビミョーなんですよね・・・・

ちなみにオリジナルはこちらだそうです。


さて、本書は人の死を見たい願う二人の女子高生が主人公です。

冒頭の遺書がやたらと重たいんだけど、交互に語り手をつとめる

二人の語り口があっけらかんとしているせいか、全体を支配して

いる雰囲気はそれほど悪くありません。 しかし深読みするなら、

そのあっけらかんがこの作品のキモかもしれません。 


町を歩いていて、ときどきふと、いま、自分が発作か何

かが起きてパタンと倒れたら、そこのバス停のベンチに

座っている女子高生たちは助けてくれるだろうか? と

想像してみるんですけど、意外と、「あー、あの人苦しん

でる」って、指さされて笑われるだけで助けてくれなさそ

う、って思うんです。私たちが思っているほど彼女たちは

親切じゃないかも知れない(笑)。『少女』はそういう話を

書いてみたいと思ったのがきっかけでした。



引用はインタビュー記事からですが、そのあたりは巧みに表現さ

れているように思いました。


ただ、すべてのエピソードを収斂させながら着地するラストは面白

さより違和感が勝ってしまいました。 すげぇ~田舎ならこの展開

はあるかもしれないけど・・・・

そこだけがちょっとザンネンでした。


みなさんのレビュー(読書メーター)



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04-12(火)

「プリンセストヨトミ」 万城目学




このことは誰も知らない-四百年の長きにわたる歴史の封印を解いたのは、東京から来た会計検査院の調査官三人と大阪下町育ちの少年少女だった。秘密の扉が開くとき、大阪が全停止する!?万城目ワールド真骨頂、驚天動地のエンターテインメント、ついに始動。


<感想> ★★★★★

今更ながら初万城目作品です。


さて、来月(5月)に映画が公開される本書ですが、それ以前から

バカ売れしています。 バカ売れしている本ほどツマラナイという

のは何度も申し上げていますが、稀に例外があります。 『風が

強く吹いている』(三浦しをん)
『モダンタイムス』(伊坂幸太郎)

そして、本書です。


何を書いてもネタばれになってしまうので、本筋には触れません

が、ひとことで言うなら大阪を舞台にしたトンでも話です。  ハー

ドカバー500頁は長すぎるという意見もあるようですが、前半でメ

インキャラクターの一人ひとりを丁寧に描きながら読者を引っ張っ

ていきます。 


それはあたかも城壁を丁寧に積み上げて行く作業に似ています。 

完璧な舞台を作り上げた上で、後半のトンでも話に突入していく

わけですが、そこで必要とされるのは関西人のメンタリティーです。 

それを面白いと感じるか否かが大きなポイントになるのではない

かと思います。 私自身は関西を舞台にした作品は好きですが、

ラストまで、このマインドで行かれると辛いと思う読者も多いはず

です。 


そんな不安を抱えながらも頁をめくる手は止まらないわけですが、

ラストの落としどころは見事です。 こんなトンでも話でも最後は頷

きながら感動しちまいました。


映画のHPを見ると、かなりスゴいことになっていますが、原作であ

る本書は人情やユーモアをたっぷり含んだ仕上がりになっています。 

メインキャラクターの旭ゲンズブールと鳥居が入れ替わっているよ

うですが、綾瀬はるかさんなら原作では男だった鳥居のおとぼけ

キャラを再現できるのではないかと思います。

映画・プリンセストヨトミ

 
04-11(月)

トラックバック受入れ機能廃止のお知らせ


今日は年休消化のため午前中で帰ってきました。

久々の平日更新をしようと思って、あちこち徘徊していたら、

スタッフブログにこんな記事↓を見つけました。


トラックバックの受付機能、日刊ブログニュース廃止のお知らせ

要約すると、他のブログサービスに対してトラックバックを

つけることはできるけど、楽天ブログはトラックバックを受

け入れることができない
ということです。


たしかに迷惑トラックバックは多かったりもするわけですが、

読書に限らず、レビュー(感想)をメインにしているサイトに

は便利な機能だったはずです。


私も他のブログサービスをお使いになっている方からた

びたびトラックバックをいただいています。


特に、楽天ブログはコメント欄にURLが入れられなかった

り、かなり閉鎖的な一面を持っています。 それを補って

いた機能だと思うんですが・・・・・・・。


とてもザンネンな気分です。
 
04-10(日)

「きみはポラリス」 三浦しをん



これって恋or愛?いえ、これこそ恋愛そのもの。世間の注目も原稿の注文も「恋愛」のことばかり。なら、とことん書いてみようじゃないの!ということで生まれたただならぬ「恋愛短篇集」。初恋、禁忌、純愛、結婚、信仰、偏愛、同性愛…本気で恋し、だれかを愛したいなら読むしかない!われらの時代の聖典。



<感想> ★★★★☆

以前、三浦しをんさんの事を職人と書きましたが、本書はその職人

ぶりが余すことなく発揮された作品集です。 あらすじにも書かれて

いるように恋愛を主眼に置いていますが、作品の醸す雰囲気は多

岐にわたります。 


正統派恋愛。 心理サスペンス。 コミカル。 近代文学。 そして

BL。 私自身はそれらのジャンルすべてに精通しているわけでは

ありませんが、おそらく、それぞれにおいてパーフェクトな出来なの

ではないかと思います。 


それを例えるなら、リフォームや建売住宅建築だけではなく高層建

築。 さらに、宮大工までこなしてしまう腕のいい大工の仕事ぶりと

いったところです。


個人的には『骨片』『ペーパークラフト』『私たちがしたこと』あたりが

お気に入りですが、『冬の一等星』の巧さにはただただ平伏してしま

いました。 


三浦しをんなんてどうせ流行モノだろう・・・とか、あっ!おいら

BL絶対に無理だから・・・
という先入観をお持ちの方に強くおスス

メします。


みなさんのレビュー(読書メーター)
 
04-09(土)

3月の書籍代


動画サイトを見ていたら、三得利(SUNTRY)の新しいCMを見つけました。

日本のCMも評判がいいようですが、台湾のものもいい味を出してます。


三得利 離島醫生篇



↑何を言っているのか、さっぱりわかりませんが、

タイトルはそのまま「Dr.コトー」を意味すると思われます。

息子と父親の溝通 従分享開始シリーズは他に二作見る

ことができますが、これが一番好きです。


三得利 叮嚀篇



↑こちらは以前も記事にしたものです。  

静かに頷く父親がイイです。





↑おなじみのCM。 60秒バージョンです。



というわけで3月の書籍代です。

19冊 525円 (@27円)

今月の当たり

今月の大当たり


3月の読書メーター
読んだ本の数:19冊
読んだページ数:4557ページ

きみはポラリスきみはポラリス
BL風から心理サスペンス。近代文学っぽい味付けのものからコミカルな恋愛モノまでを網羅した作品集。しをんさんの引き出しの多さを改めて認識しました。たしかにロハスは胡散臭いと思います。
読了日:03月31日 著者:三浦 しをん
女ともだち女ともだち
個人的に捻りすぎる作品はあまり好きではないのでラストは余計かな・・・という気もしますが、ドロドロ好きな私はイッキ読みしました。 この当時、購入価格によるマンション住人の対立図式をあちこちで目にしました。 そのあたりもリアルと感じました。
読了日:03月30日 著者:真梨 幸子
逆襲、にっぽんの明るい奥さま逆襲、にっぽんの明るい奥さま
やばい!4冊目にして、夏石ワールドにすっかりハマってしまった気がする。 次はバイブを買いに行こうと思います。(笑)
読了日:03月27日 著者:夏石 鈴子
終点のあの子終点のあの子
あまり期待していませんでしたが見事に裏切られました。(笑)お嬢様系女子高といえば桐野夏生さんの『グロテスク』が思い起こされます。 描ききるという点では桐野さんには及びませんが、等身大(リアル)な黒さを描く筆は見事だと思います。 「ふたりでいるのに無言で読書」で一息つかせるあたりもいいですね。
読了日:03月25日 著者:柚木 麻子
いらっしゃいませ (角川文庫)いらっしゃいませ (角川文庫)
佐藤浩一似の掃除のお兄さんとは展開があるのではないか?と思いましたが・・・・・だが、そこがいい!!夏石さんのあとがきを読むと、この作品にこめた想いを強く感じ取れます。 
読了日:03月24日 著者:夏石 鈴子
海馬の助走海馬の助走
若合さんの作品全部読んでしまいました。 新作を書いてはいただけないでせうか?
読了日:03月22日 著者:若合 春侑
鏡の偽乙女 ─薄紅雪華紋様─鏡の偽乙女 ─薄紅雪華紋様─
表紙の高畠華宵。 画学生。 浅草十二階。 私娼窟。 新聞縦覧所。 遊郭跡。 上野。 二百三高地髷。 竹久夢二。 そして関東大震災の兆し。 それらのパーツの上に、どことなく淫靡で儚い世界が展開します。 大正浪漫全開の一冊でした。 多少BL入ってますが、男でも許容できる範囲だと思います。
読了日:03月20日 著者:朱川 湊人
殺人鬼フジコの衝動殺人鬼フジコの衝動
真梨幸子さんは凄すぎます。 個人的には犯人とか文章上のレトリックなど不要なのでは・・・と思えるほどの力作でした。 時節柄、強い精神力を持った方におススメします。 
読了日:03月18日 著者:真梨 幸子
へび女房へび女房
維新直後の女性を描いた連作短編。素材も新鮮だし、展開が若干ベタな気もしますが後味も悪くありません。初読みの作家さんですが、他の作品も読んでみたくなりました。
読了日:03月17日 著者:蜂谷 涼
東京日記3 ナマズの幸運。東京日記3 ナマズの幸運。
10分の9のホント率は怪しいけど、相変わらず面白いので無問題です。 パンツに関する考察も面白いけど「伊達政宗の件はだめでした」に爆笑。なまこの「とひょう」川上さんらしくていいです。
読了日:03月14日 著者:川上 弘美
文士の意地〈上〉―車谷長吉撰短編小説輯文士の意地〈上〉―車谷長吉撰短編小説輯
志賀直哉の「剃刀」がスゴ過ぎました。 読んでいる最中、周囲の雑音がすべて消えました。
読了日:03月13日 著者:
窓の魚 (新潮文庫)窓の魚 (新潮文庫)
トンがり西加奈子。 デビュー作もかなりトンがっていましたが、この作品で見せたトンがりはこなれたものになっているように感じました。 エッセイや他の作品を読むと笑えたりするんだけど、こういう作品を読むと西加奈子さんの実力を思い知らされます。
読了日:03月11日 著者:西 加奈子

その2に続きます。
 
04-08(金)

3月の書籍代 その2


3月の書籍代その1から


地上八階の海地上八階の海
文庫改題『真昼の花』
読了日:03月10日 著者:角田 光代
長い終わりが始まる長い終わりが始まる
小笠原のその後がスゴく気になります。
読了日:03月10日 著者:山崎 ナオコーラ
建てて、いい?建てて、いい?
中島たい子さんは30代独身女性を描かせたら天下一品です。 
読了日:03月09日 著者:中島 たい子
なくしたものたちの国なくしたものたちの国
小説の再読は滅多にしませんが、この本はこの先何度も開くことになると思います。 特に印象に残ったのは『さよならと、こんにちはのこと』描写力の巧さに心を奪われてしまいがちですが、あっ!と気がついた瞬間、涙が出ました。 
読了日:03月08日 著者:角田 光代
いっぺんさんいっぺんさん
読了日:03月04日 著者:朱川 湊人
お別れの音お別れの音
青山七恵さんホントに巧いと思います。 『うちの娘』はO・ヘンリーの『善女のパン』を思い起しました。 
読了日:03月02日 著者:青山 七恵
きのうと同じに見えるけどきのうと同じに見えるけど
新キャラの緑川さんのことがすげぇ~気になります。私は40過ぎの疲れまくったオッサンですが「あの雑誌」パラパラ読むの好きなんですよね。 富貴子さんの考察には激しく同意します。
読了日:03月01日 著者:夏石 鈴子

読書メーター





↑こちらもSUNTORYのCMです。

BOSSの宇宙人ジョーンズシリーズの最新版。 

震災前に放映されていたものですが、ちょっとだけ元気

になれます。
 
04-06(水)

「窓の魚」 西加奈子


温泉宿で一夜を過ごす、2組の恋人たち。静かなナツ、優しいアキオ、可愛いハルナ、無関心なトウヤマ。裸の体で、秘密の心を抱える彼らはそれぞれに深刻な欠落を隠し合っていた。決して交わることなく、お互いを求め合う4人。そして翌朝、宿には一体の死体が残される-恋という得体の知れない感情を、これまでにないほど奥深く、冷静な筆致でとらえた、新たな恋愛小説の臨界点。



<感想> ★★★★☆

『さくら』がブレイクしてメジャーになった西加奈子さんの作品に

対して癒し系、ほっこり、などというレビューをしばしば見かけま

すが、個人的にはトンガり系の作家なのではないかと思います。 


いっけん心地よさそうなクッションですが、その上に深く腰を下

ろすとビミョーな心地悪さが伝わってくる。 ただ、この心地悪さ

こそが西加奈子さんの持っている個性(文学性)なのではない

かと思います。

 
さて、それを踏まえるなら本書のクッションはかなり薄くて、癒し

系、ほっこりとは縁遠い作品です。 解説で中村文則さんがデ

ビュー作の『あおい』に通じる作風だと書いていますが、私も同

じ感想を抱きました。 ただ、かなり荒けずりだった『あおい』

比較するなら円熟を増しているように感じました。 例えるなら

文学色の強い心理サスペンスといったところです。


あのさぁ~私も売れるからっていう理由で普段はJ-POP

なんて唄ってるけど、ホントはバリバリのロックが唄いたい

んだよね・・・・。


そんな西加奈子さんを味わいたい方におススメします。 


みなさんのレビュー(読書メーター)

西加奈子他作品のレビュー(当サイト)


 
04-03(日)

「女ともだち」 真梨幸子




ある日、マンションで起きた凄惨な殺人事件。被害者に共通するのは、独身のキャリアウーマンという条件。果たして、犯人の意図、そして事件の真相は? 都心に住まう現代人の孤独感を反映したバイオホラー『孤虫症』で第32 回メフィスト賞を受賞した作家の第3作。


<感想> ★★★★★

このブログをはじめて6年ちょっと。 記録によれば755冊の本を

読んでいるようですが、二冊目にしてわたしの中では真梨幸子さ

んは最強になりました。 ドロドロクィーンの称号を授けたいと思

います。(笑)


さて、本書はマンションで起きた連続殺人事件を核として、被害

者の暗部とそれを記事にする女性ルポライターを描いた作品で

す。 郊外に乱立する高層マンションとそれに群がる人たちの悲

哀。 劇団の追っかけをする女性たちの実態。 劣悪な家庭環

境。 そこに女友だちというキーワードを当てはめて、ドロドロの

ミステリーに仕上げています。 


真梨幸子さんが優れているのは、そのドロドロには圧倒的なリ

アル(現実)が伴っている点です。 『殺人鬼フジコの衝動』で言

えば職安でリクルート活動をする生保レディー。 本書で言うな

らマンション住人の対立。 購入の価格差が住民同士に埋めよ

うのない軋轢を生んでいる状況はあちこちで目にします。 


しかし、本書で暗部を描かれている人たちは決して悪人ではあ

りません。 ともすれば現代の社会が肯定しているのではないか

とも思える、えげつなさに翻弄されているフツーの人たちである

という視点が感情移入を容易くして、読者の危機感を煽ります。


申し上げたとおり読み物して申し分のない作品ですが、気になる

のは本格ミステリーとしても完璧なところです。 最後のオチ、読

者の大半が気がつかないであろう巧みに張られた伏線と回収。 

おそらく、本格ミステリー読者のマニアックなニーズ応えるためだ

とは思いますが、私のような単純な読み物好きからするなら、そこ

にまどろっかしさを感じてしまいます。 


そんな仕掛けやオチなどなくても、これだけの牽引力と圧倒的な

リアル感があれば読者は作家の前に平伏すものだと思いますが、

いかがでしょうか?

 
みなさんの感想(読書メーター)

 
04-03(日)

「なくしたものたちの国」 松尾たい子・角田光代




イラストと小説が響かせる、生きるよろこび。
松尾たいこのイラストと、それをモチーフに描かれた角田光代の連作短編小説。女性の一生を通して、出会いと別れ、生きるよろこびとせつなさを紡いだ、色彩あふれる書き下ろし競作集。



<感想> ★★★★★

マンガは時々読み直しをする私ですが、小説に関してそれをすること

はほとんどありません。 ただ、この本だけは例外になるのではないか

と思います。 手元に置いてことあるたびに開いてみたい。 本書はそ

んな本だと思います。


さて、角田ファンである私が作品に求めているのは独特のドロドロや毒

であったりするわけですが、この作品にその要素は皆無です。 ひとり

の主人公が成長していく姿をファンタジーっぽい味付の連作短編に仕

上げています。 主人公がそのたびに経験するのは「失う」ということで

す。 


思えば、私たちは得ること以上に失うことことが多いように思います。 

大げさな物言いになりますが、その連続こそが生きるということなので

はないでしょうか? その辛さからなかなか脱しきれないこともあるわ

けですが、この作品のいくつかはそれを手助けしてくれるような気が

します。


小説として単純に巧いと感じたのは『さようならと、こんにちはのこと』 

正体のつかめない曖昧な空気と静寂が支配していますが、あっ!と

気がついた時に・・・・・・。


この作品を読み終えたのは3月8日でした。 

昨夜再読をしましたが初読の時以上に、小説というものが持つ可能

性を信じてみたいと感じました。 喪失感を抱えている多くの人たちに

おススメします。


みなさんのレビュー(読書メーター)

 
04-02(土)

「逆襲、にっぽんの明るい奥さま」 夏石鈴子


女の子だった時代を過ぎ、「奥さま」などと呼ばれたときから、突然世の中は一変する。逃げてばかりいる夫。言うことを聞かない子供。身勝手な姑。無自覚な世間の好奇の目。理解のない上司。修羅場のタネはどこにでもある。でも、彼女たちは何事もなかったように毎日を生きている。そんな「奥さま」たちの胸にそっとしまいこまれた、心の叫びが胸に迫る。夏石鈴子による大反響の奥さまシリーズ、ついに単行本化! 未婚既婚問わず、共感の嵐。涙をさそいます。


<感想> ★★★★☆

夏石鈴子さん4冊目です。 最近すっかりハマってます。


さて、今まで読んできたのはOLが主人公でしたが、本書はニッポン

の奥さまを主人公にした短編集です。 タイトルからコミカルな作品

をイメージしていましたが、どの奥さまもかなり煮詰まっています。 


前半こそ感動したりする要素がありますが、後半に行くにしたがっ

て奥さまはブレーキの壊れた暴走列車状態で、シリアスな展開に

なっています。


特に子供に関する記述は思いっきりリアルでした。 私もPTAの

役員決めと連絡帳がとても怖かったです。 子供が仕上がってし

まえば、あ~こんな経験をして自分も成長して来たんだなぁ~

などと悠長なことも言えるわけですが、渦中にいる時のどうしよう

もないイライラや焦りは激しく共感しました。


タイトルで惹かれてお読みになる方は圧倒的に奥さまが多いと

思うわけですが、個人的には男性に強くおススメします。 

 
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