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Author:きたあかり
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11-27(土)

「ボトルネック」 米澤穂信

亡くなった恋人を追悼するため東尋坊を訪れていたぼくは、何かに誘われるように断崖から墜落した…はずだった。ところが気がつくと見慣れた金沢の街にいる。不可解な思いで自宅へ戻ったぼくを迎えたのは、見知らぬ「姉」。もしやここでは、ぼくは「生まれなかった」人間なのか。世界のすべてと折り合えず、自分に対して臆病。そんな「若さ」の影を描き切る、青春ミステリの金字塔。


<感想> ★★★★☆

本書の著者である米澤穂信さんは、最近あちこちで名前を聞くように

なった作家さんです。  もともとラノベをお書きになっていたようです

が、創元社ミステリフロンティアから出た『さよなら妖精』が注目を浴

びて、それ以降は一般の小説を手がけられているようです。 奇しくも、

のちに直木賞作家になる桜庭一樹さんと同じルートを辿っています。 

今後大ブレイクが予想されるお一人ではないかと思います。


さて、あらすじに青春ミステリの金字塔。と書かれていますが、本書が

描くのは二つの世界が存在するパラレルワールドです。 死産で生を

受けられなかった姉の代わりに生をうけた主人公。 しかし、主人公が

迷い込んだもうひとつの世界では、姉は無事に生まれ成長していて、

当然ながら主人公は存在しません。 


それを除けば二つの世界はまったく同じ成り立ちをしていますが、姉を

とりまく状況は主人公の世界とは微妙に異なっています。  バラバラに

なってしまった家族。 死んでしまった恋人・・・。


ネタばれになってしまうのでこれ以上は書きませんが、従来のファンタジ

ーや青春小説とは一線を隔する展開になっています。 正直って読んで

いる最中は、重症の中二病である主人公に感情移入できませんでした

が、ふと自分の生きてきた道を振り返ると・・・・・・・・。


おそらく主人公と同世代ならストレートパンチを食らった気分になると思い

ますが、どうやらオッサンの私は知らぬ間にボディーブローを食らってい

たようで、今ごろジワジワ来ています。


お若い方はガードをしっかり固めて、そうじゃない方はボディーブローに

負けない筋肉作りをしてからお読みにならないと真っ白な灰になっちまう

かもしれません。


↓米澤穂信さんの最新刊です。

折れた竜骨

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価格:1,890円(税込、送料別)



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11-22(月)

新幹線CM今昔


最近、気になっているのはこのCM↓



シリーズもので6パターンあるようですが、これがピカイチですね。

三浦春馬さんと共演しているのは岸本麻依さん。

オーディションで選ばれた地元(青森)の高校生だそうです。

詳細はJR東日本 MY FIRST AOMORI





新幹線といえばこんなCMもありましたね↓



二回クリックしてください。
↑出たぁ~バブル眉毛!!この女優さん私と同い年です。




横山めぐみさん若いっす!
 
11-21(日)

「カレチ」 「ちはやふる」 「恐怖新聞」


ここ数年楽しみに読んでいた『ブラックジャックによろしく』がついに

完結してしまいました。 終わりに近づくにつれて、佐藤秀峰さんの

思い入れが強くなりすぎた感が否めませんが、充分楽しませてもら

いました。 


というわけで、後釜の漫画を日々探している次第です。


現在、単行本で読んでいるのは・・・・・


   

『イキガミ』はちょっとダレてきた感じですが、『聖☆お兄さん』はこの

まま倫理・社会の教科書になるのではないかという勢いがあります。 

神の子のアガペー、プライスレス。





最近ボチボチ読み返しているのが・・・・・



子供時代に貪るように読んでいました。 

勝手に配達されちゃう新聞は、読むと100日寿命が縮まってしまいます。 

子供のころは100日なんてへっちゃらじゃん!と思っていたけど、40を

過ぎた現在、それをリアルな数字と捉えてしまうので、すげぇ~怖いっす。 

新たな側面から鬼形少年に感情移入しながら再読しています。




友達に借りて読んでいるのが・・・・



まだ一巻目ですが、じ~んとくるセリフが地雷のように仕掛けられています。

青年誌や昔の少年漫画と比較するなら、絵がすげぇ~きれいっす。

自分のことでないと、夢にしたらあかん。





偶然みつけたのがこれ↓



「モーニング」に不定期連載されています。

タイトルのカレチというのは長距離列車の車掌さんの呼び名です。

昭和40年代後半を舞台にした、若い車掌さんの話でかなり泣けます。

主に鉄道関係の話ですが、鉄ヲタじゃなくても『三丁目の夕日』感覚で、

楽しめると思います。 この作品は時間があれば、感想をUPします。



 
11-20(土)

「探偵はバーにいる」 東直己


札幌の歓楽街ススキノで便利屋をなりわいにする「俺」は、いつものようにバーの扉をあけたが…今夜待っていたのは大学の後輩。同棲している彼女が戻ってこないという。どうせ大したことあるまいと思いながら引き受けた相談事は、いつのまにか怪しげな殺人事件に発展して…ヤクザに脅されても見栄をはり、女に騙されても愛想は忘れない。真相を求め「俺」は街を走り回る。面白さがクセになる新感覚ハードボイルド登場。

<感想> ★★★★☆

本書は東直己さんの素人探偵を主人公にしたススキノ探偵シリーズの

一作目です。


さて、この作品の読者レビューは正直って芳しくありません。 ハードボ

イルドらしくない。 軽すぎる・・・・・等々。 私も先日読んだシリーズ二

作目と比較するなら明らかに見劣りしてしまうのは否定しませんが、そ

の見劣りする作品であるにも関わらず、ハメットを始祖としチャンドラー

が確立した本格ハードボイルドのパーツはすべて網羅されています。

舞台になる街。 アクの強い脇役。 一見刹那的に行動しながらもその

裏に強い意思を持つ主人公。 そして人間の愚かさ。 


国産ハードボイルドに裏切られ続けているという方におススメします。 

 
11-15(月)

島本理生さんの新刊と映画化情報


新刊情報

島本理生さんの新刊が12月10日に発売予定です。

タイトルは「アンダスタンド・メイビー」

なっ!なんと上下二冊組の書き下ろし長編です。

版元は中央公論新社。

アンダスタンド・メイビー 上

アンダスタンド・メイビー 上

価格:1,575円(税込、送料別)



アンダスタンド・メイビー 下

アンダスタンド・メイビー 下

価格:1,575円(税込、送料別)



楽天もアマ○ンも、まだ予約受付はしていないようです。



映画化情報

NHKでドラマ化された『八日目の蝉』成島出監督で映画化されます。

映画では娘のを中心に描かれるようです。

ドラマで北乃きいさんが演じた井上真央さん。

壇れいさんが演じた希和子永作ちゃん(永作博美さん)です。 

永作ちゃんファンの私は見逃せません

公開は来年のGWです。

映画「八日目の蝉」公式HP


八日目の蝉

八日目の蝉

価格:1,680円(税込、送料別)



 
11-13(土)

「魔法使いクラブ」 青山七恵


小学校4年生の結仁は魔法使いになりたいと真剣に願うちょっと変わった女の子。放課後は毎日、幼なじみの史人、葵と魔法使いになるための特訓をしていた。合い言葉は、「3人の願いが叶うまで魔法使いクラブをやめてはいけない」。しかしある日、七夕の短冊にその願いを書いたことがきっかけで一瞬のうちに、クラスの笑い物になってしまう。一人だけ違う世界にはじきとばされたような、さみしくて怖い気持ちに襲われる。8年後、高校3年生になった結仁はまだ、「世界は突然自分を裏切り、はじきだす」という呪いのような記憶にしばられて生きていた─。


<感想> ★★★★★

青山七恵さんといえば、お若いながらも短編の名手というイメージがあり

ます。 しかし、この分厚さ、ファンタジーを思わせるタイトル。 版元は新

手のベストセラー商法でおなじみの○冬舎。 う~ん。 ちょっと違うかな

ぁ~と思いつつ避けていましたが、なかなかの読みごたえでした。


さて、本書は主人公の小学校低学年から高校卒業までを三部に分けて

描く、青春小説風の作品です。 タイトルの魔法使いクラブは主人公を中

心とした三人のグループを指します。 それぞれが成長していく過程で、

変容する三人の関係性と、崩壊してしまう主人公の家庭。 ファンタジー

を思わせるタイトルを踏まえるなら、かなり重い展開になっています。 読

者の好みによると思いますが、私はデビュー作の『窓の灯』を読んだとき

のザラザラ感を思い出しました。


私がもっとも秀逸だと感じたのはラストです。 残りページが少ないにも関

わらず、なかなか終わりが見えてきません。 どういう風に落とすんだろう

??と不安になりつつ最終ページに辿りつきます。 最後の一行・・・・・・。

あっ!と思って冒頭の一行に戻ると、主人公の今後を暗示するキーワー

(←読みにくいと思いますがあえて黄色で)のようなものが隠されています。


長編でありながら青山七恵さんのエッセンスを損なわれていないし、個人

的にはとても好きな作品です。 ただ、あちこちの読者書評には、タイトル

のイメージから「ハズした」という書き込みも多く見かけました。 そのあた

りは踏まえて読む必要があると思いました。 
 
11-06(土)

「遠くの声に耳を澄ませて」 宮下奈都



くすんでいた毎日が、少し色づいて回りはじめる。錆びついた缶の中に、おじいちゃんの宝物を見つけた。幼馴染の結婚式の日、泥だらけの道を走った。大好きな、ただひとりの人と、別れた。ただ、それだけのことなのに。看護婦、OL、大学生、母親。普通の人たちがひっそりと語りだす、ささやかだけど特別な物語。


<感想> ★★★★☆

ここしばらく世の中的には、水嶋ヒロさんが脚光を浴びているようですが、

小説好きのパンピー(←死語っすか?)的な視野から言わせていただけ

るなら、今もっもと注目を浴びているのは本書の著者である宮下奈都さん

なのではないかと思います。 


さて、本書はそんな宮下奈都さんの短編集。 「旅」にまつわる短めの作

品が12編収められています。 


まずは一番目の『アンデスの声』 祖父の最期に立ち会うべく、故郷に帰

る主人公の内省と祖父とのやりとり。 そして、謙虚に生きてきた祖父母

の「旅」を描く視点が秀逸です。 小僧時代にHCJB(アンデスの声)を聴

いていた私はその感覚をリアルの感じることができました。 地球の裏側

から届く雑音混じりの「サクラ・サクラ」。 見果てぬ国エクアドルから航空

便で送られてくるベリカード。 それはまさしく「旅」でした。 そんな私個人

の経験も踏まえているわけですが、この作品は秀逸で大半の読者はここ

でやられてしまうと思います。 


宮下奈都さんは今年に入って注目されるようになりましたが、地方に住み

子供さん三人を育てているアラフォー世代の作家さんです。 行間に垣間

見ることのできる独特の深みはパーソナリティーの一部で、若手の作家さ

んと一線を隔するオリジナリティーだと思います。 


この短編集は連作というわけではありませんが、いくつかの作品は他の

作品と登場人物がリンクしています。 あれ?もしかして・・・という程度で

すが、人物相関図を描くと明確になるのかもしれません。(笑) 

宮下奈都入門書としておススメです。


B.J.インタビュー/ 宮下奈都『遠くの声に耳を澄ませて』


先月新刊が出たようです。↓

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