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Author:きたあかり
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01-30(金)

「日曜日たち」 吉田修一


ありふれた「日曜日」。だが、5人の若者にとっては、特別な日曜日だった。都会の喧騒と鬱屈した毎日のなかで、疲れながら、もがきながらも生きていく男女の姿を描いた5つのストーリー。そしてそれぞれの過去をつなぐ不思議な小学生の兄弟。ふたりに秘められた真実とは。絡みあい交錯しあう、連作短編集の傑作。



<感想> ★★★★☆

吉田修一さんこんな作品も描いていたんだぁ~と思わせる連作短編です。


都会で暮らす若者の日曜日を描いた連作の二篇目までは、スタイリッシュ

な味つけの『東京湾景』『パークライフ』を思わせますが、三篇目までくる

ととたんにどろ臭くなります。 それぞれの喪失感を胸に秘めた父子が無

意識にお互いをいたわるさまが印象的です。 


更にここまで読み進めると、どの作品にも顔を出している幼い兄弟の存在

に気がつくはずです。 この兄弟って・・という疑問はストーリーを加速させ

て行きます。 最終章で兄弟の「謎」が明かされますが、そのあたりはビミョ

ーに泣けます。 

『悪人』を読んだときに新境地と感じましたが、この作品にはその萌芽があ

るような気がします。 


『悪人』を読んで次は・・とお考えの方や、とりあえず吉田作品を読んでみた

い・・とお考えの方には最適だと思います。 


個人的には『悪人』の次に好きな吉田作品になりました。
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01-29(木)

新刊情報 湊かなえ・小川糸


昨年、ベストセラーを出した作家さんお二人の新刊情報です。

まずは、『告白』で話題をさらった湊かなえさんの新作。







もしかして、桜庭一樹さんを意識している?みたいな装丁ですね。

昨日(28日)が発売日でした。 

早めに押さえておかないと重版待ちかも・・。





もうお一人は『食堂かたつむり』の小川糸さん。








版元(ポプラ社)のサイトには2月2日配本と書かれていますが、

楽天ブックスには情報がありません。

詳しくはポプラ社の新刊ニュースをチェックしてみてください。



ちなみに・・・




↑こちらは2月中旬発売予定だそうです。

講談社ではサイン本企画などをやっています。


 
01-24(土)

動画・140回芥川賞選評・村上龍


芥川賞の選考委員のお一人である村上龍さんが、先日発表になった

第140回芥川賞の選考過程などについて話している動画を見つけたの

でリンクしておきます。


後日、「文藝春秋」に各選考委員の選評が掲載されますが、さすが村

上龍さんフットワークが軽いです。


ほとんどの選考委員が受賞作を推していたようですが、村上龍さんは

納得いかないご様子・・・↓

RVR第140回芥川賞の舞台裏

対談の相手は幻冬舎の女性編集者。 

彼女の突っ込みぶりが秀逸です。(笑)




 
01-22(木)

「トワイライト」 重松清


小学校の卒業記念に埋めたタイムカプセルを開封するために、26年ぶりに母校で再会した同級生たち。夢と希望に満ちていたあのころ、未来が未来として輝いていたあの時代―しかし、大人になった彼らにとって、夢はしょせん夢に終わり、厳しい現実が立ちはだかる。人生の黄昏に生きる彼らの幸せへの問いかけとは。


<感想> ★★★★★

1963年(昭和38年)生まれの重松清さんは、同世代をリアルに描く作家として

知られています。 ほぼ同世代の私はあまりにもリアルすぎて、ついつい敬遠

してしまうぐらいです。


さて、本書は21世紀の幕開けである2001年。 廃校になってしまった小学校の

同窓生達がタイムカプセルを掘り起こすところからはじまります。 

21世紀に廃校になってしまった小学校と言えば地方の過疎地域をイメージする

と思いますが、この作品の舞台は多摩ニュータウンをモデルにしたと思われる

東京都下の街です。 この手の作品だと地方と都会の対比を描く作品が多く見

受けられますが、私たちの世代はそれをリアルとは感じません。 なぜなら70

年代の子供の多くが郊外にある集合住宅形式の団地や社宅で育ったからです。 


大阪万博。 ドラえもん。 ニュータウン。 

時代のランドマークであるそれらは、21世紀を目前にした70年代子供たちの夢

の象徴でもあったはずです。 そして夢見た21世紀、彼らは39歳になっていま

す。 掘り起こしたタイムカプセルの中にあったものは・・・・・。 

そこで彼らが味わう喪失感がこの作品のテーマだろうと思います。 


ノスタルジック。 幼い恋だとか友情だとか、そういうエピソードを連ねるのではな

く重松さんは彼らが直面している現実を描きます。 そこから派生する物語はリ

アルすぎるほどリアルで、かなり痛みを伴います。 しかし、読後感は悪くありま

せん。 それもまたリアルだと信じたいものです。


70年代のジャイアン、のびた、スネオ、静香ちゃんたちへ・・・。

皆さんの四十歳はどうですか?

あなたたちは今、幸せですか?


 
01-20(火)

キャッチコピーチェッカー


リンク先のまるさん

キャッチコピーチェッカー

なるものを教えていただきました。

さっそく、トライ・・・・・

たからくじ

やっぱ、宝くじを買い続けなくてはいけませんね 

継続は力なり 

他力本願な私の性質を的確に言い当てていると思います。


ちなみにカタカナで入れると

神がオーダーメイドで作らせた男

なんか「600万ドルの男」(←古っ)みたいでカッコいいかも。
 
01-19(月)

「クリスマス・ストーリーズ」 島本理生・角田光代・他


人気作家がクリスマスをテーマに綴る超豪華アンソロジー。街にはツリーやイルミネーションが溢れ、至る所からクリスマス・ソングが流れ始める。今年もクリスマス・シーズンがやって来ました。この冬のひとときを楽しみにしている人もいれば、毎年繰り返されるお祭り騒ぎに虚しさを感じている人もいることでしょう。クリスマスの過ごし方は人それぞれです。そんな6つのストーリー。


<感想> ★★★☆☆

クリスマスをテーマにしたアンソロジーです。

収められているのは・・・

セブンティーン(奥田英朗)/クラスメイト(角田光代)

私が私であるための(大崎善生)/雪の夜に帰る(島本理生)

ふたりのルール(盛田隆二)/ハッピー・クリスマス、ヨーコ(蓮見圭一)


角田さんと島本さんが読みたく手に取りましたが、蓮見圭一さんの描く

ほのぼのとしたクリスマスが印象に残りました。


クリスマスといえば恋愛モノをイメージしますが、各々のクリスマスのシ

チュエーションは様々です。 まとまりのないアンソロジーだなぁ~という

印象を受けましたが、読書メーターをチェックしていたら、時間軸が一

緒だから、同じ世界で起きてるようにも思えて不思議な気分。


というレビューがあって、そういう読み方をすると面白いなぁ~と思いまし

た。

 
01-18(日)

「猫を抱いて象と泳ぐ」 小川洋子




伝説のチェスプレーヤー、リトル・アリョーヒンの密やかな奇跡。触れ合うことも、語り合うことさえできないのに…大切な人にそっと囁きかけたくなる物語です。




<感想> ★★★★★

本書は小川洋子さんの最新長編です。

長編に関してのみを言うなら『博士の愛した数式』で癒し系路線に転向して、

その第二段として『ミーナの行進』があったように思います。 それ以降、三

年ぶりの長編である本書は、静謐が支配する独特の世界で語られる従来の

小川ワールドと、この二作で培った癒し系路線がほどよくミックスされている

ように感じました。


さて、この作品はチェスの才能をもつ少年が主人公です。 エキセントリック

な彼や、彼をとりまく人々について丁寧に語られています。 いつもながら物

語の舞台は場所も時代も特定されていませんが、私は70年代の東欧をイメ

ージして読みました。 


後半になるとリトル・アリョーヒンというチェスを指す等身大の人形(機械)が

登場してきますが、このあたりからは小川ワールド全開です。 どことなく悲

しい読後感ですが、この作品には相応しいラストです。 


ちなみに、チェスに関しての知識が皆無でも読みこなせます。 すごく極端

な言い方をすればチェスを知らないほうが楽しめるかもしれません。 主人

公や相手が指す一手、一手を詩的に表現する様は秀逸で、チェスというゲ

ームの本質が見事に表現されているように思えます。


さまざまなキャラクターが出てきますが、個人的には主人公の才能を見抜き

それを開花させるマスターが一番好きです。 常に謙虚で相手の立場に立ち

粘り強く接していく。 ゲームに勝つ手段ではなく、その哲学を説く。 つまりは

それが教育なのではないだろうか?などと感じました。


モノクロの写真に写ったチェスを指す人形。 その名前も由来もわからない

「物」にはどのような物語が隠されているのか?そんな読み方をすると二度

三度楽しめます。


文藝春秋の特設サイト 「猫を抱いて象と泳ぐ」

冒頭の数頁を「立ち読み」できます。


   


 
01-17(土)

私が執刀します・・(汗)


みなさんのパソコンの起動時間はどれくらいですか?

私のパソコンの起動時間は295秒(約5分)です。   

出初めにうっかり買っちまったVISTAですが

予算の都合で520Mを選択したのが、間違いでした・・・ 

XPにしときゃよかったです・・・ 


一年ぐらい前に、すげぇ~パソコンが速くなる

フラッシュメモリというのを購入しましたが・・・ 



ということで

メモリ増設再建術を行います。

私が執刀医のきたあかり教授です。

クランケは激安パソコンのHP-G5000。


 術前

術前

現在入っているメモリの上部に空きソケットがあるので、

そこに3180円で購入した2GBのメモリ↓を増設します。




奥さん、このメーカーの直販サイトだと、もう少し安く買えたりしますぜ。 

 ご購入の際は適合を確認してください。


 術後

j術後

きたあかり教授の鮮やかな手技で、オペはわずか

10分で無事終了しました。

って言うかフツーなら5分もかからないと思います。(汗)


早速、起動

おぉぉぉ~  

起動時間は122秒(約2分)に短縮されておりましたとさ。

めでたし、めでたし。 


ついしん・・

最近、楽天にアクセスすると、ウィルスソフトから

「警告」このWEBサイトは、危険なサイトです。

という表示がでるんだけど、それって私だけ?

    
 
01-15(木)

第140回芥川賞・直木賞発表


本日、第140回芥川賞・直木賞受賞作が発表になりました。


  芥川賞受賞作 

津村記久子 「ポトスライムの舟」(群像11月号)




受賞作は「文藝春秋3月号」(2月10日発売)に掲載されます。

津村さんの略歴・文藝春秋








  直木賞受賞作  

天童荒太「悼む人」   山本兼一 「利休にたずねよ」

     

天童さん・山本さんの略歴・文藝春秋

直木賞は天童さんと山本さんのW受賞となりました。


 
01-11(日)

「秒速5センチメートル」


動画サイトでポルノグラフティーのPVを観ていたら
いきものがかり「花は桜 君は美し」に辿り着きました。
そこで、こんなMAD動画をみつけて、このアニメはなんじゃらほ
いということになりました。


普段、宮崎アニメしか見ない私はその存在さえも知りませんでした・・





初恋を経験した少年と少女の十数年間を、エピソードとシー
ンで積み重ねていく三篇の連作短編アニメです。 


初恋の甘酸っぱさや、すれ違いなど古典的な要素を盛り込
む一方で、この恋愛によって、閉じた世界に入り込んでしま
う男性主人公の姿を丁寧に表現しています。 

美しい画像の中で表現される季節は、その流れを留めること
はありません。 そして心はどうしようもなく褪せて行きます。 
この流れから一人取り残されてしまうことを、孤独とするなら、
彼にとって孤独は本当に不幸なのか?そして私自身にとって
それはどうなのか?その問い掛けは観るものの胸を締めつ
けます。 

昨今、小学生でもケータイを持っていますが、13~4年前の
中学生はほとんど持っていなかったように記憶しています。
実年齢にするなら二十代後半。 おそらく、この世代はケー
タイのない世界での初恋を経験した最後の世代といえるかも
しれません。

初恋の男の子にどうしても想いを告げられず、彼の着ている
服の裾をつかんで俯いた経験のある方なら、それなりにうる
うる来ちゃうと思います。

ちなみにタイトルは、桜の花びらが落ちる速度だそうです。


 
01-09(金)

雪降るのかな?


関東地方は金曜の明け方から午前中に掛けて

雪が降るという予報が出ています。

都内・平野部でも数センチの積雪とのことです。

金曜日はもちろん仕事ですが、車で行くならチェーン

が必要かもしれないし、電車で行くなら早起きしな

くてはいけません。


そんなことを考えていたら、また眠れなくなっちまい

ました。 

三時ごろから降り始めるそうなので、雨か雪か見極め

てから眠りに就きたいと思います。
 
01-08(木)

「懐郷」 熊谷達也


仙台駅駅裏へと続くX橋。その路地にいつも立つ街娼がいた。あと数カ月で米軍基地が消える。数え切れない米兵と寝た淑子が見つけた、たったひとつの恋―「X橋にガール」。海で命を落とした仲間の海女の夫と再婚した妙子。ロープが岩に絡まり、海底で身動きができなくなった時に聴こえた磯笛の音色は―「磯笛の島」。昭和三十年代をひたむきに生きた女性たち。珠玉の短編七編。


<感想> ★★★★☆

突然ですが、私はお年寄りから聞く昔話が大好きです。 戦時中から戦後

の混乱期、そして高度成長がピークを迎えた東京オリンピック。 波乱万丈

の昭和を生き抜いて来た人たちの生きざまは、それ自体がひとつのドラマ

です。 


さて、本書には昭和30年代を地方で生きた女性7人の物語が収められてい

ます。 特に気になったのは、集団就職した教え子を尋ねる女性教師が主

人公の『鈍色の卵』 現在約2時間の距離である盛岡と東京間が9時間だ

った時代ならではの物語が展開していきます。

もう一作、生きるために16歳で街角に立った街娼の淡い恋を描く『X橋に

ガール』
 は思いっきりツボでした。


この二作はかなり重い作品ですが、それから半世紀が経過した平成21年

の現代に、そんな過去を胸に秘めたお年寄りがひっそりと暮らしているので

はないか?という思いを巡らせると、またちがった読み方もできます。 


今日、街ですれ違ったお年寄りはどんなドラマを抱えているのだろうか?な

どと考えると、また昔話が聞きたくなってきます。

 
01-06(火)

「阪急電車」 有川浩



恋の始まり、別れの兆し、そして途中下車…。8駅から成る、
片道わずか15分間の阪急電鉄今津線で、駅ごとに乗り降りする乗客の物語。
人生の決定的な瞬間が鮮やかに描かれた傑作。




<感想> ★★★★☆

阪急電車といえば、阪急梅田駅に整然と並んだマルーン色のそれが思い

浮かびます。 関西の象徴のひとつを名に冠した作品からコテコテの人情

話を想像していましたが、案外あっさりしていました。 しかし、この作品の

舞台は小田急線東急田園都市線では成立しません。 


乗客同士の距離感や会話はあくまで関西圏のそれですが、コテコテ感は淡

い。 即ちそれが阪急今津線という路線の特徴なのかも・・・などと思いました。 


登場人物が複雑に絡み合う構成は従来の連作とはちょっと異なっていて、

それも新鮮でした。 老若男女、あらゆる読者を楽しませ満足させてくれる一

冊です。

 
01-05(月)

第140回芥川賞・直木賞候補作品


第140回芥川賞・直木賞の候補作品が発表になりました。


芥川賞候補作品

鹿島田真希   「女の庭」(文藝秋号)

墨谷 渉     「潰玉 (かいぎょく)」(文學界12月号)

田中慎弥     「神様のいない日本シリーズ」(文學界10月号)

津村記久子   「ポトスライムの舟」(群像11月号)

山崎ナオコーラ 「手」(文學界12月号)

吉原清隆     「不正な処理」(すばる12月号)



根拠のない本紙予想・・

◎田中慎弥  △山崎ナオコーラ ×墨谷 渉





直木賞候補作品




恩田 陸 「きのうの世界」(講談社)






北 重人 「汐のなごり」(徳間書店)





天童荒太 「悼む人」(文藝春秋)





葉室 麟 「いのちなりけり」(文藝春秋)





道尾秀介  「カラスの親指」(講談社)





山本兼一  「利休にたずねよ」(PHP研究所)


実績と貢献度を考慮した本紙予想・・

◎恩田陸  △天童荒太  ×道尾秀介
 


選考会は1月15日(木)午後5時から、受賞作は即日発表です。
 
01-02(金)

初詣


今年も川崎大師に行ってきました。


初詣09


今年は、本堂の護摩修行にも参加してきました。 

きっと、すげぇ~ご利益があるにちがいない。(たぶん)



 
01-01(木)

あけましておめでとうございます。


牛 干支


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TV大好き人間の私ですが、お正月番組だけは

酔っ払ってないとツラいものがあります。


というわけで、今年の一冊目 ↓

初読み本


 08年の一冊目は『ブラックジャックによろしく』だったので、

 09年はシブくスタートしてみました。


今年もよろしくお願いします。 


 
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