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Author:きたあかり
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11-30(金)

リオっち(島本理生)祭り


今月12日に出た島本理生さんの新刊



にあわせて



では、

総力特集 島本理生の恋と文学

というのをやっています。


「野性時代」をパラパラ読んでみました。

「対談With小川彌生」「本人自身による全作品解説」

という王道なものから・・・


「恋を手に入れるためのお料理修行」

という女性読者を意識した「愛のエプロン」もどきの企画。



「リオっちが行く!東奔西走ラーメン行脚」

というヲイヲイな企画まで・・・


100頁近くを費やした特集が組まれています。


さらに・・・・

この二冊をあわせて買うと、島本ファンにとっては

スゲェ~と思える特典が用意されています。


商業主義に走る角川の思惑がミエミエの「島本理生祭り」ですが、

文壇三人娘の中では、イマイチ地味な存在であるだけに

島本派としては、うれしい限りです。


この二冊を教えてくれたのは、リンク先のhumuhumuさんです。

ありがとうございました♪

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11-28(水)

「少女には向かない職業」  桜庭一樹




島の夏を、美しい、とふいにあたしは思う―強くなりたいな。強くて優しい大人になりたい。力がほしい。でも、どうしたらいいのかな。これは、ふたりの少女の凄絶な“闘い”の記録。




<感想> ★★★★★

桜庭一樹さんは、『赤朽葉家の伝説』で直木賞にノミネートされて注目されま

したが、もともとライトノベルの書き手だったようです。 ライトノベルで高い評

価を受けて、一般読者向けの作品も手がけるようになりますが、本書はその

第一作目にあたります。 


さて、あらすじを読むと森江都さんや、あさのあつこさんの作品をイメージして

しまいがちですが、本書はミステリーのジャンルに入る作品です。 14歳の女

の子の一人称で語られる冒頭では、ごく普通の中学生の日常が語られていま

すが、徐々に自らの心の中にある闇を語り始めます。 


思春期の少年少女の心の闇については、ともすれば必要以上に大げさに語ら

れる場合がありますが、本書ではそれを独特の閉塞感で表現しています。 

その閉塞された世界の中から抜け出す手段はあるのか?そして、その手段と

は?というのがこの作品のテーマだろうと思います。 


本書で語られるのは極端な選択ですが、誰しもが自我を確立する過程で親や

学校、友達から受けていた圧迫感。 それを再現することで、読者は単なるミ

ステリーを読む以上のものを行間から感じ取ることができます。 


最後まで閉塞感の漂う本書は読者の評価が二分すると予想されますが、作家

のオリジナリティーを強く感じるという点では一致するのではないかと思います。 


ガツンとくる作品を読みたいとお考えの方、桜庭一樹?あ~ラノベの人でしょ!

という先入観をお持ちの方に強くオススメします。


 
 
11-23(金)

「聖なる黒夜」 柴田よしき

東日本連合会春日組大幹部の韮崎誠一が殺された。容疑をかけられたのは美しい男妾あがりの企業舎弟…それが十年ぶりに警視庁捜査一課・麻生龍太郎の前に現れた山内練の姿だった。あの気弱なインテリ青年はどこに消えたのか。殺人事件を追う麻生は、幾つもの過去に追いつめられ、暗い闇へと堕ちていく―ベストセラー「RIKO」シリーズから生まれた究極の魂の物語、ついに文庫化!上巻に本書サイド・ストーリー『歩道』を書籍初収録。


<感想> ★★★★☆

『RIKO』で柴田作品の先入観を覆されたので、似た作風の作品をもう

一冊読んでみました。 

本書は文庫1200頁という大長編で、中心人物である刑事と企業舎弟の

現在と過去や、犯罪の周囲に蠢く人間たちの内面を妥協することなく描きき

っています。 更にミステリーの核である犯人探しに関しても文句ナシだし

悪の本質とは?というテーマは、最後までぶれることなく読者の胸に何かを

残します。


『観覧車』では乃南アサさんに、『RIKO』では桐野夏生さんに近いものを感

ましたが、本書は高村薫さんに限りなく近いような気がします。 

圧倒的な筆力でミステリー界の高踏派と評される高村さんですが、粘着質な

文章にイマイチなじめない私は柴田よしきさんに軍配を上げたいと思います。


しかし、これも高村作品と共通する点ですが、男性同士の濃密な関係はイマ

イチ引いてしまいました。 もちろん、そういう嗜好をお持ちの方々や、い

わゆるBLをお読みになる方々を否定するつもりはありませんが、正直言っ

て男性読者にはかなりキツイというのがホンネです。 


まぁ~そんな一面を踏まえても読み応えのある一冊でした。 

高村作品がお好きな方なら容赦なくオススメします。


 
11-19(月)

「RIKO」 柴田よしき


男性優位主義の色濃く残る巨大な警察組織。その中で、女であることを主張し放埓に生きる女性刑事・村上緑子。彼女のチームは新宿のビデオ店から一本のビデオを押収した。そこに映されていたのは残虐なシーン。それも、男が男の肉体をむさぼり、やがて、殺されていくビデオの被害者たち。緑子は事件を追い、戦いつづける、たった一つの真実、女の永遠を求めて―。性愛小説や恋愛小説としても絶賛を浴びた衝撃の新警察小説。第十五回横溝正史賞受賞作。


<感想> ★★★★☆

海外ミステリーを読むと、女性作家の手による女性探偵や警察官などシリーズ

物が数多くありますが、私の知る限りにおいて国内作品で思いつくのは、桐野

夏生さんの「ミロシリーズ」
乃南アサさんの「音道貴子シリーズ」ぐらいです。

これらの作品の優れている点は、ミステリーとしての要素以外に、男社会である

犯罪捜査の現場で女性がいかに生きていくか?という第二の要素がしっかり

描けている点だと思います。 


さて、柴田よしきさんの手による本書も女性刑事が主人公のシリーズ物です。 

正直言って柴田作品は可もなく不可もなくで、アタリハズレのない無難なミステ

リーという印象でしたが、この作品は「ミロシリーズ」を凌ぐほど骨太です。 

主人公が男中心の警察社会で戦っていく姿を「ここまで描くか!!」というほ

ど徹底的に描いています。 かなりきわどい性描写が多いので通俗的過ぎると

いう書評もあります。 それを否定するつもりはありませんが、それを踏まえ

たとしても、女性主人公の抱える修羅をここまで描く姿勢は評価に値します。


音道貴子ファンには過激すぎるかもしれませんが、ミロファンなら読みこなせ

るのではないかと思います。


 
 
11-16(金)

「アンネ・フランクの記憶」 小川洋子

十代のはじめ『アンネの日記』によって言葉が自分を表現することに心ゆさぶられ、作家への道を志した小川洋子が、長年の感慨をこめてアンネの足跡をたどる旅に出た。命がけで物資を運びフランク家の隠れ家生活を気丈に支えたミープさんや無二の親友ジャクリーヌさんら老齢の今も美しく、真の魅力を放つ女性たちと語り、生家→隠れ家→アウシュヴィッツへとたずねていく―。アンネの心の内側にふれ、極限におかれた人間の、葛藤、尊厳、信頼、愛の形を浮き彫りにした感動のノンフィクション。


<感想> ★★★★★

著者の小川洋子さんは十代前半で『アンネの日記』読んで影響を受けたよう

ですが、こちらにお越しになる方では、どれくらいの方がお読みになってい

るのでしょうか?

あくまで個人的な見解ですが、この本に関して読者の男女比は2:8ぐらい

ではないかと思います。 大半の人は小川さんと同じく思春期前期に出会う

確率が多いわけですが、この時期の男子にとって「女の子が書いた日記」を

読むのは、少女コミックを読むのに似た抵抗感があります。 私も人並みに

本を読んでいるつもりですが、そんな理由で手に取ることなくオッサンにな

ってしまった次第です。 


さて、そんな私と、それを読んだことがきっかけで作家になろうと志した著

者の間には相当なギャップがあるだろうと予想していましたが、それは杞憂

に終わりました。 

アンネ・フランクゆかりの土地で見るものや、関係者へのインタビューは単

に事実を記するだけではなく、その後ろにある真実をも垣間見せてくれます。

ホロ・コースト関係の本は何冊か読みましたが、フランク一家を匿っていた

ミープ・ヒースへのインタビューは心を揺さぶられました。 


収容されていたベルゲン=ベルゼン強制収容所でアンネが亡くなったのは19

45年の3月とされています。 約一ヵ月後ベルゲン=ベルゼンはイギリス軍

によって解放され、更に三週間後の5月8日ナチスドイツは全面降伏していま

す。 

 
11-13(火)

8ヶ月ぶりの歯医者さん


冷たいものや、熱いものを飲むと激痛  が走るほど悪化してしまった

虫歯を治療するために、8ヶ月ぶりに  歯医者さんに行ってきました。

前回の治療の途中で行かなくなってしまったので行きにくかったんだけど、

そんなコトをほざいている状態ではなくなりました。

受付のお姉さんが、ちょいと怖い人だったので、怒られる  のでは

ないかと危惧していましたが、私好みの清楚系のお姉さん  

に代わっていて、診療前からすっかり癒されてしまいました。

神経を抜いてもらったので、昨日までの痛みがウソのようです。 

歯が痛くないのがこんなに幸せなんて・・・・。

今回はサボらず通います。

 
11-13(火)

「交渉人」 五十嵐貴久


三人組のコンビニ強盗が、総合病院に立て篭った。院内の人質は五十人。犯人と対峙するのは「交渉人」石田警視正。石田はテレビやプロ野球の話題を織り交ぜ、犯人を思い通りに誘導、懐柔していく。しかし、解決間近と思われた時、事件は思いもよらない方向へ転がる。真の目的は何なのか?手に汗握る驚愕の展開と感動のラスト。傑作サスペンス。


<感想> ★★★☆☆

本書で扱われている「交渉人」とは、人質立て篭もり事件などで、犯人と

交渉して事件を解決する任務を担ったプロフェッショナルのことです。 

常に人質や犯人の置かれている状況を的確に判断しながら進める「交渉」

は、まさに究極の心理戦です。 しかし、この題材を生かすも殺すも作家の

腕次第。 その点において作者は、テンポのいい文章と絶妙の緩急で超一

級のサスペンスに仕上げています。 改めて作者の文章力を見せつけられ

ました。


そんな優れたエンターテイメントである本書ですが、残念ながら、あらすじに

ある「驚愕の展開と感動のラスト」で大失敗をしています。 前半でも伏線が

張られているので、何かあるな・・という予感はしていましたが、正直言って

第4章に関しては全く不要だと思います。 動機に関しても読者を納得させ

ようという気持ちは伝わってきますが、あまりにも弱すぎです。 

これだけの文章力があれば、捻らなくても充分面白いと思うんだけど・・・。


中盤までは★★★★★、終盤が★★☆☆☆。 

とは言うものの文章はピカイチでした。 

次は違う系統の作品を読んでみようと思います。
 
11-10(土)

タイヤチェーン


今日は久しぶりの土曜休みなので、家でまったりしていました。

一日中雨で、この秋一番の寒さだったようです。

そんな今日、ふと思ったのが車のタイヤチェーンです。

私の住んでいるところは、シーズン中でも雪が降るのは3日あるかどうかです。

運よく、土日に降ってくれればいいんだけど、平日だと困ってしまいます。

当然ながら、タイヤチェーンを装着するわけですが、

それにはサイズというものがあります。


私の場合、年間30,000キロ以上乗ってしまうので、5年おきに車を変えています。

軽自動車と1500CC以下の小型車を乗り継いでいるわけですが、似たような

クラスの車に乗っている割にはタイヤサイズがビミョーに異なります。 

そのせいか我が家には、何本ものタイヤーチェーンがあります。 

現在乗っている車は1500CCのセダンなので、二十年近く前に乗っていたサニー

のチェーンが合うに違いないと思い確認しましたが・・・・

うぅ~インチが・・・・・・

どうやらまたチェーンが増えそうです。


    


日記をUPするときに、カウンターを見たら100,000アクセスを超えていました。

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ブログ名:きたあかり カフェ
総アクセス数:100542 アクセス(平均 97 アクセス/日)
開設日数:1036日(開設日:2005/01/09)
日記記入率:47.6%

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日毎のアクセス数を勘案すると、月曜日か火曜日に越えたと思われます。

ここしばらく、更新もままならない状態で、リンク先のみなさんのところにも

なかなかうかがえませんが、これを機に改めて御礼を申し上げます。

ご存知の通りのへっぽこ野郎ですが、今後ともよろしくお願いいたします。


 
11-10(土)

「真珠夫人」 菊池寛


真珠のように美しく気高い、男爵の娘・瑠璃子は、子爵の息子・直也と潔い交際をしていた。が、家の借金と名誉のため、成金である勝平の妻に。体を許さぬうちに勝平も死に、未亡人となった瑠璃子。サロンに集う男たちを弄び、孔雀のように嫣然と微笑む妖婦と化した彼女の心の内とは。話題騒然のTVドラマの原作。



<感想> ★★★★☆

現代文学の作家を評する際に、同じ時代を生きている云々という言い回しを

目にします。

漱石、鴎外を頂点とする近代文学には名作と言われるものが数多くありますが、

それは時代によって淘汰された結果であって、必ずしも近代文学が現代文学よ

り優れているということではありません。 現代文学(広範囲に言えばケータイ

小説、コミックを含む)は、言うまでもなく玉石混合ですが、それを楽しむのが

即ち、現代小説の楽しみなのではないかと思います。


著者の菊池寛は、川端康成、芥川龍之介と同じく「新思潮派」の作家です。 

しかし、彼らと決定的に違うのは「生活第一、文学第二」。 

まぁ~俺は後世まで名前なんて残らなくていいから、流行モノをじゃんじゃん

書きまくって稼ぐぜ!


というスタンスです。 そのせいか菊池寛の作品と言えば『父帰る』ぐらいしか

思いつきません。 本書に関して言えば、話題になったドラマがきっかけで再版

されましたが、時代によって淘汰された流行小説のひとつと言えます。 


さて、異様に前置きが長くなりましたが、大正の流行小説はストーリー性重視の

イケイケです。 こんなことを書くとお叱りを受けそうですが、シドニィー・シェルダ

ン的な面白さと言えばわかりやすいと思います。 ドラマのドロドロは原作にか

なり忠実だと思われます。 

当時、新聞紙上を賑わせていた華族のスキャンダル、政略結婚、大正浪漫、男

をたぶらかす恋愛テクなどなんでもアリです。 そこに当時の道徳観や倫理観

を反映している点も読みどころです。

しかし、若い男を弄ぶ真珠夫人の動機ですが、東京オリンピックの翌々年に生ま

れた私はイマイチ理解が出来ませんでした。 当時は、それほど女性が虐げら

れていたということなのかもしれませんが・・・・。 


解説で川端康成が書いているように、通俗小説として割り切って書かれた本書

は決して文学的に優れている名作とは言えませんが、大正時代に生きた作家と

同じ時代を共有できた幸せを少しだけ感じることができるかもしれません。

 
11-08(木)

「グレイヴディッガー 」  高野和明


改心した悪党・八神は、骨髄ドナーとなって他人の命を救おうとしていた。だが移植を目前にして連続猟奇殺人事件が発生、巻き込まれた八神は白血病患者を救うべく、命がけの逃走を開始した。首都全域で繰り広げられる決死の追跡劇。謎の殺戮者、墓掘人の正体は?圧倒的なスピードで展開する傑作スリラー巨編。



<感想> ★★★★☆

高野和明さんといえば、代表作は江戸川乱歩賞を授賞した『13階段』です。

老練な刑務官と謎を秘めている元受刑者を軸に描くミステリーは、ただ単に

面白いだけではなく、心理描写の巧さが際立つサスペンスでした。

一冊しか読んでないせいもあると思いますが、この作品で高野作品といえば

静というのイメージがこびりついてしまいました。


しかし、本書のあらすじは、荒唐無稽のドタバタ系をイメージさせます。

そんな、先入観とあらすじのせいで、まったく期待していませんでしたが、

めちゃくちゃ面白くてイッキ読みしちゃいました。


アクの強い主人公が、目的のわからない謎の集団と、警察から逃げ回ると

いう極めてシンプルな筋立てですが、テンポのいい展開と抜群の描写力で、

ハリウッドのアクション映画を見せられているような気にさせられます。

都内の地理を知っていれば、作品を充分に堪能できると思いますが、もち

ろん、それ以外の方でも楽しめます。 個人的には羽田のモノレールの軌

道を逃げ回るシーンが圧巻でした。


 
11-06(火)

「リカ」 五十嵐貴久


妻子を愛する42歳の平凡な会社員、本間は、出来心で始めた「出会い系」で「リカ」と名乗る女性と知り合う。しかし彼女は、恐るべき“怪物”だった。長い黒髪を振り乱し、常軌を逸した手段でストーキングをするリカ。その狂気に追いつめられた本間は、意を決し怪物と対決する。単行本未発表の衝撃のエピローグがついた完全版。第2回ホラーサスペンス大賞受賞。



<感想> ★★★★☆

友達にスゲェ~怖いから・・・と勧められて読んでみました。

怖かったですぅ~(泣)

ちょっとした火遊びのつもりが・・・というのは、ありふれた筋立てですが、

主人公と出会い系サイトで知り合う「リカ」のぶっ飛び具合が半端じゃない

ぶん、グイグイと引き込まれていきます。 文庫400頁ですが、二時間弱

で読んでしまいました。 


ただ、面白さと展開の速さに重点をおいたせいか、背中がぞくぞくとする恐

怖の本質までは描けてないような気がします。 さらに文庫版で加筆された

エピローグについては、余計なのではないかと思います。


とは言うものの、チョッと軽めのエンターテイメントとしては及第点です。

空いた時間があればオススメです。
 
11-04(日)

「愛がなんだ」 角田光代


「私はただ、ずっと彼のそばにはりついていたいのだ」―OLのテルコはマモちゃんに出会って恋に落ちた。彼から電話があれば仕事中でも携帯で長話、食事に誘われればさっさと退社。すべてがマモちゃん最優先で、会社もクビになる寸前。だが、彼はテルコのことが好きじゃないのだ。テルコの片思いは更にエスカレートしていき…。直木賞作家が濃密な筆致で綴る、全力疾走片思い小説。


<感想> ★★★★☆

角田光代さんは栗田有起さんとの対談で、恋愛に関して農耕民族型と狩猟

民族型のパターンがあると語っています。 

畑を耕して種を植え、生えてくる雑草を抜きながら、ただひたすら収穫を待つ

農耕民族。 後ろからそぉ~と近づいていきなり後頭部をガツンと叩く狩猟

民族。(←なんだか怖いですね・・笑) 

手練手管を駆使する前者に対して、後者には卓越した運動神経が要求され

ます。 


本書の主人公であるテルコは後者に当てはまると思いますが、運動神経が

イマイチです。 当然ながらテルコは「痛い女」になってしまうわけですが、

この痛さ加減がビミョーに巧いです。 

ヲイヲイ・・と思いながらもなんとなく判るよぉ~という気持ちにさせられます。


文庫版の解説は島本理生さんですが、大人になってからの片思いを持続す

るのは、ある意味、両思いになることよりも難しいのではないかと思う。
 

と書いています。 片思いは恋愛の真髄かもしれません。 


さて、40過ぎのオッサンがこれ以上恋愛について語るのもキモイと言われ

そうなので、今宵はコレぐらいにいたしますが、私はいつもモテモテだから

片思いなんて経験ないわ!とおっしゃる方にオススメです。 

まぁ~疑似体験だけでもね・・(笑)


 
11-04(日)

10月の書籍代


二週間ぶりの更新です・・・

ここ数週間、職場を出るのが22時過ぎで、土曜日もお仕事です 

とは言うものの、本はしっかり読んでいるので、そのうち感想をUPします 

今読んでいる本は↓



作家というか、出版プロデューサーとして手腕を振るった菊池寛ですが、

ドラマの影響で、文藝春秋と新潮社から文庫が出たようです。

大正時代に書かれたものですが、なかなか面白いです。

作家はひとつの作品を手がける際に、どれくらいの賞味期限を

想定しているものなのでしょうか?




東海テレビの昼ドラ、学生時代は欠かさず見てました 


というわけで、10月の書籍代です。

7冊 2,370円


今月の大当たり



オススメはしませんが、個人的には好きです。


今月の当たり




 
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