プロフィール

きたあかり

Author:きたあかり
文芸書中心の読書日記です。
読書傾向はフリーエリアの円グラフを見てください。 サイトのご案内

フリーエリア
ひとこと掲示板
FC2カウンター
検索フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

-----(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 
02-25(土)

「世界音痴」 穂村弘著  小学館

世界音痴
僕は青春ゾンビ、僕は恋愛幽霊。末期的都市に生きる歌人、穂村弘(39歳・独身・総務課長代理)。寿司屋で注文無視されて、夜中に菓子パンむさぼり食い、青汁ビタミン服用しつつ、ネットで昔の恋人捜す。唖然呆然、爆笑そして落涙の告白的エッセイ。
【目次】一億年後の誕生日/回転寿司屋にて/豚年の年賀状/嘘眼鏡/母/ビタミン小僧/一秒で、/あんパン/世界音痴/再び、世界音痴〔ほか〕


<感想> ★★★★☆

ちょっと前にリンク先のさとうみみさんがお読みになっていたので手に

取ってみました。 著者の穂村弘さんは62年生まれ。 もともと歌人で

すが、最近はエッセイをお書きになって話題になっている方です。 タイ

トルの世界音痴は、世の中に順応しきれていないという自戒をこめてつけ

られたようです。 本書には、そんな穂村さんの生き方や恋愛観などがユー

モアを織り交ぜながらあますことなく書かれていますが、巧いなぁ~と思

ったのは著者が世の中を見る視点です。 その視点は、俯瞰で世の中を見

下しているとか、俺はとってもピュアだから世の中なんてイヤになっちま

ったのさ・・・というものではありません。 例えるならラッシュ時のホ

ームで電車に乗ろうとするんだけど、タイミングがあわなくてなかなかう

まく乗ることが出来ずに佇んでいると、一方で身を交わしながらいとも簡

単に電車に乗り込んでいく人たちがいる。 そんな人達の流れを見ている

ような視点だと思います。

現在44歳の穂村さんですが、本書は39歳の時に書かれています。

「人生の経験値リスト」と言うが載っています。引用すると・・

・一人暮らし
・結婚
・離婚
・子供をもつ
・親の死
・家を買う
・就職
・転職
・料理
・洗濯
・骨折
・手術
・海外旅行
・ソープランド
・献血
・選挙の投票
・ボタン付け
・犬、猫を飼う
・髪型を変える
・お年玉をあげる
・しゃぶしゃぶ


39歳の穂村さんが経験したのは二つだそうです。

同じく39歳の私としてはオイオイという感じですが、日々世俗の垢に

まみれているとそんな人生も悪くないなぁ~と思います。

忙しくて心の余裕のない方や、こんな人生でいいのかしらんとお思いの方

にオススメです。 私はかなり癒されました。 みみさんありがとう♪  

スポンサーサイト
 
02-24(金)

今朝の荒川さん♪村主さん♪


今朝も早起きです♪

荒川さんと村主さんの演技が終わりました。

6時47分現在、荒川さんは1位村主さんは3位です。

荒川派として衣装は、ショートプログラムの方が良かったかなぁ~?

なんて思ったんだけど、最後にこの演技のためにこの衣装にしたんだぁ~

って納得しました★

残りはスルツカヤ選手のみです!


 
02-22(水)

荒川さんと村主さん♪


おぉぉ~荒川静香さんスゴイです♪

6時半現在、三位を大きく引き離してショートプログラム二位につけてます★

村主さんの演技は7時ごろだそうです。

明るくなってきたので、そろそろ洗濯物を干そうかなぁ~

降水確率10%なんだけど、どんよりしてます。

大丈夫かなぁ~(汗)
 
02-22(水)

安藤美姫さん♪


今朝は女子フィギアがあるので、昨夜は12時前に寝て今朝は4時に目

が覚めたんだけど、また寝ちゃいましたぁ~Zzz

でも5時前に友達からメールが来て復活!!

おかげで安藤美姫さんの演技をみることができました♪

ちょっとハラハラしちゃったけど、衣装もヨカッタし大胆な演技に目を

みはりました★★★早起きしてよかった♪

それにしてもスルツカヤ選手はスゴイですね!!

もうすぐ六時だけど、そろそろ荒川さんが出ます♪

村主さんは最後のようです。

 
02-20(月)

今日のお買い物♪



土曜日は仕事だったし、昨夜は遅くまでオリンピックを見て

いたので日曜日はゴロゴロしてました。 パソを立ち上げたらまた、

あのTBが・・・ヒツコイというか・・なんというか・・・削除して

いたんだけどメンドーなので放置することにしました。 

良い子のみんなは遊びに行ってはイケマセンよ(笑)

というわけで夕方はブック○フでお買い物♪


ビーナスブレンド

去年公開になった草薙剛さん主演の「ホテルビーナス」の原作本です。
麻生哲朗さんは初めて読みます。



永遠の出口

なっ、なんと105円コーナーで発見しました♪
今回の目玉商品です♪




雨のなかの犬

香納諒一さんは和製ハードボイルドの作家です。
アタルといいなぁ~



本格小説(下巻)

今、上巻を読んでます。長編なのでしばらく楽しめそうです♪






 
02-19(日)

カーナビ


昨日は、土曜日だというのに年度末の会議(のようなもの)がありました。

私のような下っ端まで呼ぶのも経費の無駄だし、土曜日だし・・・意味ないし

・・・金曜の夜まで密かにサボろうと思っていたんだけど、同僚のKクンのス

ルドイ洞察力でそれを見抜かれてしまいました。(汗) 

会場は県内中心部のかなり複雑なところですが、Kクンが乗せていってくれる

ことになりました。 Kクンも私も辺境をドサまわりさせられているせいで都

市部の地理には不案内です。 ところがKクンの車にはカーナビがついていた

のです。(昨今、当たり前のようですが・・)

道案内はもちろんのこと渋滞の情報や駐車場まで探してくれるんですよぉ!!

カーナビってスゴイですね!

会議の内容よりカーナビが印象に残った一日でした。

KENWOODHDM-555HDDカーナビゲーションシステム

 
02-19(日)

「半眼訥訥」 高村薫著 文藝春秋

半眼訥訥
この国はいったい、どこに行こうとしているのか。振り返れば、精神の焼け野原―。「第二の敗戦」と言われる今日、私たちは神々の消えた国で何をなすべきなのか。都市、子供たち、家族、物語づくり、風土、音楽、住まいへの想い。国というもの、労働、心の充足への真摯な願い。世相を見すえる作家の初の雑文集。【目次】岸壁に立つ/非3K夢の工場/ジャーナリズムの視点/ひとの身体性から/情報の海で/ゲーム世代の快楽/子供の自由について/欲望と我慢/多動性症候群/暴力と性〔ほか〕

<感想> ★★★★☆

『マークスの山』で直木賞を受賞した高村薫さんは、ミステリーというジャ

ンルにあって、独自の文体と読者に媚びない姿勢で文壇に君臨する高踏派で

あるというのが私の印象です。 ただ、好きか嫌いかはまた別の次元の話で、

鋭利な刃物でえぐるような心理描写はイマイチ馴染めなかったりします(汗)

本書は、そんな高野さんが新聞に連載していたコラムと文芸誌に寄せた個人

的なエッセイが収められています。 コラムに関しては独自の視点で世相を

斬るという姿勢ですが、個人的なエッセイの方では、ご自分の家族について

書かれています。20歳のときに余命いくばくもない二歳年下の弟さんの介

護を経験し、その後の両親と祖母の介護と看取り。 高村さんは、かなりの

苦労人のようです。 作品に関する話や出身地の大阪に関する話など盛りだ

くさんですが、最大の謎である作品に漂うビミョーなBLについては解明で

きませんでした。 ぷるんつさんゴメンナサイ(笑)

 
02-16(木)

「幸福な食卓」 瀬尾まいこ著  講談社

幸福な食卓


父さんが自殺を失敗した時も、母さんが家を出た時も、朝は普通にやってきた。そして、その悲しい出来事の後も…。今、最注目の作家が放つ、とっても切なくて、ちょっとおかしくて、あったまる長編小説。



<感想> ★★★★☆

あらすじには、自殺とか家出など物騒な文字が見えますが、本書は中学二年

生の主人公とその家族の二年間を描く心あたたまる作品です。 ちょっと家

庭に問題のある思春期の女の子という状況設定はある意味定番で、そこから

家庭崩壊や主人公の影を描くというのがセオリーですが、その陰影もしっか

り描きつつ、ほのぼのとした筆致で明るい作品に仕上げてしまうのは、やは

り瀬尾まいこという作家の才能なのだと思います。 

ご存知の方も多いと思いますが、瀬尾まいこさんは中学校の先生でもありま

す。 そのせいか本書は若年層の読者を強く意識していると思われます。 

その読者達がさまざまな環境に身を置いているという事実は瀬尾さん自身が

日々感じていることなのだと思います。 だからこそ、どのような状況であ

ろうとも相手を思いやる家族の物語を紡いだのではないかという気がします。

とても読みやすい作品ですが、決して化学調味料ばかりを使ったまがい物で

はありません。 むしろ、小説を読みなれている方なら、本書がいかに手間

ひまを掛けた逸品であるのかが判ると思います。 

ご一読をオススメします♪


 
02-14(火)

バレンタインおつかれさまっす♪


オリンピックはまだやっていますが、バレンタインディーは昨夜終了いたし

ました。 不景気のせいか私の日頃の行いのせいか、未だ判断がつきかねて

おりますが、今年の結果を発表します。

みなさんのパパや彼氏と比較してみてくださいませ(汗)


1.ちょっと早めに友達から
    
    (Yちゃんありがとう♪♪♪)



2.13日に魔性の女と化していた長女から

    (お返しはお父さんにも少し分けてくれ)



3.職場のパートさんから
 
    (Kさん、Nさん、Tさん、Mさん、Aちゃんありがとう!
     5人で500円ぐらいのチョコだけどお返しは一人づつ
     するからね・泣)



4.忙しくて会えないから月末にあげるよという友達からメール
    
    (Mちゃんありがとう!でも毎年月末なのはなぜ?明日から
     チョコは投売りがはじまるね)



5.ココ5年ぐらいもらってない奥さんに猛抗議して・・
     
     (チョコはもうないからという理由で家にあった羊羹ってい
      うのは・・いったい・・)




      
 
02-13(月)

バレンタインの裏側


バレンタインディーですね♪

四半世紀前、今ほど義理チョコが蔓延していなかった時代。 

当時、けがれを知らなかった中学一年の私は、同じクラスで比較的仲の

良かった女の子に

「誰にも言わないでね」

と初めてチョコをもらいました。 当然ながら有頂天になった私はその箱

を一年近く取ってありました。

四半世紀後の今日、家に帰ってきたら長女(中2)が大量のチョコレート

を型に流し込んで、手作りチョコを作っていました。 その数15個!! 

15人に「誰にも言わないでね」

と言って渡すとホワイトディーには大量のお返しが期待できるとのコトで

した。 そんな長女を目の当たりにして、私の心は四半世紀前のあの日

に・・ いやいや、あの女の子がそんなコトをするはずがない・・

絶対に・・

いやたぶん・・

やっぱりもしかして・・・

 
02-12(日)

「モルヒネ」 安達千夏著 祥伝社

モルヒネ
会うべきではなかった。再会は私とって過ちでしかない。彼は私を求めた。恋人としてではない。死の伴侶として自分によく似た女を誘いに来た。彼を殺して、私もあとを追えばいい。ふたり分、たった二〇〇ミリのモルヒネと一本の注射器をたずさえ、どこか、誰も私達に干渉しない土地に行き、少女の頃からの念願をかなえたらいい。ヒデと手をつなぎ、やすらかな死者の列に連なるためー(本文より)


<感想> ★★★★☆

著者の安達千夏さんは、98年『あなたがほしい』ですばる文学賞を受賞。

時々アンソロジーで作品を見かけますが、出版されている本は本書を含めて

三冊、寡作の作家さんです。

さて、作品の方ですが、冒頭から児童虐待で姉が父親に殺されてしまうとい

うショッキングな幕開けです。 主人公は医師夫妻の家に引き取られて医師

になりますが、そこに余命いくばくもないかつての恋人が現れるという筋立

てです。 こう書いてしまうと陳腐でご都合主義に感じるかもしれませんが、

主人公の内面がよく描けているし、つねに彼女の周りに張り巡らされている

死という概念が作品全体に緊張感を与えています。 加えて独特の静謐な文

体。それらが相俟ってベタな筋立てを一級の文学作品に仕上げているのは見

事です。 死を目前に婚約者までいる主人公のもとを訪れるかつての恋人の

真意がなかなかつかめませんが、最後まで読むとその真意がなんとなくつか

めるようになっています。 一人称語りなので、心を揺さぶられる主人公に

感情移入して読むのが王道だと思いますが、男性(恋人)の立場に立って読む

とこの作品の良さが理解できると思います。

ただ、すげぇ~暗い作品なのであんまりオススメはしません(汗)
 
02-12(日)

★冬眠していたししゃも★


子供達は出かけているし、奥さんは夜勤明けで寝ているので

今日のお昼は一人です。 軽く何か食べようと思ってフリーザーを

探っていたら、冷凍ししゃもを発見!(しかも子持ち♪)

袋に見覚えがあるので私が買ったものだと思われますが、賞味

期限が02.06.23でした(汗)

でも、冷凍だし・・・とりあえず焼くことにしました。

焼き上がりはこちら↓

sisixyamo

↑子持ちの割には痩せてるでしょ!

食べてみたんだけど水分が抜けてスカスカでした。

何年か前にフリーザーバッグのCMで、大学教授と助手らしき二人が

フリーザーを調べているCMありましたよね♪

「センセイ!これ日付が昭和です」

「お~スバラシイ!学会で報告しなくては・・」

ってオチだったと記憶してます。 

我が家もまだまだすげぇモノが出てくるかもぉ・・

日曜の午後はフリーザー探索に費やそうと思います♪

でも、奥さんに見つかるとコワイかも・・(汗)

また、すげぇ~発見があったら日記で報告します。

 
02-11(土)

オリンピックとショパンの調べ


オリンピックがはじまりましたね♪

夏と冬があってもちろん夏の方がメジャーなんだけど、私の場合初めて

リアル(といってもTVだけど)で見たのが札幌オリンピックなので、

冬季の方が思い入れが強かったりします。 スキージャンプは札幌オリン

ピックで初めて見て、未だにTVでやっていると家族の反対を押し切っ

て見ていたりします(笑)

今回の開催地はイタリアです。

イタリアといえばサッカーとかブランド品。 映画では『ローマの休日』

『ゴッドファーザー』←ハリウッド映画ですね(汗)いろんなイメージ

がありますよね! ガゼボというミュージシャンはご存知でしょうか?

有名なのは”I Like Chopin”という曲ですが、80年代に小林麻美

さんが唄っていた『雨音はショパンの調べ』のオリジナルです。

最近、島谷ひとみさんが洋楽をカバーしていますが、オリジナルを越え

るのって難しいなぁ~と感じたりします。 でも、この曲だけはカバー

曲の方が断然いいです。 80年代の洋楽オムニバス盤を買うとよく入

っていたりするから聴き比べてみると面白いかもしれません。



●3000円以上購入で全国送料無料!(一部地域除)ガゼボ/ベスト・オブ・ガゼボ

↑典型的なイタリア人って感じ(笑)
 
02-08(水)

年休消化♪


木曜日は年休消化でお休みです♪

今夜中に洗濯は終わらせる予定ですが、木曜は予定もお金もないので、

水曜から読みはじめた安達千夏さんの『モルヒネ』に没頭しようかなぁ~

と思っています。 安達さんは短編しか読んだことないんだけど、この作品はか

なりイイ感じです♪

 
02-07(火)

ところで雪は・・・・・


おはようございますぅ~♪

雪になるという予報が出ていたので、

小心者の私は5時前に目が覚めてしまいましたぁ~(笑)

私のトコは雨でした。気温もかなり高めです♪

ご飯は炊けていますが、家族はまだ誰も起きて

こないので何もすることがありません。

あ~今日は燃えるゴミの日だった・・・

んじゃみなさん良い一日を・・・


 
02-06(月)

今日のお買い物


関東地方は今夜雪が降るという予報が出ています。

昼間は雪がちらほら舞いましたが、今のところ雨です♪

今日仕事に行く時に持って行った本が、二年ぶりぐらいの

大ハズレ本だったので(汗)仕事帰りにブック○フに行ってきました。

明日は実りのある昼休みにしたいものです。


本格小説(上巻)

水村美苗さんは寡作ですが、数年前に漱石の絶筆『明暗』の続編を
書いて話題になりました。帰国子女ですが
日本語にこだわりを持つ作家さんです。



モルヒネ

安達千夏さんはアンソロジーで短編を読んだことがあります。
純文学系の作家さんですが、帯に載っている安達さんがあまりにも
美しいので衝動買いしました(汗)



半眼訥訥

なっ、なんと高村薫さんのエッセイ集です。
すごい辛口そうでコワイけど、今回の目玉です。
硬い文体にBLの香り。その真相に迫れればいいんですが・・(汗)



案じるより団子汁

「THE有頂天ホテル」で、だんな様が引っ張りだこですが、
小林聡美さんの新番組『神はサイコロを振らない』は毎週チェック
しています。 個性派女優ですがエッセイも個性的で笑えます。



幸福な食卓

ついにブック○フで発見!瀬尾まいこさんは二作目のチャレンジです♪



世界音痴

今回唯一の男性作家です。 
穂村弘さんはリンク先のさとうみみさんがハマりまくっていたので・・(笑)
 
02-05(日)

公園そうじと役員決め


近所にワケのわからない補助金で造られた公園があります。

時々ホームレスのオジサンがいますが、人がいるのを見たことがない補助

金垂れ流し公園です。 今朝はそこの掃除に行ってきました。 町内会で

管理しているので年に二回掃除当番が廻ってきます。 

夏場は草刈りが主ですが、冬場はやることもないのでトイレを掃除するぐら

いです。 天気は良くてラクだったけど寒さのせいで水道管が破裂していて

トイレの手洗い所にすげぇブットイつららが出来ていました。

ホントは市役所に連絡しないといけないんだけど、メンド臭いので元の水栓を

締めてしらんぷりして帰ってきました(汗)


夕方は7時から中学校の役員決めです。 去年は醜いバトルが深夜まで続

いたので、今日もすげぇ~憂鬱です。 今夜は帰れないかもしれません。

行きたくないなぁ~失踪したい気分です(笑)
 
02-05(日)

『ジャンプ』 佐藤正午著  光文社

ジャンプ

その夜、「僕」は、奇妙な名前の強烈なカクテルを飲んだ。ガールフレンドの南雲みはるは、酩酊した「僕」を自分のアパートに残したまま、明日の朝食のリンゴを買いに出かけた。「五分で戻ってくるわ」と笑顔を見せて。しかし、彼女はそのまま姿を消してしまった。「僕」は、わずかな手がかりを元に行方を探し始めた。失踪をテーマに現代女性の「意志」を描き、絶賛を呼んだ傑作。


<感想> ★★★☆☆

盛田隆二さんの『夜の果てまで』文庫版の帯に「佐藤正午氏絶賛!」と書かれて

いました。 佐藤正午って誰?と思って気になっていた作家さんです。 

失踪宣告申立書ではじまる『夜の果てまで』は失踪がテーマになっていますが

本書のテーマも失踪です。 人が忽然と姿を消す=失踪は、しばしばミステ

リーで取り上げられるテーマでもあります。 古くは松本清張の『ゼロの焦点』

最近では乃南アサさんの『涙』が秀逸した作品として印象に残っています。

失踪モノの基本は失踪者が断片的に残した足跡をどのように繋ぎ合わせてその

人物像を明らかにしていくのか、残された者の痛みや焦燥感がどれだけ巧く描

かれているか、の二点に絞られているといっても過言ではありません。 この

二点さえしっかり描かれていれば、最後に明かされる「失踪者はなぜ失踪した

のか」という理由が曖昧でも読者は納得してしまうものです。 本書もその傾

向が強くて後半に若干難アリですが、全体を通してみればそこそこの出来だと

思います。 ちなみに本書は発行年に週間文春のベストミステリーに選ばれて

いるようですが、一方であらすじには「失踪をテーマに現代女性の「意志」を

描き・・・」と書かれています。 かなり微妙な線ですが、私はミステリーと

して読んだ方が楽しめるかなぁ~という印象を持ちました。

ここからは余談ですが、私はかなりの失踪モノフェチです(笑)

失踪モノでオススメがあれば教えてください。
 
02-01(水)

「もっと、わたしを」 平 安寿子著 幻冬舎

もっと、わたしを

真剣に生きるって、恥ずかしい。恥ずかしくたって、いいじゃない。不器用な五人五様の煩悩がすれ違ったとき、少しだけ人生が動いた。待望の書き下ろし小説。

【目次】いけないあなた/ノー・プロブレム/なりゆきくん/愛はちょっとだけ/涙を飾って


<感想> ★★★★☆

平安寿子さんは、初めて読む作家さんです。 『くうねるところすむところ』

という作品が気になっていたんですが、先日ブック○フでこの本を見つけたの

で手に取りました。 本書は5人の主人公が登場する連作短編ですが、この五

人がかなりクセモノです。 

優柔不断な男 『いけないあなた』

プライド高すぎの男 『ノー・プロブレム』

なりゆきまかせの男 『なりゆきくん』

自意識過剰の女 『愛はちょっとだけ』

とにかく媚びる女 『涙を飾って 』

コマッタチャンの主人公達は周りから浮いているし、当然ながら満たされる事

もありません。 そんな主人公達の内面がとても巧く、かつ容赦なく描かれて

います。 山本文緒さんの『プラナリア』を思わせる作風ですが、多少コミカ

ルに描かれているせいか『プラナリア』ほど痛くはありません。 意地悪な言

い方をすれば中途半端ですが、読みやすさという点では本書に軍配を上げたい

と思います。 また、主人公達に微妙な関係性を持たせて、連作短編の手法を

100%活かしている点でも評価できる作品です。

個人的には『なりゆきくん』『愛はちょっとだけ』がイチオシです。

色とりどりのかわいいボタンが写っている装丁ですが、男性の方にもオススメ

できる作品です。
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。