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06-30(木)

6月の書籍代



6月の書籍代

14冊 5,688円(今月苦しかったので11冊が古本)

←6月の大アタリ本です♪




ちなみに・・・ 

5月10冊 8,200円

4月12冊 8,730円 3月14冊 10,301円 

2月10冊 7,712円 1月12冊 7,120円

1月~6月 72冊 47,751円

6月のアタリ本
   
      『解夏』さだまさし著
   
      『ブラックティ』山本文緒著
   
      『FINE DAYS』 本多孝好著


「今日の梅干し」新設しました♪ 

トップページ下段から入れます!
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06-30(木)

「古道具 中野商店」 川上弘美著 新潮社


「好きをつきつめると、からっぽの世界にいってしま

うんだな。」
 
小さな店に集う人たちの、なんともじれったい恋。

世代をこえた友情。どこかあやしい常連たち…。

なつかしさと幸福感にみちた長篇小説。『新潮』

掲載。

「古道具 中野商店」 川上弘美著 新潮社


<感想> ★★★★☆

あらすじには長編とありますが、連作短編です。

東京近郊の古道具屋さんを舞台に、女グセの悪い店主の中野さん、

中野さんのお姉さんのマサヨさん。アルバイトのタケオ、そして

主人公の私(ヒトミちゃん)。彼らと彼らの周りの人々が織り成

す日常をほのぼのとした筆致で描いた作品です。

かつての川上さんの作風はなりを潜め『センセイの鞄』を踏襲し

たほのぼの路線ですが、登場人物のセリフまわしや心理描写など、

言葉にこだわった作品であるともいえます。川上弘美さんの紡ぎ

出す日本語はとても美しいです。


 
06-29(水)

梅干し漬けました♪


今日は涼しいですね♪

さて、昨夜チャレンジした梅干しです。

初めてなので、とりあえずマニュアル通りにやってみました。

果実酒用のビンを使用して重しができないので、三重にした

ビニール袋の中に水を入れて重しにしました。

一晩経って色が変わってきましたが、漬かっているのか腐っているのか判断が

つきません(汗)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

夏休みに入って昼間に更新をしていますが、アクセス数がスゴイです。

いつもの平日深夜更新だと40~50/日ぐらいですが、月曜から150/日

ぐらい。すげぇ~と思って足跡を辿っていくと、アフィリエイト専門の方が

・・・・(汗)まぁ~いいんだけどね(笑)

 
06-28(火)

「リトル・バイ・リトル」 島本理生著  講談社

明るい小説にしようと、最初から最後までそれだけを考えていた。この小説の中の主人公を取り巻く状況は少し困難なものかもしれない。けれどそういう状況に対抗できる唯一の手段は明るさではないかと思う。大変なときにこそ笑っているべきだと、笑うこと以上に人間を裕福にできるものはないと、私は信じている。ささやかな日常の中にたくさんの光を見つけ出せるような小説をこれからもずっと書いていけたら良いと思う。(本書あとがきより)

「リトル・バイ・リトル」 島本理生著 講談社


<感想> ★★★★☆

島本理生さんは、綿矢りささんと金原ひとみさんのW受賞した第130

回芥川賞で『生まれる森』が候補作となり話題になりましたが、本書は

第128回芥川賞候補になった作品です。

ご存知の通り芥川賞のノミネート対象は純文学です。純文学の定義につ

いては、かなり曖昧模糊としていて一言でいうのは大変むずかしいので

すが、直木賞のそれと比較するなら

「読ませるチカラのある作品=直木賞」

「表現するチカラのある作品=芥川賞」

と私は考えています。島本さんの作品が優れているのは、このバランス

がうまく取れているからだと思います。しかし当然ながら本書は後者に

力点が置かれています。特に大きなエピソードもなく淡々としたストー

リー展開で、感情表現も極端に抑制されている本書をどのように評価す

るのかは読者次第ですが、こういう作品でも勝負できるという自信作だ

とも言えます。決して明るい作品ではありませんが、最後に垣間見える

おぼろげな光、それに包まれる主人公を見てホッと気分で本を閉じるこ

とができました。
 
06-28(火)

2005上半期★★★★★


昨日、友達の家に行って、梅の実をもらってきました。

梅酒か梅ジュースにしょうと思いましたが、かなり熟

して黄色くなっているので梅干しを漬けることにしま

した。今夜チャレンジしてみます♪

1月からブログをはじめて半年経ちました。

感想で★★★★★をつけた作品を再UPしてみました。

五作のうち三作は、他の方の感想を拝見して読んだ作品です。

TOPページの『ナラタージュ』をクリックすると入れます。
 
06-27(月)

「ラストワルツ」 盛田隆二著 角川文庫


十二年前。十八歳で上京したぼくは、十歳年上の花菜子さんと出会った。三つになる息子と二人住まいの彼女と、ぼくは少しのあいだだけ一緒に暮らしていた。そんなある晩、花菜子さんは犬の首輪をつけて帰ってきた。それはある男と他人のままつながっている証だった。そして十二年ぶりの再会。ぼくと、花菜子さんは、他人のままつながることができるのか。人を愛することの苦しみと悲しみを描いた、恋愛小説の傑作。

「ラストワルツ」盛田隆二著 角川文庫


<感想> ★★★☆☆

『夜の果てまで』がベストセラーになった盛田隆二さんの最新文庫です。

文庫最新ですが『サウダージ』のあとに書かれた初期の作品です。

『夜の果てまで』のイメージやあらすじの「恋愛小説の傑作」を鵜呑み

にするとハズすかもしれません。

さて、70年代と80年代を交錯させて描く手法は大崎善生さんの『パイ

ロットフィッシュ』と同じ手法ですが、本書の中で描かれる70年代の雰

囲気やイメージをイマイチ掴んでないせいで感情移入できませんでした。

いわいる団塊世代の方がお読みになるとちがった感想を抱かれるかも

しれません。

次に『サウダージ』の感想でちょっと辛口コメントを書いてしまいまし

たが、本書を読んで感じたのは、盛田隆二さんの書く作品はもともと純

文学だということです。私のような中途半端な読者が面白いと感じるの

と、作品の良し悪しは必ずしも一致するものではありません。もう1回

ぐらい読めば★★★★☆になるかもしれません。

まぁ~どちらにしても、このような作品も読みこなせるような読者にな

りたいものです。次は盛田さんの新刊を読んでみます♪
 
06-26(日)

社会科見学 萌ぇ~な街


土曜日、御徒町に行く用事があったので秋葉原で下車して、となりの御徒町
まで歩く事にしました。中学生の頃、私は半導体などの電子部品などを買い
に秋葉原に足繁く通う電気少年だったのです。

当時、メインストリートには大手の量販店が並び、路地を入ると半導体や当
時でも珍しくなっていた真空管などを扱う部品屋さん。さらに路地を入ると
違法無線機や盗聴機を置いてある怪しげなお店がありました。

それから20年・・・。
かつて鉄骨むき出しだった秋葉原の駅はとてもきれいになっていました。

ちょっと時間があったのでぶらついてみましたが、土曜日のせいかスゲェ人
出です。田舎モノの私は人ごみが極端に苦手ですが、なにやら違和感を感じ
ました。

やたら男が多いというか男しか歩いていない・・・。
男女比は9:1というか九割五分は男性。
ただでさえ暑いのに彼らの出す熱気で体感温度は43℃に達する勢いです。

さすが、萌ぇ~な街アキハバラです。

あちこち見てみたかったんだけど時間もないので、さっそく山手線の高架下
を御徒町に向かって歩きはじめました。A-BOY達の放つ熱気からは解放
されましたが、とにかく暑い!

15分ぐらい歩いて駅が見えてきた時はホッしました。

がっ!

そこは御徒町ではなく、浅草橋の駅でした。
どうやら私は、総武線の高架下を歩いていたようです。
炎天下の中、卒倒するかと思いました。

かつて電気の街と呼ばれ、路地や狭い雑居ビルの中にハンダの匂いが染みつ
いていた私の知る20年前の「秋葉原」は、パソコンやゲームキャラクター
の影響で特定の人達を強い磁力でひきつける街「アキハバラ」と化していま
した。

その変貌を進化というのか再生というのか、はたまた崩壊と呼ぶのか私には
判断がつきませんが、確実に言えるのは私は20年、年をとったということ
です。疲れました・(笑)


       
            
 
06-24(金)

24日の日記

明日から九連休!土日を挟んでちょっと早めの夏休みです♪社会課見学二件と黴除去作業が予定に入っております!そんなコトより今日は帰れるのかなぁ~休めって言われても仕事が減るワケじゃないし…〈終〉
 
06-22(水)

ミュージックバトン

リンクさせていただいている「金さるさん」から、ミュージックバトン

というものが回ってきました。

いくつかの音楽に関する設問に答えるというものです。

詳しくは「金さるさん」のページもしくは、新潮社の「村上モトクラシ」

を訪問してみてください。

「金さるさんは」私のリンクから。

「村上モトクラシ」はこちら・・

もとくらし


★Total volume of music files on my computer★
  (コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)  

 ほ~い!容量わかりませ~ん(汗)

★Song playing right now★
   (今聞いている曲)

inoj "Time After Time"
 
♪「Time After Time」 
   INOJ

オリジナルはシンディー・ローパーです。


★The last CD I bought★
  (最後に買ったCD)

スウィートボックス ☆ Sweetbox / グレイテスト・ヒッツ (CD) (Aポイント付) ←SweetBoxのベスト盤です。

★Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me★
     (よく聞く、または特別な思い入れのある5曲) 


 ♪「色彩のブルース」 EGO-WRAPPIN'  ♪「やさしい雨」  小泉今日子 
 ♪「ひだまりの唄」 Le Couple   ♪「タイムマシン」 CHARA
 ♪「クレオパトラの夢」 Bud Powell ←JAZZピアニストです♪



★Five people to whom I'm passing the baton★
(バトンを渡す5人)

特に指定はいたしません。
面白いなぁ~と思った方は、参加してみてくださいませ!



 
06-21(火)

「優しい音楽」 瀬尾まいこ著  双葉社



受けとめきれない現実。止まってしまった時間―。だけど少しだけ、がんばればいい。きっとまた、スタートできる。家族、恋人たちの温かなつながりが心にまっすぐ届いて、じんとしみわたる。軽やかな希望に満ちた3編を収録。

【目次】 優しい音楽/タイムラグ/がらくた効果

「優しい音楽」 瀬尾まいこ著 双葉社


<感想> ★★★★☆

リンク先の皆さんをはじめとして、最近よく目にする作家といえば、瀬尾ま

いこさんではないかと思います。 皆さんの感想も、おおむね好評なので思

い切って新作を買ってみました。

さて、本書には3つの短編がおさめられています。特に印象に残ったのは

『がらくた効果』。同棲中の女の子が、公園で知り合ったホームレスのオジ

サンを家に連れてきてしまう話しです。3つの短編の主人公たちは、状況に

対して「冗談じゃねぇよ!」「ふざけんなよ(ブリブリ)」と言う立場に立た

されています。その状況を受け入れる事は、さらに自分を不利な立場に追い

やることになりますが、戸惑いながらそれを受け入れます。その事により自

分が、まわりがどのように変わっていくのかが、この作品のテーマではない

かと思います。

自分が少しだけ周りに優しくしてあげれば、自分はもっと幸せになれる・・

まぁ~現実では、そんなところにつけ込まれて損しちゃうこともあるけど、

それはそれで仕方ないんじゃないかなぁ~とも思います。

読んだ後、とても優しくなれる作品です。

 
06-19(日)

「リアル鬼ごっこ」 山田悠介著 幻冬舎文庫


全国500万の「佐藤」姓を皆殺しにせよ!―西暦3000年、国王はある日突然、7日間にわたる大量虐殺を決行した。生き残りを誓う大学生・佐藤翼の眼前で殺されていく父や友。陸上選手の翼は、幼い頃に生き別れた妹を探し出すため死の競走路を疾走する。奇抜な発想とスピーディな展開が若い世代を熱狂させた大ベストセラーの改訂版。

「リアル鬼ごっこ」山田悠介著 幻冬舎文庫


<感想> ★★★★☆

かなり話題になっていた本です。でも、設定がかなり突飛だし「売れている

=イイ本」とは言えないのは、出版界の常です。かなり迷っていましたが、

リンク先の「まるさん」に背中を押され購入しました。

『報復』に引き続きアタリでした。「まるさん」ありがとう~♪♪♪

さて、24時間のうちの1時間。全国の500万人の佐藤さんは七日間にわ

たって国家警察から逃げまわらなくてはなりません。捕まれば処刑。それが

リアル鬼ごっこの全容です。荒唐無稽な設定は『となり町戦争』を思い起こ

させますが、それ以上に違和感を感じる設定です。しかし、自分でも不思議

なぐらいすぅ~と入っていけました。自分自身、こういう設定のハリウッド

映画やコミックを読んできたせいだと思いますが、コンピューターゲームが

身近にある若い世代はさらに受け入れやすいと思います。ストーリー展開は

若干安直だしラストも読めちゃうんだけど、主人公が逃げまわる描写はスピ

ード感があって思わず手に汗握ってしまいます。

主人公を含む全国の佐藤さんは、苗字が佐藤だからという理由だけで処刑対

象になってしまいます。この理不尽さを何に喩えるのかは読者それぞれだと

思いますが、私はホロコーストをイメージしました。コワイ作品です。

ちなみに著者の山田悠介さんは1981年生まれ。特に本が好きでもなかっ

た山田さんは、高校卒業後特にすることもない、いわいるニート状態で本書

を自費出版したそうです。これからが楽しみな作家さんです。
 
06-18(土)

「てるてる坊主の照子さん」 なかにし礼著 新潮文庫


舞台は戦後復興期の大阪・池田市。復員してパン工場を始めた岩田春男と照子の夫婦には、春子、夏子、秋子、冬子の四人の子供がいる。妻の照子は人一倍負けず嫌いな性格だが、彼女のアイディアで始めたテレビ喫茶が大当たり。四姉妹もすくすく育ち、長女の春子はフィギュア・スケートで見る間に才能を発揮する。夢を抱いて奮闘する一家の姿を描く、涙と笑いと感動の「国民的ホームコメディー」。

「てるてる坊主の照子さん」 なかにし礼著 新潮文庫

<感想> ★★★★☆

ご存知の方も多いと思いますが『長崎ぶらぶら節』で直木賞を受賞した

なかにし礼さんはもともと作詞家です。私の生まれる前から活躍してい

るヒットメーカーです。最近は作家活動に専念しているようですが、

TOKIOの「AMBITIOUS JAPAN!」はなかにしさんの作詞です。

さて、なかにし礼さんの作品は、ご自分のお兄さんの事を描いた『兄弟』

お母さんの事を描いた『赤い月』が既読です。いずれも映像化されてい

るし申し分のない作品ですが、ちょっとというか、かなり重たい話しで

す。ところが、本書は暗さの微塵も感じられません。先日の日記でネタ

バラシしてしまいましたが、本書は実在の家族をもとに構成されていま

す。もしこれが純然たるフィクションならあまりにもバカバカしくて小

説として成立しません。

そんなバカバカしいほどの奇蹟を起したこの家族の道程は、敗戦後、奇

蹟の経済成長を遂げた日本という国の姿ともシンクロするような気がし

ます。最近、元気ない国になっちゃたけど・・。

懐かしさとホノボノ感が漂う作品です。


 
06-18(土)

「シルエット」 島本理生著 講談社文庫


女性の体に嫌悪感を覚える元恋人の冠くん。冠くんと別れ、半ばやけでつき合った遊び人の藤井。今の恋人、大学生のせっちゃん…人を強く求めることのよろこびと苦しさを、女子高生の内面から鮮やかに描く群像新人賞優秀作の表題作と15歳のデビュー作他1篇を収録する、せつなくていとおしい、等身大の恋愛小説。
【目次】 シルエット/植物たちの呼吸/ヨル

「シルエット」島本理生著 講談社文庫


<感想> ★★★★☆

島本理生さんの作品を読むのは二作目です。『ナラタージュ』ではかなりぶ

っ飛んでしまったので、この本をブック○フでみつけた時は躊躇なく買っ

てしまいました。しかし女子高生の話し・・ついていけるか一抹の不安が・・。

 何ヶ月も何ヶ月も雨が降り続き、もしかしたらこのまま雨の中に閉じ込

められるかもしれない。そう予感するような季節の中にいた。


という冒頭は、そんなオジさんの不安をいっきに払拭してくれます。

『ナラタージュ』では、ベテラン作家に勝るとも劣らない文章の巧さを思い

しらされましたが、この作品で再認識したのは、等身大のキャラクター設定

と登場人物達の放つ浮ついていない言葉です。

高校生、特に女子高生が主人公となると「現代の女子高生」を必要以上に

誇張する小説が多いように思えます。現役の高校生がそれをどう評価する

のかはわかりませんが、「本を売る」という観点から話題性を重視するあま

りワイドショー的な側面が先行しているのではないかと思います。かと言っ

て『青い山脈』では困ってしまうわけです。

本書は、文体や表現方法など文学としてハイレベルですが、なにより誠実

な恋愛小説といえると思います。
 
06-16(木)

「解夏」 さだまさし著 幻冬舎文庫


東京で教師をしていた隆之は、視力を徐々に失っていく病におかされ、職を辞し、母が住む故郷の長崎に帰った。そこへ東京に残した恋人の陽子がやってくる。この先の人生を思い悩む隆之。彼を笑顔で支えようとする陽子。ある日、二人はお寺で出会った老人から「解夏」の話を聞く―。表題作他、人間の強さと優しさが胸をうつ、感動の小説集。
【目次】 解夏/秋桜/水底の村/サクラサク

「解夏」 さだまさし著 幻冬舎文庫


<感想> ★★★★☆

全国のさだまさしファンのみなさんゴメンナサイ。

私は、さまださしさんをなめていました。

本書は「なつさん」のネームバリューを利用した作品ではないという感想

を拝見して手に取りました。その結果、私の先入観は見事に覆されてしま

いました。表題作の『解夏』は長崎を舞台にした作品です。

テレビやスクリーンで映像化されていますが、その原作である本作は、短

編小説。視力が弱まりやがては失明に至るベーチェット病に罹った主人公

の心境や、それをまわりで支える人々を描いています。

仏教用語の解夏(げげ)という耳慣れない言葉をあえてタイトルにしてい

る点からもうかがうことができますが、哲学的な側面を併せ持つ作品でも

あります。それは徐々に失明に向かうという絶望的な状況を受け入れるた

めの手段として用いられます。もうひとつの側面とも言える再生が、この

作品の第二のテーマです。主人公、あえて言うなら私達人間が、再生して

いくためには何を必要とするのか?そして再生とは何なのか?それを見事

に描ききっています。

表題作以外も佳作揃いですが、あえて選ぶなら『水底の村』ベテラン作家

の作品を思わせるほど巧い作品でした。
 
06-12(日)

臨時収入

今日、臨時におこずかいをいただきました。

子供達から借りていたぶんの返済を済ませてブック○フへ・・

『リアル鬼ごっこ』      山田悠介著  幻冬舎文庫

『解夏』           さだまさし著 幻冬舎文庫

『シルエット』        島本理生著  講談社文庫

『リトル・バイ・リトル』   島本理生著  講談社

『てるてる坊主の照子さん』  なかにし礼著 新潮文庫

島本理生さんは、本屋さんでも見かけなかったので速攻ゲット!

『てるてる坊主の照子さん』は、著者のなかにし礼さんが先週、ラジオ

の対談コーナーでこの本について話していました。この作品のモデルは

なかにし礼さんの奥さんの実家で、宝塚女優だった三人姉妹の末っ子が

なかにしさんの奥さんで、一番上のお姉さんは、スケートでオリンピッ

クに出場されています。そして二番目のお姉さんは、なっ!なんとあの

いしだあゆみさんだそうです。すげぇ一家の話しです。

本日の出費1,710円でした。

 
06-12(日)

「MISSING」 本多孝好著 双葉文庫



「このミステリーがすごい!2000年版」第10位!第16回小説推理新人賞受賞作「眠りの海」を含む処女短編集。

【目次】
眠りの海/祈灯/蝉の証/瑠璃/彼の棲む場所

「MISSING」本多孝好著 双葉文庫



<感想> ★★★★☆

『FINE DAYS』と同じ、ちょっと長めの短編が5作収められてい

る作品集です。2000年「このミス」十位にランクされていますが、ミ

ステリーの要素はほとんどありません。

タイトルの『MISSING』ですが、MISSINGという作品は入っ

ていません。”Missing”行方不明の意でよく使われますが、本書のテーマ

から類推するなら「喪失」と訳すのが適切ではないかと思われます。

本書も逸品揃いですが、あえて一作選ぶなら『瑠璃』抑制された文体で、

主人公の抱える喪失感ややるせなさが巧く表現されています。

長編の『ALONE TOGETHERを購入済みです。

読むのがとても楽しみです。
 
06-11(土)

オススメサイト 「本が好き!お気軽読書日記」 

たびたびお邪魔している楽天の「もろりんさん」が『本を持って集まろう』

という企画をなさっています。

今回は「方言がいい味出している一冊」

お題に見合う本を各々メール送付して、その結果を管理人の「もろりんさん」

がまとめて本館のHPにUPされています。今回分は締切りですが、たくさ

んの本がUPされています。新しい本と出会えるとおもいますよぉ♪

内容はもちろんHPのセンスがピカイチです。

オススメサイトです♪♪♪

 
06-10(金)

「絶対泣かない」 山本文緒著 角川文庫


あなたの夢はなんですか?仕事に満足してますか?仕事に誇り、もってますか?お金のためでもあり、お金以外のためにも、ひとは働く。職場におこるさまざまな人間関係とハプニング、プライドにもまれて、ときには泣きたいこともある―。専業主婦から看護婦、秘書、エステティシャンまで、あなたに向いている15の職業のなかで、自立と夢を追い求める女たちの人知れぬ心のたたかいを描いた、元気の出る小説集。

「絶対泣かない」山本文緒著 角川文庫


<感想> ★★★★☆

本書は、働く女性が主人公の短編集です。働く女性というと女性総合職とか

女性社長を描く小説も多いけど、この作品の主人公達は、どこにでもいるフ

ツーの女性です。ちょっと不器用で決して要領がいいとは言えないキャラク

ターの彼女達は、特に気合をいれるでもなく、かといって手を抜くでもなく

毎日淡々と仕事をしています。そんな毎日の機微が描かれます。

特に印象に残ったのは『気持ちを計る』と『女と生まれてきたからには』で

すが、どの作品も短くて読みやすいし読み終わった後はなんとなく癒されま

す。ちなみに女性達の15の職業は・・

フラワーデザイナー/体育教師/デパート店員/漫画家/営業部員/専業主

婦/派遣・ファイリング/看護婦/女優/タイムキーパー/銀行員/水泳イ

ンストラクター/秘書/養護教諭/エステティシャン

 
06-08(水)

無観客試合

♪ワールドカップ決勝進出♪

最近暗いニュースが多かったのでうれしいです!!

それにしても「無観客試合」(むかんきゃく試合)って発音しにくくないですか?

「むきゃんきゃく試合」になっいまします。
 
06-08(水)

「忘れ雪」 新堂冬樹著 角川文庫


瀕死の子犬を偶然拾った深雪は、“忘れ雪に願いをかければ必ず叶う”という祖母の教えを信じて、子犬の回復を願った。そこへ獣医を目指す桜木が通りかかり子犬を治してしまった。忘れ雪の力は本当だったのだ!不思議な力に導かれて出会ったふたりは、次第に惹かれあってゆく。やがて別れの時を迎えた深雪と桜木は、“7年後の同じ時間、同じ場所”での再会を約束するが…。愛しているのにすれ違うふたりの、美しくも儚い純愛物語。
「忘れ雪」新堂冬樹著 角川文庫


<感想> ★★★☆☆

前から気になっていた本です。東映Vシネマの世界に棲む男達を描く

新堂冬樹さんはミステリー(犯罪小説)を読み慣れている読者さえ、

ひいてしまうようなハード作品が多いです。そんな作家が、こんな

カワイイ表紙の本を書くなんて!!しかもタイトルは『忘れ雪』

恋愛小説・・・・?

冒頭に出てくるのは小学生の女の子です。子犬も出てきます。

うん!この作品パンチパーマと坊主頭とは出てこないなと思って

いましたが・・・・。

とにかく前半のトーンと後半のトーンの違いに違和感を感じてし

ましました。読者に次のページをめくらせる力はあると思いま

すが、それぞれが中途半端です。個人的には、従来の新堂作品とは

違うものをイメージしていたので、あの展開はちょっと残念でした。

ラストは泣けちゃうんだけどね♪

でも、動物を描く視点は愛情が感じられるし、心理テストのエピソ

ードを効果的に使うあたりは巧みです。

主人公の桜木や深雪にどれだけ感情移入できるかが、この作品を楽し

むキーポイントだと思います。

 
06-07(火)

1,000-270(煙草代)=730


お給料日まで二十日近くあるのに極貧状態です。

このまえまで福沢さんが一人いたのに・・。どこいっちゃうんでしょうね?

昨日、上限予算730円買って来た本

『忘れ雪』   新堂冬樹著 角川文庫 400円

『絶対泣かない』山本文緒著 角川文庫 105円

『ALONE TOGETHER』 本多孝好著 双葉文庫 105円

『MISSING』 本多孝好著 双葉文庫 105円

財布の中には15円しかありません。悲しすぎます(泣)
 
06-05(日)

五月の書籍代とアタリ本



遅くなりましたが、先月の書籍代です。

5月の書籍代

10冊 8,200円(古本は古本価格です)

←5月のアタリ本です♪


ちなみに・・・ 

4月12冊 8,730円 3月14冊 10,301円 

2月10冊 7,712円 1月12冊 7,120円

1月~5月 58冊 42,063円

5月のアタリ本
   
   一位は『聖の青春』大崎善生著
   
   二位は『報復』ジリアン・ホフマン著
   
   三位は『空中庭園』角田光代著

その他にも、みなさんのブログを拝見させていただき多くの本

と出会うことができました。感謝!感謝です♪

 
06-05(日)

「FINE DAYS」 本多孝好著 祥伝社



僕は今の君が大好きだよ。たとえ、君自身が、やがて今の君を必要としなくなっても-。表題作のほか「イエスタデイズ」「眠りのための暖かな場所」「シェード」の全4作のラブ・ストーリーを収録。

「FINE DAYS」本田孝好著 祥伝社



<感想> ★★★★☆

あらすじにラブ・ストーリーとありますが、単純な恋愛小説をイメージすると

失敗するかもしれません。収められている中篇四作は、ファンタジーまではい

かないけど、ちょっと不思議な出来事にまつわる話しです。それぞれの作品で

は、あえて文体も変えられていて工夫が凝らされています。

個人的には、ちょっと重いんだけど『眠りのための暖かな場所』が一番気に入

りました。主人公女性の一人称語りが秀逸です。

二作目の『イエスタデイズ』は設定やストーリー展開から重松清さんの『流星

ワゴン』を連想させますが、コンパクトにまとまっているし、過ぎ去ってしま

った時間に対するやりきれなさやせつなさがとても巧く表現されています。

四作目の『シェード』は静かで動きのないストーリーで、他の作品と比較する

と地味ですが、「金の猿さん」がおっしゃっていた主人公と老女とのやりとり

など、出来のイイ翻訳小説を読んでいるようです。文学作品としては間違いなく

一級品です。

さて、傑作揃いの本書ですが、正直言って一作目の表題作『FINE DAY

AS』がイマイチだったかなぁ~という感じです。終らせ方が巧いから読後感

は悪くないんだけど、ちょっと薄っぺらい感じがして残念です。★★★★☆に

しましたが、ランニングホームラン級の長打なんだけど、ちょっと足が遅くて

サードまでしか行けなかった・・な感じです。★★★★★を求めて次の作品に

チャレンジしてみます。
 
06-04(土)

「東京湾景」 吉田修一著 新潮社


「…最初がメールだったから仕方ないのかもしれないけど、なんかずっと、お互い相手を探ってるっていうか…。信じようとは思うのに、それがなかなかできないっていうか…」亮介の声を聞きながら、美緒は窓辺に近寄った。「ほんと、なんでだろうね?」東京湾岸を舞台にきらめく、寄せては返す強く儚い想い。芥川賞、山本賞受賞作家が紡ぐ、胸に迫るラブストーリー。
「東京湾景」 吉田修一著 新潮社



<感想> ★★★★☆

吉田修一さんの作品は二作目です。『ランドマーク』は読解力不足のため

歯が立たなかったのでこの作品で再チャレンジしました。

『ランドマーク』の舞台は「さいたま新都心」とよばれる大宮でしたが、

本書の舞台は「臨海副都心」と呼ばれる地域です。

主人公の亮介は品川埠頭で働いています。一方、亮介とケータイの出会い

系サイト知り合う美緒はお台場で働いています。お台場と品川は直線距離

だと1キロ弱で見渡すことができますが、東京湾によって隔てられていま

す。車以外の交通手段は「ゆりかもめ」を使う事になりますが、新橋経由

でかなり遠回りになってしまいます。(現在はりんかい線が開通していま

す)つまり目で見ると手が届くほど近いんだけど、実際にはとても遠い。

それは主人公達がいる場所の位置関係であると同時に、二人の距離感

そのものです。舞台が、お台場でドラマ化(中身はだいぶ違うらしいケ

ド)されたとなると、ちょっと薄っぺらで浮ついた恋愛小説をイメージ

しがちですが、そこは芥川賞作家の面目躍如。読みやすいけど、おさえる

ところはきっちりおさえた恋愛小説です。

ちなみに本書の表紙は、お台場人工海浜から品川方面を眺めた写真です。
 
06-03(金)

「ブラック・ティー」 山本文緒著 角川文庫



胸に手をあててみれば思い当たる軽犯罪、約束を破ったり、借りた物を返し忘れたり・・・・そんな罪にかき立てられる自分への不安、他人への不信。ヒトのいじらしさ、可愛らしさを鮮やかに浮き彫りにした、心洗われる物語。
【目次】ブラック・ティー/百年の恋/寿/ママ・ドント・クライ/少女趣味/誘拐犯/夏風邪/ニワトリ/留守番電話/水商売

「ブラック・ティー」山本文緒著 角川文庫


<感想> ★★★★☆

山本文緒さんの作品は今回初めて読みます。

リンクさせていただいている「さとうみみさん」が、感想を数多く

UPされていらっしゃるので「これは読まなくては・・」と思い、手に

取った作品が本書です。

さて、表題作の『ブラック・ティー』紅茶の出てくる話しだと思いまし

たが、ブラックティーは薔薇の名前でした(汗)OLが置き引きを繰り

返す話しです。15ページの短編ですが、OLの抱える孤独感とやりき

れなさが見事に描かれています。

他の九編で印象に残ったのは『少女趣味』『誘拐犯』『水商売』いずれ

もちょっと重い作品で、話しも中途半端気味に終りますが、この中途半

端加減が、とてもよくて短編小説のツボを心得ている作家だなぁ~と思

いました。一方で『ニワトリ』は、感情移入がしやすくて自分もこんな

部分あるかもしれない。ヤバイなぁ~と思わせます。『ママ・ドント・

クライ』は、昨今のヨン様ブームがなんとなく理解できるような作品。

『百年の恋』という作品の中では

私達は純真でもなく、賢くもなく、善良でもないけれど。
できることを精一杯するだけ。ただ精一杯するだけ。


という一節がありますが、これがこの短編集のテーマだと思います。

読書傾向というのは、人それぞれだと思いますが、誰が読んでもこれ

イイ作品だなぁ~と思う作品に巡り合える。そんな短編集です。
 
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