プロフィール

きたあかり

Author:きたあかり
文芸書中心の読書日記です。
読書傾向はフリーエリアの円グラフを見てください。 サイトのご案内

フリーエリア
ひとこと掲示板
FC2カウンター
検索フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

-----(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 
03-31(土)

「証し」  矢口敦子




【内容情報】(「BOOK」データベースより)
過去に金のために卵子を売った木綿子と、不妊に悩みその卵子を買った絹恵。二人の「子供」である十六歳の恵哉が、一家四人惨殺事件の嫌疑をかけられ自殺した時に、彼女達は出会う。息子の無実を信じる木綿子は真犯人捜しに乗り出すが、絹恵は懐疑的だった…。犯人が現場に残した「VS」の謎が解けた時、二人は恵哉の心の叫びを知る。長篇ミステリ。





<感想> ★★☆☆☆

本書は代理母(卵子提供)をテーマにしたミステリーです。


さて、矢口敦子さんの作品を読むのは2作目になりますが、私とは相性が悪いかな・・というのが率直な感想です。 ただ、あくまでそれは私の主観です。


殺人の容疑をかけられて自殺した少年の実母(卵子提供者)と、育てての母の二人でメインキャクターです。 実母のぶっ飛び具合は嫌いではありませんが、あまりにもぶっ飛びすぎていて感情移入をする隙がありません。 育ての母においてもキャラ造形がイマイチのような気がします。 なにより、卵子提供という素材を十分に生かしきれていないのが残念です。 


とはいうもの、ほとんどイッキ読みでした。 読者を引っ張る力のある作品であることはまちがいありません。
通勤電車のお供には最適かもしれません。

スポンサーサイト
 
02-12(土)

「ファミリーツリー」 小川糸




だって、僕たちはつながってる。厳しくも美しい自然に囲まれた場所で、少年はかけがえのないものを知る。命のきらめきを描き出す、渾身の一作。新しい小川糸がここに。




<感想> ★★☆☆☆

本書は小川糸さんの三作目の小説です。 

『食堂かたつむり』が多くの読者に受け容れられました。 二作目の

『喋々喃々』は不倫をテーマにしてしまったせいで、一部の読者層

から猛反発を受けていたようですが、作家としては王道を歩みつつ

あるのかなぁ~などと思いました。 


さて、三作目の本書ですがかなりビミョーです。 二作目を引きずっ

ているであろうと思われるア○ゾンの恣意的な読者レビューを肯定

するつもりはさらさらありませんが、それを完全否定するのも難しい

というのが正直な感想です。 


もちろん小川糸さんは並以上の実力をお持ちだと思います。 二

作目でブーブー文句を垂れていた読者層をぎゃふんと言わせる作

品を期待していただけに、ちょいとザンネンです。 

四作目も出ているようなので、そちらに期待したいと思います。


『食堂かたつむり』レビュー

『喋々喃々』レビュー


【送料無料】つるかめ助産院

【送料無料】つるかめ助産院
価格:1,470円(税込、送料別)







 
05-16(金)

「指輪をはめたい」  伊藤たかみ


前の彼女に振られてから、30歳になるまでに結婚して見返してやるのだと誓っていた僕。指輪も買った。誕生日も近い。しかし、転んで頭を打ち、いったい誰にプロポーズしようとしていたのか肝心の記憶だけを失ってしまう。僕の本当の相手は誰?大人になりきれない29歳・オトコの結婚観をチクリと描きだす。




<感想> ★★☆☆☆

う~ん。 ひとことで言うと軽すぎ。。。

29歳独身男のイタさを描きたいのはわかるんだけど、むしろ主人公の

ズルさが読者に不快感を与えてしまうのではないかと思います。


後半に登場する15歳の女の子の使い方は巧いと思いますが、『八月の

路上に捨てる』で味わった文章のキレを感じることもできませんでした。

テレビドラマのテーマとしては面白いかもしれませんが・・・・



 
01-20(日)

「AMEBIC」 金原ひとみ


さあ私の太陽神よ舞い上がれ 安宿に泊まる私を照らせ
AMEBIC[Acrobatic Me-ism Eating away the Brain,it causes Imagination Catastrophe.]「曲芸的自己中心主義が脳を浸食する事による想像力の崩壊」。孤独と分裂の果てに「私」はそれを「彼」に伝えようと…。



<感想> ★★☆☆☆

『蛇にピアス』が思っていた以上にヨカッタので、二作目にチャレンジしてみ

ましたが・・正直言って私はダメでした。 特にストーリーらしきストーリーが

ないのが最大のネックです。 とはいうものの、あくまで普段エンターテイメ

ントを中心に読んでいる私の主観に過ぎません。 私自身に純文学の成否

を見極めるモノサシがないので、客観的にどうなのか判断がつきませんが、

断片的に巧いなぁ~と思う箇所がいくつかあったし、ア○ゾンのカスタマレビ

ューを見る限りでは好評の意見が多いようです。  


ちなみにタイトルのAMEBICとは「曲芸的自己中心主義が脳を浸食する事に

よる想像力の崩壊」の略だそうです。


滝に打たれて修行してきます(汗)
 
01-02(水)

「孤高のメス」 大鐘稔彦


当麻鉄彦は、大学病院を飛び出したアウトサイダーの医師。国内外で腕を磨き一流の外科医となった彼は、琵琶湖のほとりの民間病院で難手術に挑み患者達の命を救っていく。折しも、大量吐血して瀕死の状態となった「エホバの証人」の少女が担ぎ込まれる。信条により両親は輸血を拒否。一滴の輸血も許されない状況で、果たして手術は成功するのか。


<感想> ★★☆☆☆

本書は幻冬舎で文庫化されていますが、全6巻という大作です。

あらすじをご覧いただければお判りいただけると思いますが、医療モノです。

特徴を一言で言うなら文庫6巻という長さでありながら、あっという間に読めて

しまうということです。 とにかく読みやすい作品ですが、意地悪なことを言え

ば、それ以上でも以下でもありません。 


医療モノといえば、医学界の内面をするどく抉った山崎豊子さんの『白い巨塔』。

医師の内面を私小説風に描く初期の渡辺淳一さんや、南木桂士さんなどがメ

ジャーですが、臨床現場の問題点を提起するという点においてはコミックに大

きく水をあけられているような気がします。 本書もコミックのノベライズのようで

すが、この三点に関してはかなり弱いような気がします。

 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。